温泉を探しに行こう。08
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朗らかな昼食が終わり、ララの淹れてた香茶を飲んだ一行はテーブルなどを片付けて今一度【アレス神の護符】で方角を確認し丘に向かって進み始めた。数十メートルも進むと傾斜が出てきたので少し前傾姿勢で登り始める。
丘の高さは目測で30mくらいありもう少しすると傾斜が少しきつくなって真直ぐ上るのは難しそうだった。その後30分くらい登るといよいよ真直ぐ上るのは厳しくなってきたのでバルビッシュが横につづら折りで登る事を提案する。
「ねぇ?バルビッシュ?階段作っちゃダメかな?」
カインの突然の提案にバルビッシュ達が集合し家臣会議が始まる、バルビッシュ達は現状と周囲を何度か確認したり話をして結論に達した。
「カイン様、帰りに元に戻す前提で階段の作成をお願いしても良いでしょうか?」
カインは自分の提案が通った事に気分が良くなり「オッケー!」と即答しすぐさま頂上へ続く階段を作り上げた。もう大分カインの非常識に慣れてきたバルビッシュ達は頂上までまっすぐ伸びる階段を見ても、感動はするが驚きはしなくなっていた。驚かないバルビッシュ達にちょっと不貞腐れたカインは、追加で階段の横に手すりを作り上げて登りやすくするのだった。
「カイン様、この手すりとても使いやすく登りやすいですっ!」
「そう?それは、良かった」
「高い手すりと低い手すりがあるので自分もとても登りやすい、いやーカイン様の発想にはいつも驚かされますね」
追加で作成した手すりが思いのほか好評でカインはとても気分が良かった。手すりを追加する際にカインに合わせて手すりを作ると低すぎるし、ガーディ達に合わせると自分が届かないと思い地球時代の病院などで見られる高い手すりと低い手すりを平行に作ったのだった。
階段を上るはじめ30分、漸く頂上が近くなって来た。丘の向こうはいまだ見えないがどうやら台地状になっているようで風で木々が揺れる音が聞こえてきている。偵察としてサーシャ―が先行し頂上を確認し周囲の安全が確認できたと合図があったのでカインも頂上まで登った。
「はぁー、良い眺めっ!結構登って来たんだね、お昼を食べた場所が結構下だよ」
カインがカイン段の頂上から下を眺めながら呟く、ララとガーディも同じように下を見て「気持ちがいい」と伸びをしていた。丘を登った先は予想通り台地になっており階段からすこし入ると木々が生い茂っていた。
「カイン様、この先は道が無いようです少し切り開きながら進む必要がありそうです…ちょっと先が見えないので本日はここで夜を明かしたいと思いますがいかがでしょう?」
バルビッシュの提案にカインは「うん、了解」と答えた。この辺の判断はまだまだ経験の浅いカインには出来ないので信頼しているプロに任す事にしていた。
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