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アーサーの結婚式。14

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

昼食が終わるとシールズ辺境伯王都屋敷の使用人達が少しせわしなく動き始める。メイドと執事がまるで一つの動物の様に連携を始め、出発の準備を整えて行く。トロンとシェリーのお付きのメイド達にも指示を飛ばし出発の準備をさせて行く始末だった。


カインは『ああっ、お祖母(ばあ)様ちょっと怒っているかも』と直感的に感じた、以前リディアも急にルークに予定を変更され2日後出発のはずが1日予定を繰り上げられた時に、目の前で起きているのと同じように使用人達をフル動員してルークを朝から晩までノンストップで稼働させて2日分の執務を終わらさせていた。


それ以降カイン達子供達は予定を絶対にリディアに相談せずに変更をしなくなったのだった。カインとベンジャミンはサンローゼ領に戻ってからのリディアを想像してちょっとブルーになるのだった。


「ララ?そろそろ僕達も玄関に移動しようか?もう仕舞う荷物は無いかな?」


「はい、カイン様。大事な物は全てカイン様の【魔法の腕輪】の中に、それ以外は私達が運ばせていただきます」


カインは「了解」と言ってカインを先頭に部屋を出て玄関に移動した。玄関にはまだ誰も集まっていなく一度外に出て馬車の数を数えて待っていることにした。外に馬車が3台止まっていて今日移動する面子を考え『どの様な配車かな?』と考えていると玄関ホールの方で話し声が聞こえ始めたので戻ることにした。


カインが玄関ホールに戻るとシールズ辺境伯夫妻とラインハルト伯爵夫妻が歓談をしていた、そしてすぐにベンジャミンとザインが集まって来た。そして2,3分遅れてトロン達がメイド達に案内されて集まって来た。


トロン達はそのままメイド達に案内され一号馬車に乗り込んだ、同じ馬車にシールズ辺境伯夫妻が乗り込む。次にラインハルト伯爵夫妻とルーク、ザインが案内され二号馬車に乗り込む。この時すでにシールズ辺境伯夫妻達の乗った一号馬車は出発していた。


カインとベンジャミンとマギーが三号馬車に乗り、ペシュケとララが馬車に乗って来てどの様に座るのかと思っていたら、ララがスッとカインも持ち上げ自分の膝に乗せた。


「な、なぜ?ララどう考えても変だけどっ!」


「お静かにカイン様。シェリー様が来られましたので致し方なくです。少しの辛抱です」


マギーとベンジャミンは笑いをこらえていたが、すぐ我慢が出来なくなり横を向いて肩を震わせていた。その中でペシュケだけは困った顔をして どうしようもなく居心地が悪そうだった。カイン達が乗りこんだ後、バルビッシュとガーディは御者席に座り馬車が動き出した。残りのお付きの人達は敷地の外に用意された幌馬車に分かれて乗り移動を開始するのだった。


使用人達は、カイン達を載せた馬車が王都シールズ辺境伯屋敷の門を出て行くまで頭を下げて見送っていたが、門番が門を閉めて鍵を掛けた瞬間、歓声を上げた。


「ようぉーし、みなお疲れっ!今日の午後は全ての業務を止めて、慰労会を行う。お館様からの指示だから遠慮はいらないっ!買い出し班、準備班に分かれて2時間後に始める動けっ!」


「「「「はいっ!」」」


その日の午後、シールズ辺境伯王都屋敷では大宴会が行われたのであった。急に王太子夫妻をお迎えする事になった使用人達をねぎらう為に、シールズ辺境伯が自分のお小遣いから予算を出したのだ。


カイン達はいつも通り王都の外に移動し【転移】する全員をザインとカインの前に並べた。いつもはザインだけだが今回は40人が一度に【転移】するので万が一【魔力】が足りなくなると困るのでカインも【転移の杖】を握りながら魔力を供給していた。


「はい、それでは移動します。【転移】」


いつも通りの一瞬の酩酊感を感じて風景が揺らぎ直ぐに見覚えのある風景に変わった。サンローゼ領に無事に【転移】が完了すると、ランドルフが騎士を一人 引き連れて急ぎ屋敷へ走った。馬車を用意していたサンローゼ家の執事に案内され、トロン夫妻とシールズ辺境伯がまず乗車する。2台目にラインハルト伯爵夫妻とルーク、ザインが乗り、3台目のカインの幌馬車には お付きのメイド達が全員、詰めて定員オーバー気味に乗り込み、3台はサンローゼの町へと移動していくのだった。


「ふぅー、それでは僕達は歩いて帰りますか」


「はぁーい」


乗り切れなかったカイン、ベンジャミン、マギー、ペシュケ、ララ、バルビッシュとガーディは徒歩で街門まで戻ったのだった。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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