三章「変わっていく」2
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アルバイトが始まった。
挨拶も特になく教育係の方の指導で雑用をこなす。
ひとえにスーパーと言っても部門ごとに分かれており完全縦割り分業だった。
とはいえ高校生のバイトの僕に専門業務を任されるはずもなく各部門の補助が僕の仕事だった。
あれこれ支持されるままに体を動かしていたらあっという間に勤務時間の半分の二時間が過ぎていた。
「ふぅ、働くのって疲れるもんだな」
僅かに与えられた休憩時間。バックヤードに入って空いている椅子に腰を下ろす。
他の人も使っているのだろう、灰皿や飲みかけのペットボトル、特売チラシが机の上に広がっている。
「綺麗に並べないと……! クレームが案件になったら大変だぞ」
って、ここは裏方だし今は休憩時間だったんだ。教育係の人に特に口酸っぱく言われていた所為か反応してしまった。
気を張っていたせいか、急にどっと体が重く感じる。ペットボトルのお茶を一気に飲み干す。
電車に乗っているスーツ姿の大人たちがぐったりして気持ちがわかる。
―今バイトの休憩中。なんとかやれているよ―
心配しているチェインを送ってくれていた芽衣に返事を送る。
―良かった! あと少し頑張ってね―
返事がすぐに来る。芽衣の一言で疲れが吹き飛んだ。
「あ、お疲れ様です」
バックヤードに誰か入ってきた。僕は立ち上がり挨拶をする。
「お疲れ様。あれ? 新人君?」
制服姿にエプロンと首にタオルを巻いた女性。年齢は二十代後半のお姉さんという感じだ。
「はい。常盤と申します! よろしくお願いします!」
「元気な子ね。若いっていいわ~」
ポケットから携帯を取り出し壁に背を掛けている。
「椅子をどうぞ。ささっ、座ってください」
僕は折りたたまれていたパイプ椅子を広げて、座る部分を手で払う。
「ありがとうね。この年になると立ち仕事は堪えるからね」
お姉さんは腰をトントンを叩き。椅子に座る。三角巾を取り外すと一本に結わえられた暗めのブラウンの髪が見えた。
「若いころは部活もやってたし体力には自信があったんだけど、今の仕事で衰えを感じたわ」
名札を拝見する。佐藤さんか。この人は佐藤さん。よし、覚えた。
「佐藤さんはまだまだお若いじゃないですか」
「えー、二十八歳は君から見たらおばさんでしょ? 君は学生さん?」
「はい、高校一年生です」
「うっわ。私と一回りも違うんだ。つい最近まで高校生だって感覚なんだけどなぁ。大学で遊んで子供も産んだからそれくらいは経つか
」
遠い目をして佐藤さんは内ポケットから煙草を取り出して火をつける。僕は換気扇を回すと佐藤さんが煙草をくわえて会釈をする。
「佐藤さんはここの社員さんなんですか?」
「まさか。君と同じバイト。旦那が稼いでくれるから、自分のお小遣い稼ぎのパートなの。私だったらここの社員には絶対にならないわ」
「そうなんですか? 僕は結構やりがいのある仕事に思えますが……」
「やりがいだけじゃあ生きていけないからね。君も続けていればわかるわよ」
「大人ですね」
自分で言っておきながら具体性のない言葉だ。
「大人なのよ」
佐藤さんの返事も似たような感じだった。大人ってなんなんだろうな。
しばらくしてお互い話すことがなくなり、佐藤さんは携帯を眺めている。
僕は走り書きしたメモを清書して自分の仕事を振り返る。後半も頑張ろう。
「おつかれさん。常盤君」
「店長さんお疲れ様です!」
「お疲れ様です」
佐藤さんは店長に見向きもせずに携帯を眺めている。店長が椅子に座ると立ち上がりどこかへ行ってしまう。
「常盤君は要領が良いみたいだね。お菓子コーナー商品の並べるのもとても上手だって噂が流れてるよ。私も見てきたけど商品が目に付く配置が素晴らしいよ」
「ありがとうございます。実は家でも似たような経験がありまして」
ネットでダムプラの様になるポージングとかを検索して自宅でも実践しているからだろうか。目を引くコツは自分でもわかっている。
「ほう、そういえば履歴書の趣味の欄にプラモデルと書いてあったけど、ダムダムのプラモデルかい?」
「そうです!」
「ダムダムは私の世代だからね。私もいつかはダムダムのパイロットになりたいと思っていたよ」
「わかります! 僕も小学生の夢はダムダムのパイロットでした」
実は今でも秘かに思い続けている夢なんだよな。パイロット。
自転車でもいいから何かを乗り動かしてみたかった。自転車も買い与えられなかったのでまだ憧れの夢は叶っていない。
「それにしてもプラモデルか。懐かしいな。僕の子供の頃、学校帰りにお小遣いを握りしめて模型店に通ったよ」
「模型店ですか。今の時代じゃあなかなか巡り合えないですからね。羨ましいです」
僕らみたいは地方モデラ―は通販か家電量販店が関の山だ。
「うちの店でもプラモデルを扱いたいんだけどね。このご時世だから本部が了承してくれないんだ」
「そうなんですか……残念です」
「私も雇われ店長だからね。本部の意向に沿わないと。クビがかかってるからね」
「なるほど。店長も大人なんですね」
「そうだね、いつのまにか大人になってしまったんだ」
なんかこの言葉一つで何もかも片付いてしまう。大人って単純で複雑だ。
「なにわともあれ、このあとも君には品出しをお願いするよ」
「わかりました」
良かった。店長さんには好印象で上手くやれている。
―店長に褒められた―
芽衣に報告すると光雲の如き返事が届く。
―やったね! さすが零児君、嬉しい―
芽衣が嬉しがる必要無いのにな、と思いつつニヤニヤしてしまう。
「あの、店長」
「ん? なんだね佐藤君」
訪れた沈黙を破ったのは再び入ってきた佐藤さんだ。
「子供が部活中に怪我をしたらしくて。この後のバイト休みます」
「えぇ、大変なのはわかるけど急に困るよ。先週の土日も子供が熱出したって休んでこっちもてんてこ舞いだったんだよ」
「でも私バイトなんで。社員の方でなんとかしてください。それじゃあ」
佐藤さんはタイムカードを押して逃げるように後にする。これがバックラーというやつなのだろうか。
「あぁ、こら。話はまだ……ったく、しょうがないな」
と言いつつ本気では起こっていないような雰囲気の店長さん。
気まずそうに店長に視線を送ると頬をぽりぽりと書きながら嘆く。
「バイトだって責任を持って欲しいのだけどね。体力自慢だから雇ったのに煙草吸ってて体力ないし、二日酔いの日はやる気はない。おまけに子供を理由にサボるし」
「あ、そうなんですか?」
大人って……大人って……なんなんだろうな。早く大人になって自立したいのにわからなくなってきた。
「もしもし、本郷君。佐藤さんこれから休むって。精肉部門は残りの人で回してくれ」
店長は携帯で話をしている。内容からすると担当の社員さんだろう。
「え? これから本部の人間と製造元のお偉いさんも来店する? そういうことは事前に話をしてくれよ。わかった。私も同席するよ。なに? そうなると佐藤さんの抜けた穴ヘルプが欲しい?」
あ、そろそろ休憩時間が終わるな。とはいえ次はどこの部門に行けばいいんだろう。お菓子の陳列はもう終わっちゃったしな。
「常盤君!」
「はい?」
電話の邪魔をしちゃいけないとこっそりとドアノブに手を掛けた瞬間に肩をポンっと叩かれる。
まさか、「君はクビ」とかいきなりいわれないだろうな。
店長は満面の笑みで僕を見つめる。僕は意図が分からずひきつった笑みを浮かべる。
「君はパイロットになりたいんだよね」
「はい?」
この時はまだ店長の笑みの意味がわからなかった。
―僕、パイロットになるらしい。夢かなった―
芽衣に謎のメッセージを送った所で休憩時間が終わった。
常盤 零児大地に立つ。
初操縦の年齢的にも主人公っぽい。
ただ、僕に与えられた機体が精肉メーカーの量産型だということが唯一の不満だ。
「わー! ウインナー君だ」
メッシュ素材のメインカメラからは子供の姿が
茶色の細長い寸胴ボディにデフォルメされた両手両足。
僕はマスコットキャラクターの『ウインナー君』。
の着ぐるみの中の人だ。
食肉コーナーの一角でウインナーの販売促進として駆り出され、山盛りにおかれたウインナー君のパッケージの袋の隣に連れてこられた。
佐藤さんが入るはずだった代打役に急遽抜擢された。
佐藤さんは着ぐるみ専門のバイトの人であらゆるキャンペーン時に企業から貸し出されるマスコットキャラクターの中の人らしい。
店長さんめ、パイロットってカッコいいこと言われて二つ返事で了承したのにけど、どちらかというと着ぐるみというパワードスーツを着込んだイメージだよ。
「あれれ? なんか元気ないね」
サウナのような熱気と窮屈な感覚と不安定な体幹で身動きが取りづらい。何をすればいいんだ? とりあえず状況を確認して、
「あ、すみません」
何かにぶつかり思わず。素に戻って声を出しまう。肉厚ボディでお馴染のウインナー君は喋るタイプのキャラだから許されるか。
「なにするの!? ちょっと危ないじゃないの。火器使ってるんだから気をつけてよね」
「はい……」
ぽっきり心が折れる。あらびきウインナーの様にぽりっといい音が鳴ったよ。
近くでホットプレートでウインナーを焼いているおばちゃんにぶつかってしまったらしい。平謝りをして距離を置く。
くっ……これが仕事か。何やってんの。
「おい、常盤君。取引先のお偉いさんが視察に来ているんだ。頼むよ」
店長さんがこっそりと話しかけてくる。
そういわれても……。僕はニュータイプじゃないみたいだし。
「ねぇ、ウインナー君。僕ウインナー君大好きなんだ。CMのあのポーズやってやって」
と、子供がぶんぶんと僕の手を振り回す。キラキラとした目で僕の見つめる。
この子にとっては今の僕は大好きな存在なんだ。
ふと大好きな人の顔が思い浮かぶ。
変わるんだ。
臆してどうする。これが今の僕の仕事だ。彼女のためならなんだってできる。
「ウインナー君は食品業界のウィナー!!!」
両手を天高く掲げてジャンプする。
「わー! すごいー! もっと見たいなー!」
たしかCMでやってた特技があったよな。見様見真似でやってみるか。
「ウインナーイズウィナー!!!」
ウインナーの袋を3つほど手に取りジャグリングをする。
「きゃはは。ウインナー君カッコいい!」
「おかーさん、あの回してるの買ってよ」
「うーん……ここの商品値段が高いからねぇ」
「奥さん。その代わりに味には自信があるのよ。今日は特売でお安くなっているから試食してみて」
熟練の勘なのかおばちゃんがすかさず勧誘モードに入り、爪楊枝に刺したウインナーを手渡す。奥さんは頷き「美味しいわ」とつぶやく。
出来上がったのはお盆の上に置いてあるのか。よし、これなら手に取れるぞ。
「ユーはウィナー」
僕は爪楊枝に刺したウインナーを手渡す。
「ウインナー君ありがとう! おかさーん買って買って買ってぇー!」
「しょうがない子ね。一つくださいな」
「ありがとうございます。ほら、ウインナー君から手渡しなさい」
一袋手に取り、少年の目線に合わせてしゃがんで手渡しをする。
「ウィナー!」
少年は笑顔でサムズアップをしてウインナーを受け取る。
「やるじゃないの」
おばちゃんに小突かれ、両手を天高く上げる。
仕事って楽しいなぁ。
「常盤君、君の活躍にお偉いさんも大満足だよ。引き続き頼むよ」
店長さんはご機嫌でスーツ姿の取引先の人と談笑を始めた。
僕の仕事振りが火種となったのか、夕時と重なったためか、特売コーナーは賑わいを見せ始めた。
「ウインナー君私にも一袋ちょうだい」
「こっちにも試食くれよ」
キャラクターから直に商品を貰えるのが物珍しい光景らしい。
おばちゃんとの連携で上手く売りさばいているがそろそろ体力的に厳しくなってきた。
「残すは一袋よ。最後までがんばりなさいな」
おばちゃんがバンバンと背中を叩く。
「ウインナー!」
我ながら喋り方も板についてきた。
「うん? この声は?」
「だから言ったでしょう。それに常盤君はお仕事中なのですよ。邪魔してはいけませんよ」
「うぅ……だって、働いている零児君を一目見ておきたかったんだもん。商品の品出しの仕事やってるからどこかで会えたらなって思って」
この声間違えない。芽衣だ。
ど、どこだ? 視界が狭くて見えない。
そういえばこの後買い物するっていってたけど、うちの店だったんだ。
「あちこち探し回ったせいで万引きGメンにマークされてますよ」
隣にいるのは夢月ちゃんか。ジト目の顔つきと口調でわかった。
「え? やだ、どこ?」
「しっ、振り向いてはいけません。勘づかれます」
カートを押している夢月ちゃんは淡々と僕の前を通り過ぎる。それをそわそわと後に着く芽衣。制服姿で見慣れたさくら色のカーディガンを中に着込んでいる。
「あ、ウインナー君。夢月、肉厚ウインナー君だよ! ちょっと寄って行こうよ」
「はぁ? またですか。芽衣さんのキャラクター好きも相変わらずですね」
出渕姉妹がこちらに近づいてくる。おぉ、芽衣! 会いたかったよ。
「ウィナァァッァァァ!!!」
「わー、ウインナー君が出迎えてくれた! 運命の相手には会えなかったけどウインナー君には会えたね」
「上手いこと言ってる顔していますが全然ですよ。あら?」
やれやれと溜息も漏らす夢月ちゃん。
「お疲れ様です。運命の相手さん」
ジト目を細めてこうべを垂れる。まるで中の僕に挨拶をするような感じだ。……まさか、な。
「ほらほら夢月。お姉ちゃんが写真撮ってあげるからウインナー君の隣に」
「本当はマスコット製作の資料にしたいだけでしょう。仕方がありませんね」
夢月ちゃんはカートを通行の邪魔にならない場所に寄せて、とてとてと近寄ってくる。肩に掛けているポーチには芽衣と違うご当地のマスコットが揺れている。
「失礼します」
僕の前に立つと芽衣の方向に振り返りぽすっと背中を預ける。色んな子供と触れ合ってきたけど……なんだ力の掛け具合のこの安定感は。着ぐるみの中の僕に気をつかっているのが分かる。
「ウィナー!」
僕は夢月ちゃんの肩に手を乗っける。芽衣の向けられたカメラからシャッター音が鳴る。
「いいよー。もう一枚くださーい……はい、おっけー」
「ありがとうございます。あ、ウインナー食べたいです。くださいな」
「ウィナー」
おばちゃんから試食用のウインナーを掌に乗せてもらい、夢月ちゃんに渡す。無表情で咀嚼しているがこくこくと小さく頷いているようで満足気だ。
「お母さんとお父さんにもこの写真送ったよ」
「芽衣さん!? な、何してにしているんですか! やめてくださいよ、あの二人また一緒にお風呂入ろうとか言ってきますよ」
「それほど夢月が好きなんだよ。わかるな。あ、今日はお姉ちゃんと入る?」
「嫌です。芽衣さんは抱き着いてくるし、大きくて苦しいので嫌です」
いーいなぁ! 夢月ちゃんいいなぁ!!! 大きいのかぁ!!!!
「去年までは一緒に入っていたのに寂しいなぁ」
「そういうのは恋人とやってください。……そうだ。芽衣さんもウインナー君と写真撮影しましょう」
「え? 私? 私はいいよ。写真に写るほどの者じゃないし……」
前髪を弄りながら俯く芽衣。そんな姿は見たくない。僕が芽衣を変えてやる。
「ユーはウィナー!」
僕は芽衣の手を握り抱き寄せる。お偉いさん、ウインナー君のキャラ少し変わるけど許してください。
「ほら、芽衣さんももっと抱き着いて。体を押し付けるように。ウインナーさんを常盤さんだと思って」
芽衣の携帯を構える睦月ちゃん。そういや二人で写真撮るってなかったかもな。
「そうだよね……私は零児君のシンデレラ。魔法があるから大丈夫。ありがとう、ウインナー君っ」
ぎゅっと抱き着く芽衣。
僕らは初めて抱き合った。………着ぐるみ越しでも大きな膨らみが感じる、だと!!
「ウィィィィナァアアアァー!!!」
「わー、ウィナーだね! ありだとう。今度ウインナー君のマスコット作るね」
芽衣が話しかけてくる。僕はしばらくエクスタシー状態が続いていた。ある意味着ぐるみの中で良かった。
「お嬢さん達、はい、どうぞ。もし良かったら最後の一つ買っていかなない?」
もじもじしている僕の代わりに試食を芽衣に渡すおばちゃん。
「おいしー。よーし、買っていこうかな。今度零児君のお弁当にも入れようっと」
自分達の夕ご飯の買い物来たのにこんな時でも僕のことを考えてくれている彼女を嬉しく思う。僕もずっと芽衣のことばかり考えていたからね。
「はい、芽衣さん携帯を返します」
カートを押してきた夢月ちゃんと合流する芽衣。ウインナーの袋をカートに入れて、僕に手を振って歩き出す。
「お姉ちゃんとウインナーさんどちらが肉厚でした?」
「……ウィナー!」
ジト目に向けて歩き出している芽衣に手を向ける。この娘、絶対に中の人が僕だとわかってるな。
「ふふ、よろしい」
カートを押して去っていく夢月ちゃん。本当に小学生か?
「長年このパートやってけど特売コーナーが短時間で完売したのは初めてだわ。貴方やるわね」
セ〇ラさん、じゃなかった。戦友のおばちゃんがバンバンと背中を叩く。僕も親指立てて応じる。
「常盤君! お偉いさんも満足で帰って行ったよ。今後もうちの店とも良い関係を気づいてくれるって。君はエースパイロットだよ」
僕としては本パイロットの佐藤さんの代役として必死だっただけだ。僕の仕事が、佐藤さん、店長、おばちゃんにのためになったならそれでいい。
なにより芽衣のためになったからそれがいい。
◇
家に帰り速攻でシャワーを浴びて汗を流す。
一息ついてリビングのソファに腰を掛ける。
騒がしかった店内にいたせいか、静穏と孤独が怖くなりテレビをつけようとするがリモコンに手を伸ばすのがだるい。思った以上に初バイトは疲れたらしい。
―見て見て! 今日、零児君のバイト先でウインナー君に会ったんだよ―
静寂を切り裂くように手元の携帯がチェインの通知を知らせる。芽衣からだ。
孤独が晴れる。指を動かすのすら億劫だったのが苦にならずに返事を送れた。
―羨ましいなぁ。今度は僕と一緒に写真撮ってくれるかい?-
ありがとう芽衣。君はやっぱり僕の運命の相手だよ。大好きだ。
―私も言おうと思ってた。明日一緒に写真撮ろうね―
次の日、初めてのツーショット写真を撮りを二人の待ち受け画面にした。
写真を撮る際に僕が肩に手を掛けると前髪を触り照れながら微笑む芽衣が可愛かった。




