33話 太陽で照らせ
◇オルグス大迷宮21階層 古代遺跡◇
「ここら辺だったかな……お、あった! あれだ」
指差されたのは遺跡の城壁と思われる場所にあるガラスのような物の付いた太陽のオブジェだった。
「光を増幅してレーザー! とかできるのかな、見た目的に」
「流石に無いだろ〜」
「だよな〜」
そんな会話をしながらその場所に歩いていると1匹のディメントイニスに見つかる。
こいつとの戦闘にとって1匹と遭遇は全体との遭遇に等しいことは全員がその日知ることになるであろう。
「キェェェェ!」
「やっべバレた!」
「即撃破すれば問題無しッ! 壱の太刀、一閃!」
ディメントイニスの頭を切り落とす切山。
だが時すでに遅く増援が大量にやってくる。
そしてその内の1匹が太陽のオブジェに手を掛け──
「ギャアァ!」
「ですよねッ〜!」
ーーキラリィィィンッ!
光を集中させ超高温のレーザーとなり蓮兎達一向を襲う。
光魔法と炎魔法で威力を増しているようでまだローブを被ったディメントイニスが数匹いるのでその者達が魔法を行使しているのだろう。
「兎に角逃げろッ」
ーージュワンッ
同族も焼き焦がしながら前進してくるレーザーは触れた物を高度など関係無く燃やし尽くし灰も残さない。
これが古代の技術なのかも知れないが今はそのことを考察する暇など一刻も暇は無かった。
「仲間思いとか何じゃねぇのかよ?!」
『あくまで敵にやられた時は怒るが基本的に自己犠牲の精神だからな』
そんなのありかよッ!
仲間を思うなら徹底的にしろよな?
兎に角逃げるしか無いんだが──
ーーズボッ
「は?」
「へ?」
蓮兎と鏡花は突然開いた落とし穴に落とされなす術も無く自由落下に任せている。
(は? 何が起きてるんだ……ってそれどころじゃ無ねぇ! 手持ちの何でも良いから錬成で文字を刻む……よし! あとは誰かに向かって投げるッ!)
蓮兎によって投擲された石片は切山の手に届きその文字を確認する。
だが立ち止まる刹那の時間も無いのでその意図が伝わっているのかは分からない。
今は信じて己の道を進むことしか無いのだ。
(最低条件は達成した! あとはこの馬鹿長い穴で死ぬのを防ぐだけだな)
蓮兎は鏡花を掴み風を足側に噴射し落下の威力を多少殺す。
そのあとは天歩で空中を蹴り上げ着地した。
「しっかし長い落とし穴だったな」
「そうだね、何層まで下がったんだろう?」
「深さ的に2〜3層ってところかな? 合流できるかだよな……」
「きっと出来るよ! 私達も頑張らないとね!」
鏡花はいつも明るいな、俺とは違う……よし!
今の俺の目的は鏡花を兎に角守ろう、こいつを死なせる訳にはいかないからな。
「ここに何か書いてあるよ! えっと、罠に掛かった愚かな者達よ、この愚者の間を攻略できる実力を有しているのならば我軍に引き入れてやろう。精々励むと良い……だって!」
「何だこの上から目線ムカつくなぁ」
「まぁ兎に角出れる可能性ある訳だし頑張ろうね!」
ーーズズズ……
話していると最奥の壁が動き大量の屍が現れる。
その見た目は肉が腐り果てたディメントイニスを始めとした小鬼族などの見覚えがあるメンツだ。
「殲滅すれば良いってことだよな? それなら任せとけ」
静かに居合の構えをし次の瞬間には風で作られた飛ぶ斬撃が放たれ先程までの屍の大半を切り伏せた。
「神怒」
遺跡…原住民…太陽レーザー…どっかのゾンビゲームの5と似てますね〜あはは




