艦隊司令:ノワール・フォン・フェリス「准将」
――防護巡洋艦 アブローラ 艦長室――
艦長室に案内された。
高い天井の部屋だった。
高低差のある、立体的なキャットウォークが、
全ての壁に造られており、高い天井の上の方まで登っていける。
それと、リンクするようにキャットタワーも複数置かれている。
床は高い天井から落下に失敗しても、
怪我しないよう、クッション性をもたせている。
表面は隙間がないフルフラットな床だ。
ネコの「抜け毛」があっても掃除はラクだろう。
部屋の中には、2台の全自動掃除機が走行していた。
床に抜け毛は見られない。
壁の、あちこちにネコの通り道が作られている。
ネコならば、天井を経由して隣の部屋に行く事も出来る。
壁の下部は、必要に応じて交換可能な、
ブロック状の爪とぎで構成されている。
ネコのトイレは複数箇所に用意されていて、
全て全自動式で、出入りするだけで自動的に清掃が行われる。
給水器は、常にろ過された上に、
適度な温度に管理された水が、流れて循環している。
自動的に動くネコじゃらしなど、ネコ用遊具も置かれている。
ブラッシング用のブラシなども複数置かれていた。
なんというか、ネコの為に、作られた部屋という感じだ。
――艦長はネコ好きなのかなと思っていたら……――
将官試験の時に出会ったネコが顔を出した。
よく見ると、首輪には「准将」の階級章がついている。
……あれ?
頭の中に、これまで聞いた事が蘇る。
・なぜか、おまえを指名してきた
・艦長は、ノワール・フォン・フェリス「准将」
・当艦には、私と、艦長と、貴官だけ
・艦長は、人族ではない
……もしかして?
「艦長で、あらせられますか?」
そう尋ねると、艦長は「ニャ~」と答えた。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
数ある作品の中からこの物語を選び、貴重なお時間を使って読んでいただけたことを、とても嬉しく思っています。
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