閑話:クリスマススペシャル2022
メリクリ!
飾り付けた、クリスマスツリー。
その頂点に輝く星から伸びた、ひも状のキラキラとした飾りが数本部屋の中に走り、雪を模した飾りがあちこちに置かれ、大人でも楽しくなるような、クリスマスの雰囲気が漂う部屋。
そんな、光を反射して輝く飾りつけと、カラフルな色合いが楽しいらしく、俺が腕の中に抱えているリウは、ぽーっと口を開けてツリーに視線を奪われていた。
「どうだ、リウ。綺麗か?」
「だぁ、あぁ!」
「そうかそうか。我が娘が気に入ってくれたようで、父ちゃん何よりだ」
どことなくご機嫌そうな様子で、笑みを浮かべているリウ。ピコピコと動く耳からも、感情が窺えてものすごい可愛い。
ちなみにサクヤの方は、ぐずってちょっと泣いていたので、リューとネルがつい先程寝かしつけたところだ。
リウの方も、つい三十分くらい前までは寝ていたのだが、どうやら目が覚めたようなので、こうしてクリスマスの飾りを色々見せているのだ。
「リウ、クリスマスツリー、きにいった~?」
「おう、どうやらそうみたいだぞ。さっきからずっと、飾りの方に意識が行きっ放しだ」
「そっかそっかぁ! えへへ、シィもかざり、いっぱいがんばってつけたから、うれしいなぁ!」
「そうだな、途中で楽しくなって、飾りを手に持ってヒラヒラ回ったりとかな」
「それは、いわないやくそくだヨ~」
「だぁ」
と、その時、シィの方にリウが腕を伸ばす。
「おっ、シィ、リウがシィに抱っこして欲しいってよ」
「! うん、わかった!」
リウをシィに渡すと、彼女は大事そうに我が娘を両手で抱え、話しかける。
「リウ、クリスマスはねぇ~、たのしいヨ! キラキラしてて、おいしいものもいっぱいたべられて、ゆきあそびもできて! そうそう、あとで、シィサンタがプレゼントを――あっ、ちがう! これは、いっちゃダメだった。あるじ、きこえてなかったよね?」
「あぁ、何にも聞こえてないぞ。何にも聞こえてないけど、シィは優しくて偉い子だな」
「わっ、えへへぇ、なんでかわかんないけど、ほめられちゃった!」
頭を撫でてやると、にへっと嬉しそうに笑うシィ。
この子はもう、本当に愛らしいな。
「シィも……すっかりお姉ちゃんだな」
「そうだったらうれしいなぁ! ――リウ、シィおねえちゃんが、まもってあげるからね!」
そう言ってシィがリウに笑いかけると、リウもまた、楽しそうに、嬉しそうに笑ったのだった。




