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地龍のダンジョン奮闘記!  作者: よっしゃあっ!
閑章 ヒロインたちの日常

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210/292

5.魔法少女 まじかる☆ぷるる!

注意:本編ガン無視の番外編になります。

   設定無視、パロ、触手を多分に含みます。

 ―――8:29

 

 チッ、チッ、チッ、テーン。


 ―――8:30


 魔法少女マジカル☆ぷるる、はっじまるよー!




 むかし、むかし―――と言う程でもない、結構最近のお話です。

 ある大陸に、それはそれは広大なダンジョンが在りました。

 もう冒険者から見たら、軽く引くくらいに広いダンジョンです。

 階層三百層の心折設計です。実にクソゲーです。

 

『のっけから人のダンジョン悪く言うのやめてくんない!?ていうか、冒頭のそれ何!?日曜枠なのコレ!?』


 さて、そんなクソゲー街道まっしぐらなダンジョンに、一匹のスライムが居りました。


『スルー!?』


 名前をぷるるといい、それはそれは可愛らしい容姿をしたスライムでした。

 きっと雄スライム百匹に聞けば、百匹中百匹が絶世の美少女スライムだと口をそろえて言ったでしょう。

 それほどまでに、彼女は可愛らしいスライムだったのです。


『えっ、スライムに容姿なんてあるの?いや、確かにぷるるは世界一可愛いけどさ……』


 さっきからうるさいですね……黙って聞きなさい。


『あ、はい。すいません、ホントすいません』


 さて、そんなぷるるには、ある悩みがありました。


 それは、愛しい愛しいだーりんへの想いです。


 どうすればもっとだーりんとお近づきになれるのか?


 どうすればもっとだーりんとらびゅらびゅな関係になれるのか?


 今日もぷるるは、小さな脳みそで必死に考えていました。

 

「ぷー……ぷるぷー……」←ぷるる


「ぷ?……ぷーる、ぷうー?」←リュング


「ぷうぷう!ぷーぷぷーっ!……ぷぅ~……」←ぷるる


「……ぷるぷぷー?ぷぅ?」←リュング


「―――っ!?……ぷ、ぷー!ぷぷぷー!」←ぷるる


 今日もぷるるは先輩スライムのリュングちゃんに恋のお悩みを相談中です。

 リュングはぷるるの悩みを真剣に聞いていつもアドバイスをくれる頼れるお姉ちゃんなのです。

 それに彼女はいままでファーブニルで何組ものスライムカップルを成立させた恋愛マスターなのです。この手の相談なんてお手の物です(でも独身)。


「ぷる~!」←ぷるる


「ぷ。ぷるぅー」←リュング


『せめて訳してくれない!?何言ってるか、さっぱり分からないんだけど!?』


 そんなこんなで、ぷるるはリュングお姉ちゃんから素晴らしいアドバイスを貰いました。


 さっそく試そうと、帰路につく途中、彼女の前にひどく地味な女性が現れました。

 

「ふははは!お悩みの様だね、可愛らしいスライムちゃん!」


「ぷっ、ぷるー!?」


「ははは!私が誰だって?私の名はレーナロイド・レイノルズ!そう通りすがりの親切な魔女さんだよ!」


 地味な女性は自らを魔女と名乗りました。

 ノリノリです。怪しさ満点です。

 年齢を考えれば痛々しい事この上ありませんが、魔女さんはノリノリです。

 人間歳を重ねると一周回って、周りの視線がどうでもよくなるのです。

 あと多分事前に練習していたんでしょう。

 でないと、コミュ症の彼女がこんなに話せる筈がありません。


「見たところ、君は悩みがあるようだね?」


「ぷ!?……ぷるー?」


「ふふ、見ればわかるさ。私の“眼”は全てをみきょ……見通すのさっ!……私がその望みをかなえてあげようじゃないか!」


「ぷっ!?」


 にやり、と魔女さんはほほ笑みます。

 ていうか、噛みましたね今。

 ビシッとぷるるを指差して、魔女さんは言います。


「君の悩んでいる事―――それは、“困ってる人を助けたい”だろう?」


「ぷ!?ぷるー!ぷるー!」


 不正解でした。

 魔女さんはとんだ節穴だったようです。

 ぷるるは違うよーと必死に体を震わせます。

 というか、そもそもぷるるは悩んでません。

 先程リュングにアドバイスを貰って悩みはばっちり解決したばかりなのです。

 後はそれを実践するだけだったのです。


「ははは、どうやら正解の様だね!ならば、受けとりたまえスライムちゃん!君にみんなを助ける“力”を与えよう!

 さあ―――-今日から君は魔法少女だ!」


「ぷるー!!?」


 魔女さんは全然人の話を聞きません。ぼっち故の先走りです。

 まばゆい光がぷるるを包み込みます。

 そして光が収まり、そこに居たのは―――フリルの着いた可愛らしい衣装に身を包んだぷるるの姿でした。非常にシュールな光景です。全く意味が分かりません。


 こうして、頭がいいのに馬鹿な魔女のおかげで、ぷるるは魔法少女となってしまったのでした。



 \テッテレーテッテレ~ン♪ずんずんたったー♪/


 (ぷるるの変身前の姿のアイキャッチ映像が流れる)


 ――――


 \テッテレーテッテレ~ン♪ずんずんたったー♪/


 (ぷるるの変身後の姿のアイキャッチ映像が流れる)



 さて、場所は変わって、ここはダンジョンのとある広間です。


『ちょっと待って!?今のBGMなに!?そのアイキャッチは!?CM!?CM挟んだの!?』


 そこには一人の少女が今まさに危機に瀕していました。


「ふぉっふぉっふぉ、トレスた~んほれほれ、新作のぶらじゃーですぞ~」


「やー!来るな変態―!やー!」


 何という事でしょう。そこには、モノクルシルクハットの変態紳士が、お子ちゃまブラを片手に幼女に迫っているではありませんか!

 なんという非現実的な光景でしょうか。


『……いや、これ割といつも通りの光景じゃないか?』


 少女はまだブラを必要としていません(発育的に)。でも、周りの子(ツムギ)はブラを着けはじめて、自分だけ取り残されて、なんか寂しい。ちょっと焦ってる。

 そんな微妙なお年頃の少女にこの仕打ち!

 これは酷いセクハラです。

 トラウマになりかねません。


「ぷるー!」


 ビュッビュッベチン!


「ぐほあっ!?」


 怪人・変態紳士がどこからともなく放たれた触手によってベチン!されます。

 右腕が折れました。


「ぐ、ぐぅぅ……鞭もいけるこの私(ワタクシ)にこれ程のダメージをっ……。一体何者ですかな!?」


 カシャカシャカシャ!とどこからともなく照らされたライトアップの中心には一体のスライム……否、魔法少女マジカル☆ぷるるが居ました。

 ちなみに場所は天井です。張り付いてます。


「ぷるー!」


「うわー可愛いー」


「な、なんと……アナタは何者ですかな!?」


『いや、どーみてもスライムだろ……』


「ぷるー!ぷるぷー!ぷー!」


 決め台詞と共にぷるるは、ぽよんと地上に落下。

 らぶりーです。

 トレスを守る様に変態紳士に立ちはだかります。


「そのフリルの着いた独特の衣装……成程、アナタは魔法少女でしたか……ふぉっふぉっふぉ、トレスたんを追い回していたら、こんな大物が釣れるとは私もまだまだ捨てたものではありません……なあっ!!」


 ゴパァッ!と変態紳士から影が広がります。

 広がった影から全身タイツの戦闘員が現れました。

 ピッチピチのマッチョです。テカテカです。

 背中にチャックが付いています。


「うわぁー……なんか一杯出たー!」


「ぷる……」


「さあ往きなさい変態戦闘員(ザコーン)達よ!その魔法少女を倒すのです!」


「「「「キキー!!」」」」


 変態戦闘員たちは一斉にぷるるへと襲い掛かります。

 ですが、ぷるるは慌てません。

 ボコボコボコボコボコボコボコボコ!!!!!

 体が大きく膨らみます。

 更に触手を発射。


「ぷーるーー!!」

 

「「「「「「「キキーー!?」」」」」」


 ぷるるから放たれた触手は、あっという間に変態戦闘員をからめ捕り、そのまま吞み込んでしまいました。

 もぐもぐごっくん。消化完了です。

 瞬殺です。ザコーンの名に恥じないやられっぷりです。


「な!?変態戦闘員たちが一瞬で……それにその触手……もしやアナタは伝説の超(スーパー)魔法少女なのですかっ……!?」


『……なにそれ?』


 ぷるるは答えません。

 ただ静かに触手の数を増やすのみです。

 変態が変態行為で己を証明する様に、魔法少女も触手を増やすことで己の力を示すのみ。


『……すみません。全く意味が分かりません』


 ですが、その大量の触手を見た怪人・変態紳士はガタガタと震えだします。

 当然です。

 触手とは数多あるアニメ・エロゲ作品で、美少女相手に無双してきた無敵の存在。

 一変態が相手にしていい存在ではないのです。


『……もう俺帰っても良いかな?』


 それでも変態紳士は怯みません。


「いや……彼の超魔法少女は、かつての放送の折に規制がかかって死んだはず……!私とて体内に幼女結晶(ロリコニウム)を宿した生粋の紳士!そう簡単に負けは―――ぐはあああああああああああああああああああああ!!」


 瞬殺です。前振りたっぷりで瞬殺です。

 ビュッビュッビュッ!ベチン!ベチン!ベチン!

 ぷるるから放たれた無数の触手が怪人・変態紳士を強かに打ち付けてゆきます。

 変態死すべし。慈悲は無いのです。


「ぐぅぅ……エロのないところでこれ程の触手を……信じられませぬっ」


 都合よく服だけ解ける触手によって変態紳士は瞬く間に素っ裸に剥かれてしまいます。


「おっふううううううん」


『おえっ……キモッ』


 即身仏よりなお酷いカッサカサの老人の裸です。

 一体どこに需要が在るのでしょうか?

 理解に苦しむ光景です。


「ぷるー」


「あれー?なにも見えないよー」


 ぷるるは触手の一本でトレスちゃんの目を覆います。

 教育上当然の処置でしょう。


 更にぷるるは触手の数を増やし、変態紳士を痛めつけます。

 もうこれ以上ない程に痛めつけます。

 足を千切り、内臓をぶちまけ、脳しょうを抉り引き千切り擦り潰し、この世の地獄を見せつけます。


『表現が怖い!』


 最近の魔法少女ではこれ位デフォです。


「ぷるー!ぷるぷー!!!!」


 止めだ!と言わんばかりに、最後の触手をぶち放ちます。

 ジュドン!!!

 触手は真っ直ぐに変態紳士の胸を貫きました。


「ぐぅぅぅ……せめて……せめて私のこの痴態を…その子に見せ……たか……った―――ひでぶ!」


 酷い捨て台詞を吐いて怪人・変態紳士は爆散しました。

 びちゃびちゃと肉片がそこら中に飛び散ります。


「ぷるー」


 ひょいパク、ひょいパク。

 降り注ぐ前に全てキャッチして捕食します。

 こんなきれいなダンジョンや少女を変態の血肉で汚してはいけません。

 穢れるのは自分だけでいいのだと、そう言っているようでした……。


「ぷる!」


「えっ?終わったの……?あ、ありがとう、可愛いスライムさん!」


「ぷるー。ぷるぷー」


「え、大したことしたわけじゃいよって?そんなことないよ!凄いよ!あ、ちょっとまってー」


 少女がお礼を言い終えるよりも前に、ぷるるはその場を立ち去ります。

 魔法少女はクールに去るのがお約束なのです。



 かくして変態紳士の脅威は去り、ダンジョンには再び平和が戻りました。

 めでたし、めでたし……。



 ―――かに、見えました。

 

 

 デーンデデデーン……デデデーン……


 薄暗く、日の当たらない謎の場所。

 そこで二人の怪しげな女が笑みを浮かべていました。


「くっくっく……変態紳士がやられたようね」


「構いませんわ。彼は私達ロリコーン三幹部の中でも最弱……。魔法少女如きにやられる(通報される)とは、紳士淑女の風上にも置けませんわ。そう思いませんこと?賢者(爆)さま……?」


「ふふ、そうね、ショタ狂い。それに計画には寸分の狂いもないわ……。最上級変態を揃えて、十舐(ゲスパーダ)が完成すれば、私達の前に敵は無い……ふふふ……あーっはっはっは!」


 

 一つの脅威は去り、また別の脅威が現れるのです。

 悪の変態組織ロリコーンと魔法少女(触手特化)ぷるるの戦いはこれからも続いてゆくのです。

 頑張りなさいぷるる!

 アナタの勇気が世界を救うと信じてっ……!



 デーンデーンデーン♪


 CAST


 ぷるる      ぷるる


 魔女       レーナロイド・レイノルズ


 襲われてた少女  トレス


 怪人・変態紳士  (故)オーテル


 賢者(爆)    エリベル


 ショタ狂い    エルジャ・ルード


 突っ込み     アース


 ………

 

 ……


 

 ナレーション   ギブル


 

『ナレーション、アンタかよおおおおおおおおおおおお!!?』





次回予告

お願い、死なないでぷるる!

アナタが死んだら、トレスちゃんとの約束はどうなっちゃうの?

魔力はまだ残ってる、ここを耐えれば、変態にだって勝てるんだから!


次回「アース、死す」。デュエルスタンバイ!


アース『何でさ!?』

            ~魔法少女まじかる☆ぷるるツヴァイ第八話より抜粋~


反省はしてる。でも、後悔はしていない。

次回はエルジャ主役?のお話「聖龍さん家の男性事情」になります。



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