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231話 勇者の実力

神聖力を帯びて光り輝く聖剣、それに対抗するために蓮兎は虚空から妖刀イベルタルムを取り出し構えた。


「いくら貴方でも今の力ならッ!」

「おぉ頑張れ頑張れ、応援してる」


この程度の挑発に乗って激昂、突進してくる勇者。

正直に言って期待外れもいいところだな、剣に纏わせて突撃しか脳が無い。

それにこの単純な剣術も俺の方が上だし本当に勇者か?


ーービリリッ


「ッ?! またかッ……!」


遠隔錬成を発動、錬成に【吸収】を乗せて神聖力を削ぎ落としある程度の量を無効化、あとは普通に斬り合えば俺が勝てる。


神怒カムイッ!」

「それしか脳が無いのかよッ」


妖刀と聖剣が鍔迫り合い甲高い音を鳴り響かせ、黒と白は激化してぶつかり合っている。

呪詛のように音を鳴らしている妖刀と違い聖剣は常時【吸収】による弱体化を受けているがその勢いは止まることを知らず寧ろさらに光り輝いていた。

聖剣の特性【不屈の英剣】の効果で弱体がが付与されるほどそれに対抗して力を得る。


「く……このままじゃ……ッ」


だがそれを使いこなせるかは別の話、いくら強力な武器を扱おうとそれを使う使用者が弱ければ十分に武器の性能など引き出せるはずが無い。

聖剣が光を増すたびに光義は押し負けていた。


ーーギュィィン!


完全に推し負け剣を飛ばされ無防備な状態の勇者に蹴りを加えて後ろに大きく吹き飛ばした。

スキルを使っていない蹴りなのでそれまで威力はないと思うんだがそれでも大きく吹き飛ばされている。

やっぱり期待外れ、どうやって今まで勇者をやってきたのか不明レベルだ。


「負けを認めろ、俺だって鬼じゃない。今なら許すぞ?」

「でもお前は王都を地獄に変えた……!」


圧倒的な不利状況でも屈しない不屈の心に諦めていない目、確かに勇者らしいところはあるが勇気と蛮勇は違う。

今これが俺が明確な殺意を持っていたら逃げに徹するのが正解、いや逃げたとしても流さないけどね?


「もうやめろ光義、お前の負けだ」

「美穂! だってこいつは王都を地獄に落とした張本人だぞ?! なんでそんな奴がSランクだとか歓迎される?! 家族が死んだ人の気持ちはどうなるるんだよ!」


介入してきたえっと……佐伯美穂だったか、そいつに止められるが止まらずにまだ魔法を使おうとする勇者、流石に剣を持っていないこいつに価値は無い。

聖剣の性能はいいが本人のスペックが追いついてなさすぎる。


「そこまでじゃな、勝者は【吸魂】! 勇者よ、お主の負けじゃ」

「くそ……! 俺は……俺は勇者でみんなの仇を取らないとなのに……!」


その場で地面を叩きながら歯を噛み締める勇者、出血してもそれは止めずに悔しがっている。

悔しがれ、そして強くなれ、俺を楽しませろ!

……あれ?なんか悪役みたいなこと言ってるんだけどおかしいな。


「流石Sランク冒険者、魔法を使わずにそれなのだから驚いた」

「そうか? 佐伯と言ったか、お前もあれくらいできるだろ。いや正確に言えばできるポテンシャルがある」


佐伯美穂、戦闘シーンは鏡花達の記憶を頼りに少しは知っているが勇者パーティの中で1番動きが良かったと記憶している。

扱う得物は刀、スキルを使わない剣術なら多分俺が負けお思う。


「鏡花さんもあれほど強いのか?」

「私?! い、いや私は蓮兎君ほど動けないからなぁ」

「ワンチャン今の鏡花ならガチでやっても俺が負けるかもな」

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