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温泉を探しに行こう。09

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

階段を登り切った丘の開けた場所にカインは【土魔法】で今夜の宿泊所を建てる。大きさは4LDKで風呂とトイレが別になっている。トイレは水洗だが流れる先は地面深く掘った穴の底なので簡易式水洗とカインは呼んでいた。


「もう何度も建てているから特に意識しなくても出来ちゃうから【魔法】って凄いよね。意識の何処かの記憶領域から読み込まれて構築されたりするのかなぁ?」


カインは目の前に出来た宿泊所を見てブツブツと独り言を言っていた。以前はこの宿泊所の周りを囲むように壁を建てていたが、そもそも外壁を厚くして扉を作らなければ問題ない事に最近気づき壁の建設をしなくなったのだ。


その代わり外壁の厚さは50㎝程になり窓も外側は大きめの格子窓、内側はほぼ網戸と言っても良いほどの格子窓にしている。これにより宿泊所の外を確認出来るし風も通せて一石二鳥である、キッチンも少し広めの土間にしており竈の煙もちゃんと煙突を立てて排気していて、外からの侵入も格子状の境を作っているので不可能な作りにしていた。


「はぁーい、みんなお待たせ中に入るよー」


カインの指示により宿泊所の中にバルビッシュ達が入って行く、出入り口用に作られた穴は全員が宿泊所に入るとカインの【魔法】で閉じられるので一度中に入ってしまうとカインが開けるまでは再び外に出る事も入る事も出来ないのだった。


それでも宿泊所の中は十分に広さがあるので閉塞感もなく特にバルビッシュ達から不満が出る事は無かった。全員が宿泊所に入るとカインは風呂にお湯を溜め始める、大人二人が入ってもゆったりと浸かれる浴槽と洗い場があり大体男性組と女性組に二回に分かれて入る事が多かった。


今日はまだ時間が早い事もあり、一人づつゆっくり入ろうとなりこの時間からカインがお湯を溜め始めたのだった。ちなみに排水口も設置されておりトイレと同じく地下数十メートル下まで排水口が伸びその先に広げられた空間にお湯などが排水される。


「よーし、お湯溜め終了っ!サーシャおまたせ~」


「カイン様、いつもありがとうございます」


今日のお風呂の順番はサーシャ、バルビッシュ、カインとガーディ、最後にララの順番だった。バルビッシュが入り終わったら夕食を食べて夕食の片づけをララがしている間にカインとガーディが入る事になっている。


「ふぅー、ご馳走様でした。ロイド料理長のブルシチューは毎回本当においしいねぇ」


夕食のブルシチュー(ビーフシチュー)を食べ終わりふくれたお腹をさすりながらカインが呟くと、それを聞いたガーディが「そうですね」と同意する。カインが何か新しい料理を思いついてロイド料理長に伝えると必ず派生料理が生まれるから凄いよなぁとカインは感心していた。


「それはそうとガーディ?この辺に出る魔獣はどんなものがいるんだ?」


「おお、それな出発前に確認して来たがこの辺には”レッドアイグリズリー”が出るらしい、個体数はあまり多くは無いらしいがかなり大きな個体もいるとの事だから気を付ける様にバーバー隊長が言っていた」


バルビッシュの質問に先ほどまでカインとにこやかに夕食の感想を言っていたガーディの表情が真剣な物に変わった。そのかわり普通の森にでるゴブリンやコボルトなどが居ないから、比較するとこちらの方が魔物との遭遇確率は低いのではないかと話していた。


カインは心の中で『うん、二人ともそれはフラグです』とちょっと涙を流しながら明日は”レッドグリズリー”戦闘かと小さくため息を吐くのだった。


^^^

『また、神気の反応が消えやがった!毎回ほんの少しだけ現れては、消えてだから追うのが面倒だな…』


昨日カイン達が宿泊所を建てた場所に現れたルージュは少しイライラしながら文句を呟き腕を振るう。振るわれた腕から衝撃波が生み出され周囲の木々を半径10m範囲で切り倒していた。


そして目の前の空間に右手を左から右にゆっくり広げるとウィンドウが開き赤い点が示されている地図が現れた。ルージュはその地図と赤い点が進む先を確認し呟いた。


『ほう、この神気はあの場所に向かっているようだ…少し先回りしてみるか。どんな奴が持っているのか楽しみだな、少しはいたぶりがいのある奴だと良いのだがな』


そう楽しそうに呟くと腕を縦に振って空間を切り裂き開けた空間に入り消えた。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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