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エルフ賢者の異世界転生:転生してネコになったのに銀河最強艦隊司令を任された件:金曜21時更新  作者: 秋月心文
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10/11

ミリアの本音

 「ミリア」と名乗った少女は、連邦に所属する小国、

バステト王国の姫「セルカ・ソル・バステト」だった。


 王国であるバステトは、王侯貴族が、政治の実権を握り、

自らの快楽の為に国の負債を蓄積し、民の生活は困窮していた。


 その為、連邦は、その国に共和制への移行を求めた。


 王や貴族たちは、わかっていた。

 自分たちが能無しだと。

 だから、手放せなかった、今の利権を。


 だから、バステト王国は、連邦からの独立を考えていた。

 その為、連邦に打撃を与える事が、今回の目的だった。


 今回の1件は、そんなつまらない事だった。


 でも、偽装して潜入するハズの不審船は、破壊されてしまった。


 しかし、運よく乗船出来た艦が、

連邦最強と、国外にも噂が轟く艦隊の旗艦と知る。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 唯一の乗員である男に、

色仕掛けで船の操艦や武装を扱わせようと試みたが、

男は、権限をもたされておらず、結局、何一つ関与できなかった。


 男の上官は、こちらの意図を見抜いてるような話しぶり……

 その上、艦長はネコだとか、訳のわからない事を言っている。


 話にならない。

……まったくもって話にならない。


 艦長が、ホントにネコならば、ネコを殺せば、

この冴えない男に権限が移って、いろいろな事が出来んじゃない?


 そう思ったのだが……

 艦長には触れる事すら、出来なかった。


シャーー!!


 牙をむき出しにして、威嚇してくる。

 セルカは、動物が苦手だったので、とても、怯んだ。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 仕方がないので、助けてくれた男を懐柔すべく……


「あなた、ネコなんかに、使われて、悔しくないの?」

 このネコ、殺してしまえば、いいじゃない?」


「殺す?、何で?」


「あんたに、権限が移って、

 いろいろ出来るようになるんじゃないの?」


「それはないよ、自分より、上の副官がいるし、

 それでも無理なら、他の艦長が代わりに来るよ」


「ネコの命と人の命、どっちが、重要なの?」


「何言ってるの? どっちも重要だよ!

 第一、命に重さなんてある訳ないじゃないか!」


 姫は生まれながらに、

自分の命は、他の誰よりも重いと、教えられて育ってきた。

だから、自分の人生の全てを、否定されたような気分になり、ブチ切れた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 そして、この艦隊も気に入らなかった。

 この艦は古い。巡行速度も最新鋭艦と比べて明らかに遅い。


 その点を指摘すると、


「大丈夫ですよ。今は、亜空間航行がありますから。

 戦場に到着するのに、遅れは取りません」


「こっちが到着する前に、他の船に、

 手柄を取られたら、どうしようもないでしょ?」


「え? 誰が戦果を上げてもいいじゃないですか?。

 重要なのは、その戦闘に勝つ事ですよ」


 ホントに使えない……。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 艦隊は、使えそうにないボロ艦隊。


 だけど、これだけボロいなら、

私が使える全戦力を、持ってすれば、カンタンに接収出来そうね。


 銀河連邦軍とはいえ、こっちは、しょせん1艦隊。

 こっちは、小国とはいえ、国の全艦隊よ。


 接収して、私の礎にさせてもらうわ。


 セルカは、特殊な亜空間暗号通信機を持ってた。

 電波ではない特殊な手段を用いている。

 だから、今まで、どこの国にも傍受された事がない。


 その上、暗号化を施している。

 この暗号も、今まで、どこの国にも解析された事がない。


 セルカは、これを使って、自国から、全艦隊群を呼び寄せた。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

数ある作品の中からこの物語を選び、貴重なお時間を使って読んでいただけたことを、とても嬉しく思っています。


もし少しでも楽しんでいただけましたら、【ブックマーク】や【ポイント】で応援していただけると励みになります!

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