デスパレード
◇オルグス大迷宮14層◇
「ほらほら早く走れ〜」
「はぁはぁ…早いって蓮兎君!」
現在は皆んなのレベル上げを行う為に常に全力疾走での狩りをしている最中だ。俺はバフを掛けて軽めに走っているのでギリギリ追い付かれないスピードを保っている。
「天歩ッ!」
「飛んでる?!」
俺が発動したのは固有スキルの天歩だ。効果はその名の通り天空を歩く…いや走るの方が近いか?兎も角空中に透明な足場を生成しそこを強く蹴ることで空中歩きを可能としている。天歩には脚力を大幅に上げる効果もあるので普通に走る分にも使えなくは無い。
ドンッ
「痛ッ?!狭い洞窟内での天歩は無理あったか」
ダンジョン内に激突し地面に落ちる。やっぱ密かに考えてたあの運用に絞るか?ちょっくら快と会議でもするかぁ。
「快!いつもやってたことしようぜ」
「はぁはぁ…いつもやってたこと?走りながらじゃ無いとダメなのかぁ?」
「つまりその議題は──」
「無視かよ…」
「スキルの相性の考察だ」
スキルのシナジーの考察は俺と快が良くスキルを自由に作れる系のゲームをやっている時にする物だ。例えば耐性が大幅に上がるスキル単体だと火力は上がらないが属性を攻撃に変換するスキルと噛み合うと火力が大幅に上がる!え?何か見たことあるスキルだって?気のせいだろ。
「ふっ、任せとけ!」
「お前も単純だよな」
「そうか?それよりそのスキルはどんなのなんだ!」
まず大前提として脚力が上がる効果があるから蹴り技か移動技にしたいよな…でも機動力は今のところ問題無いしやっぱ火力か?今の火力源って首狩りにマックスバフを掛けた首攻撃だし…
「まぁ簡単に言えば空中に空気の足場を作って縦横無尽に走り回れるスキル、んで付属効果として脚力の増強って感じかな」
「ふむ…やっぱり応用するなら蹴り技だろうな」
「だろ?俺も思った」
『純粋にバフを乗せて衝撃波で推進力、最後に足装備に神怒を宿して空気の膜を破る感じで蹴ればダメージ出そうだけどな』
「天才だッ!」
「?」
おっといけない快には聞こえないんだったな。まぁ暴食については話したしそんな不思議じゃ無いか?…ダメだ超「何言ってんだこいつ」って目でこっちを見てやがるッ!
「今のは暴食が頭の中で話してて…決して俺が変なやつなわけじゃ──」
「分かってるよ、少し揶揄っただけだ。それにしてもその言い訳面白いな!」
「あぁ〜ムカつく」
そんな会話をしながら気づいたら17層までたどり着いた。やっぱり殆ど殲滅してたのもあって移動が楽だな、この辺りからペースを上げようかな?
「今から俺がバフ無しで走るからそれに追い付かれたら飯無しな〜」
「「「え?」」」
「よぉ〜い──」
手を叩く動作を始めると同時に何かよく分かっていない5人が全力で走り出す。のち2人はすぐさま疲れてその場に座り込むが3人は中々速いな、やっぱり1番は切山さんだが鏡花もバフをかけて頑張ってるな。
「スタートッ!」
各々愚痴を漏らしつつだがこれより第1回地獄の特訓を開催するッ!
「さぁ3人目の飯抜きは誰だぁ?!」
『鬼畜め、飯は何より大事なんだぞ?』
『流石暴食の悪魔様だな、しっかりしてる。でも流石に本当に飯抜きにはしないぞ?ただのモチベーションだ』
ちなみに俺が飯を無しにする権利があるのは単純に1番料理が上手いからだ。元々は人並み程度だったが権能のアップデートの時に料理術の補正が掛かる効果が追加されたらしい。俺は料理術のスキルを獲得していないが元の力、所謂プレイヤースキルにも補正が掛かるので今の俺はチェーン店くらいの飯を作ることが可能なのだ。
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名前 関柄快
職業 ネクロマンサー
レベル 21
スキル 魔術B 黒魔法B 影魔法D 魂魔法D 強魔C 疾風F 自然治癒E 自然魔力回復C 隠蔽F
固有スキル 百鬼夜行
称号 百鬼を束ねる者
簡単スキル解説〜!今日はパッシブスキル強魔、怪力、鉄壁、疾風について解説!まぁ上から順に魔力量、攻撃力、防御力、敏捷力を上げる常時発動系のパッシブスキルだ!解説終わり〜




