温泉地発見。15
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時間は少し遡りカイン達が温泉探しに出かける一カ月前。カインとバルビッシュは騎士団の演習場で魔法の練習をしていた。騎士団の演習場からは朝からかなり大きな音が鳴り響いていたが、カインが魔法の練習をしていると周知されてからはあまり気にされいない。カインはサイキュロプス戦で使ったあの恥ずかしい名前の魔法の威力をもっと上げれないかと考えていたのだった。
「う~ん…貫通力を上げるにはもっと回転を速くして早く飛ばさないとダメだけどそれだと貫通するだけでダメージが少ない。かといってダメージを増やすために打ち出す岩弾を大きくすると貫通力が下がる…難しい」
カインは目の前の分厚い岩壁に開けられた穴とメモ用の木板を見ながらブツブツと呟いていた。恥ずかしい名前の【アルティメット・ウルトラ・螺旋・爆烈岩弾】は威力を上げるためにアルティメット・ウルトラという形容詞を付けて、貫通力を上げるために螺旋、そしてダメージを上げるのに爆発をさせたかったので爆裂をつけてイメージをしやすくしていた。
特に射出する岩弾の太さや、回転の速さなどのパラメータは決めていなくほぼカインが想像した物が自動的に具現化されているとカインは考えていた。そこでカインはそれぞれのパラメータを意識して発動させればもっと威力の高い岩弾が出来るのではないかと考えて実験をしているのだ。
「やっぱり、今のままの岩弾が一番威力があるみたい…無意識にトータルの上限パラメータを設定しているのかもしれないなぁ…だって、爆発の威力を上げて行こうとすると回転力が下がるんだよねぇ」
「…カイン様?今は何の考察をされているのですか?」
「あっ、ゴメン。今のあの【魔法】をもっと高威力に出来ないかと思って改良していたんだけど今の状態が一番バランスがいいみたいなんだ。まあ、貫通力を上げたりは出来る事が分かったから試した甲斐はあったんだけど」
「【魔法】はその様に色々変更が可能なのですね、自分は【魔法】を使えないので知りませんでした」
カインの説明にバルビッシュがめちゃくちゃ感心した表情で聞いていた。カインは『あれ?間違ったかも』と心の中で焦りまくっていた。どうにか話をすり替えなくてはと思い思い付きでアイディアをだす。
「ね、ねぇ、バルビッシュ?攻撃を受けてか、もしくは攻撃をする時にこんな攻撃が可能だったらと思う攻撃ってあるかな?」
「そうですね…攻撃力を上げる【シャープエッジ】などの【魔法】はありますし、防御力を突破する貫通特性を持つ【スキル】もありますからね。…あっ、防御力を無視してダメージだけを与える事の出来る攻撃が出来ればこの前のサイキュロプスの魔石を外皮を切り裂かなくても破壊が出来るかもしれませんね。まあ、無理でしょうけど、ハハハァ」
バルビッシュはカインが練習用に使用していた岩壁を触りながら新たなアイディアをカインに伝えるのであった。カインはバルビッシュのアイディアを聞いて思考の沼に落ちて行った。カインがあるアイディアを思いつき意識を戻した時には、ガーディに浴場で身体を洗って貰っている時だった。
「あ~びっくりした。僕全然記憶が無いんだけど?」
「此方の方がびっくりですよ、考え事をされているのは気づいていましたが私達の質問にはちゃんとお答えされていましたし、廊下も普通に歩いいらっしゃいましたよ」
ララに夕食用の服に着替えさせてもらっている間、さっきまでの自分の状態についてバルビッシュ達と話をしてちょっとだけ気を付けようと考えるのだった。
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