287話 VS魁蕾
◇◇
「さぁどんどん行こう! どんどんしないと終わらない! いや本当に」
時は移り変わり第二回戦、第一試合の時はシルヴィアは【アイアンメイデン】のメンバーには何とか勝利した。
切り札を使わなかったので多少苦戦はしていたがそれでも勝利だ。
「Sランクギルド【アイアンメイデン】のギルドマスター! 二つ名【魁蕾】の名を持つSランク冒険者! グラド・ギーツ!」
Sランク冒険者【魁蕾】、俺も初めて見る。
見た目は全身に重厚な鎧を着ているからよくわからないが片手に大盾にもう片方に大剣、両方両手で持つ武器なのに持てるのか……?
どれだけ筋力値が高いんだ。
「それに対するのは同じくSランクギルドを冠する【ツクヨミ】のギルドメンバー! 二つ名【暗鬼】! シルヴィア・エール!」
「目立つのはあまり好きでは無いのだが……」
顔を若干隠しながら出てきたのはもちろんシルヴィア、ホルスターにはハンドガンを納めておりまだ切り札は隠してある。
空間魔法のランクそんなに高かったのか、渡したの結構なデカさだもんなあれ。
「一応メンバーがやられているからな。敵討ちとでも行こうか」
「勝手に敵にされても困るんだが?」
◇◇
全身に鎧を着込み、大盾で防いでくる相手だ。
第一試合での相手もそうだったが鎧相手には相性が最悪、何故私はこうも鎧と当たるのだろうか?
今回はもう出し惜しみをする場面では無いから使うがな。
「試合開始!」
試合の開始と同時に銃を撃つ。それはもちろん鎧に弾かれ無効化、一応電撃を纏わせたが雷による攻撃も無意味だろう。
「動かないのか?」
「お前の攻撃が効かないからな。動く必要が無い」
まぁ確かにこのままじゃ動く必要が無い。
出し惜しみはしないつもりだったし……
「双玉・蒼天、電天」
取り出したのは二つの鉄の塊、いやそれは確かに銃火器だ。
中央には雷色に輝くコアがあり、それにより電磁浮遊をした塊は常に雷を纏っている為に溜め時間が必要無く冷却時間は交互で放つことで克服。
「対人には初めて使ったな。簡単に倒れてくれないでくれよ?」
「道具を使った程度で強く出るなよ?」




