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アーサーの結婚式。09

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

お茶会が終了した後、カインの部屋にマギーが訪れていた。久しぶりの再会にカインとマギーは色々な話をしていた。


「カインちゃん、アーサーから色々聞いているわよ。あまり頑張りすぎちゃだめよ、アリスちゃんが知ったらそれはそれは心配しちゃうから」


アーサーは何をどの様にマギーに伝えたのかと思いつつ心配してくれたのは事実なので「はい、ごめんなさい」と伝えた。マギーは優しい笑顔のまま「うふふ」と笑い「良く出来ました」と言うのであった。


「そうそう、カインちゃんにお土産があるの~」


マギーはそう言うとおつきのメイドから包みを受け取りソファーの前のテーブルに広げ始める。お土産の中身は洋服であった。マギーはたたまれている洋服を手で持ち広げる、洋服は水色に染められておりベスト付きの3ピースのスーツのような形をしていた。


「すごくきれいな色ですねマギー姉さま。ありがとうございます、大事にします」


「良かったぁ~喜んで貰えて。他領に嫁がれた2女のお姉様が作ってくれたの。お姉様の嫁ぎ先が織物が有名な領地で私のドレスと一緒に作って貰ったのよ。だからお揃いの色なのぉ~」


マギーはカインの洋服を軽く抱きしめながら自分のドレスを思い出し少し照れながら呟く。カインもマギーの嬉しそうな表情をみて「それは嬉しいです」と返答をした。


「ふふふ、それでね。カインちゃんにお願いがあるの、私達の結婚式の時この洋服を着て貰えないかしら?同じ色の服を着たカインちゃんが居てくれたら緊張が和らぐと思うの。駄目かしら?」


カインの目線にマギーは身体を折って合わせ少し上目遣いで首を少しだけ傾げながら「お願いっ」と付け加えた。カインはその言い方はずるいっと思いつつ目線を外す事が出来ずそのまま「うんっ」と了承した。


「やったぁー嬉しい。見てみてカインちゃんにとっても似合うと思ってズボンは短めにしてみたのぉ~」


マギーの嬉しそうな声にカインは「えっ!」と固まる、上着は見せて貰ったが確かにズボンまでは確認していなかったのだ。カインは無駄な事だと思いつつも「ひざ丈ひざ丈、どうかひざ丈で」とブツブツと願ったのだ。


しかし、願いはかなわずばっちり半ズボンであった。カインの意識はそこでプツッと途切れる、次に気付いた時にはマギーの持ってきた洋服に着替え終わりマギー、ララそしてなぜかアイシャが目の前にいて半ズボン姿のカインを見て「かわいい」とか「きゃーっ」とか「可愛すぎます、もう食べちゃいたい」とか不穏な事を呟きながらの鑑賞会の最中でフラッと意識が遠のき倒れたのだった。


ーーー

「カイン?大丈夫か?着替えの最中に倒れたと聞いたが?」


「はい、もう大丈夫ですお祖父(じい)様。少し疲れたのかもしれません…」


夕食時シールズ辺境伯から質問されたカインは半ズボンに意識が耐えられず倒れたとは言えず、パトリック王のせいにしたのだった。夕食はシールズ辺境伯夫妻、ラインハルト伯爵夫妻、マギー、ルーク、カイン、ザインのみんなで食べた。


夕食はシールズ辺境伯領の名物レインボートラウトのフライとワイルドブルのステーキ、ストロベリーソース掛けだった。どちらもとても美味しくモリモリ食べたのだった、ラインハルト伯爵夫妻にも好評でこんな美味しい物をこれから食べられるマギーが羨ましいとの発言が出る程だった。


夕食はとても和やかにこれから家族になると仲を深めていった、夕食後も男性陣はサロンに移動しお酒を女性陣は応接室に移動しデザートを楽しむと言って移動していった。カインはちょっと疲れたので先に休みますと言って部屋に戻って来た。


「ふぅー、初顔合わせも無事に済んでよかった。後は明日のトロンさんだけかぁ~まあ、大丈夫でしょう」


カインは久しぶりに会うトロンとの再会を楽しみにしつつ眠りにつくのだった。明日起きるちょっとした事件の事を全く予想だにしていなかった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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