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蜘蛛神の社

ギィィィィィィ…


重厚な扉を開くと暗闇が広がり、視界が一瞬塞がる。そして視界が戻ると赤い景色が広がった。


「は?」


扉を開いた瞬間に放たれたのは飛ぶ斬撃、否飛ぶ斬糸だ。

その鋼糸によって切断されたのは快の右手、右耳で他の者は指や髪を切られた程度で然程支障は無い。


「大丈夫だ!治して貰えば問題は無い…」


その攻撃を放った本人は下半身が蜘蛛、上半身は女性の怪物だ。

今も無数の糸を操り蓮兎達を切り刻もうと動いている。


「鏡花!治療を──」


シュルルルッ


石や生き物の死骸を纏め上げた糸で鏡花と快の間に壁を作る蜘蛛の女は、今までの相手と比べるまでも無く知能がダントツで高く、それに伴う実力もある強敵である。


暴食グラフェル、こいつの情報あったりしないのか?』

『俺の知ってる情報と違う、本来ここまでの知能は有して無いし』

『ペナルティがここで効いてくるのか…』


兎も角最優先は情報の確保!快が危険な状況なんだしできれば早めに突破したいし…作戦とかの前に情報優先!


名前 アラクネ

種族 蜘蛛女王

レベル 147

スキル 操糸S 毒魔法S 黒魔法A 怪力B 鉄壁A 強魔S 統率C 自然治癒S 自然魔力回復S 空間把握S 危険感知B 心眼C 大食いS 料理術F

固有スキル 亜神化 一族の女王

称号 悪食の女王


称号 悪食の女王


『悪食の女王? 俺のパクリじゃねぇか!』

『…今そこ? 結構シリアスシーンだと思うんだが』

『俺からしたら誰が死のうと関係無い』


そっかこいつ悪魔だった…いや今は無視で良いか、兎に角アラクネのスキルについてだ。心眼って確か咄嗟な行動に補正が掛かるとかそんな感じだったか?死角からの奇襲は厳しいかもな。


シュパッ


「次は私かッ」


灯火の左指が2本ほど失われる。

だが流石の精神力と称賛に値する行動力でそれをカバー、即座に指の止血を済ませてから糸を弾き、多少落ち着いた時には白魔法で指を完治させている。


『皆んなの状況が分からない…こう言う時こそ監視者の眼か!』


蓮兎は固有スキル監視者の眼を発動、そして予め設定していた鏡花、快、灯火の状況を把握する。


(快は腕を庇いながら固有スキルで蜘蛛達に応戦、そして鏡花は分断されながらも快を治すために動いてるが…正直他の蜘蛛達に阻まれてそれは難しいか)


ならばと蓮兎は思考を巡らせた後に灯火に「鏡花のカバーについてくれ!」と命令を出す。そしてそれを了承した灯火は戦線を離脱し、鏡花の所に駆け出す。


「ここからは一対一だ。あいつらに意識が向かないほど夢中にさせてやるよッ」

「黙れ、貴様は私の食事でしか無い」


喋るほど知能あるのかよ、それは随分流暢に喋ってるし…こりゃ作戦とかも建ててくるタイプかもな、監視者の眼を背中に付与してといて死角を無くしとくか、できれば縮地用にどこかに仕掛けたいが──


シュパンッ


「そうは行かないよな〜」


絶え間無く浴びせられる鋼糸の斬撃、それに加えてアラクネから放たれる毒魔法や他の蜘蛛達の攻撃を避けるor弾きながら事前準備をするなど不可能だ。


(空間把握と危険感知を常に最大出力、それは加えて遠隔錬成の応用で錬成反応の光で確認する!)


蓮兎は常に遠隔錬成を発動し、自身の魔力圏内に入った糸を全て錬成している。

錬成反応の光を確認した瞬間に錬成を解除しているので魔力消費自体は無いので純粋な感知系スキルとして使用しているのだ。


「高速思考無かったら頭パンクすんぞこれ…」


小声で不満を漏らしながらも体と思考は止めない。

バフ系のスキルは神之命カミノチを除いて全発動、出し惜しみなどとは言えない状況に陥っている。


グワンッ


次いで放たれたのは極太の糸の横薙ぎによって蜘蛛達が押し寄せてくる。

想定外の行動に蓮兎は多少困惑するがすぐに対処をし、暴風穿風ボレアスランサーで的確に対処をする。


ボンッ


「自爆?!」


槍が当たる直前に蜘蛛は爆発四散し辺りに毒を撒き散らす。

その毒は蓮兎にも飛び掛かり、触れたそばから皮膚を溶かすほどの威力だ。


(毒とか白魔法を使えない俺に対しての対策かよ…クソみたいな賭けだがするしか無いかッ)


そう考えた瞬間に蓮兎は毒を喰らった。

その行動は一見気が狂ったのかと思うだろうが権能魔喰いによる解析効果で成分を解析、そして錬成での分解を試みているのだ。


「ただし解析終わるまでは気分最悪だなこれ…」

死踊る毒の沼(マッドパレード)

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