58話 実験のモチベーション
今回何も思いつかなかったから毎日投稿を維持するための駄作と思ってくれて良いよ
女王討伐から3日が経ち、部屋に戻って来た蓮兎と自身の強化のために努力を重ね遂にその極地に至った答えは──
「飽きた」
「まだ3日だよ? 私は全然飽きてないけどなぁ、強くなって役に立ちたいし」
「俺の場合はずっと錬成してるだけでつまらないんだよ! 魔法創るとかはあるけどそんな作っても使いきれないし……」
この3日で蓮兎が成したことは3時間程度の錬成の実験と1日の魂の反発反応を利用した攻撃術のみだ。
魂の錬成には飽きてはいなかったがこの階層には魂を持つ者は少なくヴァインドールしか生息していないので魂の消費を抑えるためにやめていた。
『魔力抵抗を無視した錬成、錬成の基礎の一部省略、混血の特性、権能の実用性とかもっとすることがあるだろ?』
『俺は実践で学びたいタイプなんです〜! それに魔力抵抗の無視は魔喰いの効果ってことは分かったからセーフ』
俺だって努力が嫌いなわけじゃ無い、自分が目に見えて強くなるのは大歓迎だ。
だが!錬成を単調に繰り返すだけじゃ誰でも飽きる!
実践で戦いながら成長するのが楽しいんだ。「こいつ、戦いの中で成長してやがる?!」って言う相手も現れるかもしれないし……
いやこれはどうでもいいか、忘れてくれ。
「でも新階層に行くのは厳しくないかな?」
「……厳しいと思う」
「なら強くなるしか無いよね?」
「……はい」
鏡花に言い負かされてしまった……
自分でも分かってるんだがな?
ヴァインドールは弱いし混血の特性とかも試したいけど血を流す敵が居ないし結構ガチ目に暇なんよ!
『まずは錬成を極めないと話にならんぞ? 一部の省略をしないとな』
『その省略って何なんだよ、俺にはよく分からんぞ?』
『簡単に言えば錬成の基礎の理解、構築とか触れて発動とかの一部を省ける。例えば触れないでも遠隔で発動可能な錬成とかだな』
そんなのが出来るのか?
某錬金術師にそんなのあったかな……
空気を錬成して何ちゃら〜とかのはあったけど俺にできるの……か?
ん、今俺空気を錬成って言ったか?
「空気を錬成することが可能なら? 空気を手に触れていると仮定すれば錬成は十分に可能なのでは? そこから錬成を空気から空気に伝播させればもしかすると──」
「また自分の世界入っちゃった……でも今日も楽しそうだからよし!」
満面の笑みで蓮兎を眺める鏡花の姿は他の人から見れば変わった趣味の持ち主としか映らないだろうが鏡花の恋心を知っている2人はそれを微笑みながら眺めている。
「空気と仮定するかもっと分解して酸素、窒素、二酸化炭素と仮定して錬成をするかどっちだ? 空気として見ても錬成は発動するのか、もしくは錬成の精度は落ちるのか変わらないのか……そこも含めて実験が必要だな。伝播させるなら空気の範囲を決めて伝播させるのが良いか? そうすれば何メートルとかの目測になるし距離感はあったほうがいい……あぁそうだ魔力圏内に収める必要があるから空気の範囲仮定はやりすぎたらダメか──」
『長い、つまらん』
『は? 俺は楽しいんですけど? 何か掴めそうなとこまで来てるんですけど?』
鏡花は楽しそうに聞いてくれてるし!
つまり俺が言ってることは誰が聞いても楽しい内容ってことだ!
俺も鏡花も楽しんでるんだから違いない、暴食は悪魔だから感性が違うだけだ!
あれ?
今なら俺もそっち側なのか?
「兎に角実験再開だッ!」
「うん♪私も手伝うよ!」
快と灯火の優しげな目線はその実験が終わるまで続いたと言う。




