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死すのは神か悪魔か 弐

「ならば作戦の趣旨を変えましょうかね、なにも肉体を滅ぼさなくても精神を壊せば良いのですから」

「何言ってんだよ、負け惜しみか?」


 ◇◇◇


「君は私と女子会ねッ!」

「ッ?!」


場所を移動された?!蓮兎君と協力して倒す予定だったのに早速崩れちゃったじゃん!

後衛職の私がタイマンで勝てる可能性は低い、だけど蓮兎君と合流したら負担が大きくなっちゃうよね、なら私は──


「全身全霊で時間稼ぐッ!」

「頑張れ鏡花ちゃん! でも簡単に負ける私じゃないからね?」

 

名前を知ってるってことは鑑定眼を持ってるのかな?それとも男の人の方なら教わった…とか?

どちらにしてもステータスがバレてると思った方が良いかな。前蓮兎君が戦った時は燃費最悪だけど時止めが強いって言ってたし時間を稼ぐ!

 

「良い仮面だね、どこかに売ってるのかな?」

「お喋りで時間稼ぎする気なのかな? まぁお喋りは大歓迎だよ、まぁ攻撃の手はやめないけどね」

 

そう言いながら代行者は時を加速させる魔法を槍状にして放った。辛うじてそれを避けた鏡花だが背後を確認すると槍に触れた木々は全て朽ち果て、塵も残っておらずその光景を見て冷や汗が流れ落ちる。

 

「外しちゃったか、まぁ私魔力操作とか苦手だし良いや! 出力も先輩と比べれば雑魚だしね〜」

 

この出力で雑魚なんて蓮兎君と戦ってる先輩って人はどれほどなのかな、私には想像もできないけど…兎に角私が今できる全力をぶつける!

 

神の聖槍(イージス・ランス)

朽ち果てる黒槍(クロノフェイト)

 

私のできる最大火力原初の白(ブロン)をぶつけるられれば良いのに、でもその前に時間加速で魔法自体も消される…神の聖槍(イージス・ランス)とかの魔法は状態異常耐性が強いから何とか形を保てるけど他の魔法だと即消えちゃう。私自身にも状態異常耐性は付与してるけどどこまで耐えられるのかは分からない、あの朽ちるのって伝播するのかな?するなら自分のもう片方の腕を切り落とす判断も決断しないとダメだよね…

 

「当たらなければ良い話だけどッ」

「片腕と片目無いのに頑張るね、私一応半神だから祈りくらいはしてあげるよ?」

「貴女より蓮兎君に祈ってもらった方が良いかな、だから貴女はもう死んでも良いよ?」

「可愛い顔して辛辣だなぁ、お姉さん傷ついちゃうぞ?」

 

いつ時を止めてくるか分からないから出来るだけ魔力を使わせるのと距離を取って戦闘を続ける。でも距離が離れてるから短射程の原初の白(ブロン)はギリ範囲外…自分の周りの薄い空間だけに時止めを発動してるのか状態異常耐性の無い魔法は阻まれるし凄い厄介、ならばどうしようか?

 

朽ち堕ちる世界(ケロウドワール)

「ッ!」

 

代行者が放つのは世界を加速させ、指定した範囲内の空間を朽ちさせる魔法だ。その範囲内には鏡花ももちろん含まれており状態異常耐性と一瞬の拮抗の後に鏡花の下半身を巻き込み──


白の爆風(ホワイトブラスト)ッ!」

 

自身を回復させる効果を無くした爆風は鏡花を巻き込み爆ぜる。その爆発で何とか範囲外に逃げた鏡花だったが一瞬だけ魔法の効果を喰らってしまい右足を失うことになった。

 

「自爆なんて凄いね、もう左腕無いのに自ら右足も差し出すなんて…まぁ下半身全部無くなってお陀仏するよりは良いのかな? でもその判断を即できるって狂ってるよ!」

「狂ってても良いよ、蓮兎君リスペクトだもんこの戦法。それに肉を断たせて骨を断つとか言うでしょ?」

「え、別に私は断たれて無いけど──」


代行者が疑問に思っていると自身の腕に鮮血が流れ落ちていることに気がついた。大規模な魔法を使った際の一瞬の隙を突いて鏡花は魔法を発動、朽ち堕ちる世界(ケロウドワール)のエフェクトでカモフラージュされた魔法を受けていたのだ。

 

「でもこの程度の傷なら全然大丈夫だ…よ? あれおかしいな、なんか体調悪くなってきたんだけど何これ、毒?」

「私が使うのは白魔法だよ? 毒なんか使えるはずないじゃん、気のせいじゃないかな?」

 

時に再生力とは肉体を崩壊させるに至る。魔法による治癒とはその人物が持つ再生力を一時的に爆発的に上げて再生を可能にしている、だから無機物などには使用不可なのだ。そして鏡花はこう考えた、傷ついて無いのに爆発的に再生力を伸ばしたらどうなるのだろうか、と。

そして実際に起きた現象は細胞のバグ、人為的に増やされ強化された再生力は細胞を壊し無理矢理再生力を使おうとするのだ。だが細胞を壊した後に再生してもまだ有り余った再生力を使い破壊、そして再生を繰り返し最終的には破壊を繰り返し最終的には自己崩壊を始めるのだ。

 

(自己崩壊アポトーシス、即興で作ったSランク魔法だけど上手くいって良かった。賭けだったけど勝ったから結果オーライ!)

「時間経過でどんどん広がる系かな? 今も内部破壊繰り返してるし、私白魔法使えないから勘弁なんだけど…」

 

自己崩壊アポトーシスで魔力結構使っちゃったな、自然魔力回復を合わせて温存すれば原初の白(ブロン)一回分はあるかな、彼女もあんな大規模な魔法を使ったんだから半神とは言え魔力は少なくなってるはず!

 

「やっぱ平和的に女子会しない? お互い魔力無いでしょ」

「今更無理だよッ!」

朽ち果てる黒槍(クロノフェイト)!」

 

出力の下がった黒槍を軽々と避けた鏡花、失った足は風魔法で軽い補助だけをして代行者に向かって駆け出す。

魔力の温存のために使用する魔法は必要最低限、言葉での翻弄も続けて魔力の足りない代行者を屠るのには十分な状況が確保された。

 

「お喋りどうしよっか! 好きな人でもいるのかな〜! 私は好きな人いるよッ!」

「その話はしたいけど私に向かって走り出すのやめない? お話しするなら座って話したいな〜」

 

行ける、出力の下がった魔法なら軽々と避けれるしさっきみたいな広範囲攻撃は使えないはず!

彼女を倒したら魔力少なくても良いから蓮兎君にバフを掛けたり加勢に行くッ!

 

「はいお喋り終わりね、朽ち果てる黒槍(クロノフェイト)♪」

「え?」

 

ノータイムで放たれた黒槍は鏡花の腹部を貫いた。

 

 


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