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第3話:VS王

短めです

腰を捻り体重の乗った矛先を拳で落とす。


「ほう、素手で受けるか…」


「はっ!こっちの準備も待てないくらい興奮してる奴がよく言うぜ!」


確かに相殺した筈だがダメージを受けている。痛みも感じ拳が血で滲む。


「全部が全部ゲーム通りって訳じゃ無いんだよな…」


アイテム欄(イベントリ)から銀手<神喰>《ガントレットフェンリル》を取りだし拳に嵌める。


「良い武器を持っておるの、反応も上出来じゃ」


「良いのは武器だけじゃないぜぇ?」


「顔か・・・ウグッ?!」


【加速】し距離を一気に詰め見えない急襲(トビヒザ)を放つ。


「腕だよ王様」


顔面にWSの衝撃をモロに受け吹き飛ぶ王。近寄ろうとする兵を手で止め直ぐに立ち上がる。


「いきなり懐へ入るか…度胸も良いのぅ」


鼻血を拭い口を歪ませる。


「防具も無いのによく立てたな…」


「フォッフォッフォ、王じゃからのぅ」


「理由になってねーだろ」


「いいや、それが理由じゃよ…」


「あ?どう言う意味…」


疑問を口にすると王の槍が雷気を強くし回りに紫電が迸(ほとばし)る。


「避けても無駄じゃからのぅ…さて、どうする?」


腰を落とし大きく振りかぶった槍を真っ直ぐに投げられる。それを寸前で避けると飛来してきた槍がスローモーションになる

。それを掴み煽る(マナー良く)。


「何が無駄なんだ?アンタの攻撃がか?」


驚愕する王。そこへ思いきり投げ返そうとすると


「そこまで!」


レイヴが割って入り止められる。


「何だよ、これからだろ」


「いいやここまでだ、王も十分ですよね?」


「ふむ、若いがシヴァルバに勝ってもいるしのぅ。問題無いじゃろ」


「勝手に終わらせようとするなよ」


「セイラ殿、槍を…」


レイヴに軽く放ると宙空で方向を変え、持ち主の手に戻る。


「勝手しても許されるんじゃよ、王じゃから」


「何だよそれ本当か?」


「セイラ殿、少々王への敬いが足りませんね」


レイブが鋭い視線を投げ掛けてくる。


「フォッフォッフォ、老人に付き合ってくれてありがとうの、レイヴも止しなさい」


「ハッ、畏まりました」


「セイラ・アズミよ、何かあれば頼る事もあるがその時は宜しく頼むのぅ」


「殺す気で槍ぶん投げてきた人がよく言うぜ」


「西の最強を見込んでじゃよ」


「調子良いじいちゃんだなー」


「セイラ殿!」


「はいはい、まぁ報酬次第で頼られてやりますよー」


「えー、それではセイラ殿はお連れの方と一緒に移動となります」


王が此方を一瞥し微笑むとその場を去る。


『ご主人様、手を…』


駆け寄って来たルインが拳に滲んだ血を拭いてくれる。大した怪我でも無いが。


『ありがと、痛みもそんなに無いからそんな顔しないで』


『あんな鋭い槍を素手で落としてるんですよ…心配しますっ』


「王も悪ふざけが過ぎるな…小僧、あの槍は嘘みたいに強力な代物なんだぞ」


「伝説の武器的な?」


逸話でもあるのかとワクワクする。


「王が代々受け継ぐ武器で投げれば必ず標的を貫くって槍なんだが…」


「ふーん、残念。嘘だったね」


「セイラ殿、由緒正しき物に失礼ですぞ」


「って言われてもな…」


「ハッハッハ、レイヴよ小僧はこう言う奴だ」


「ふむ、まぁ良い部屋に移ろう」


来た道を戻り転移門(ゲート)へ。


「そう言えばさ、謁見の間っての?あそこで知りあいが居たんだけど。ロットって名前」


「ん?ロットか…後で呼びましょうか」


「忙しくなければ」


挨拶くらいしておきたい。


「分かりました、さて、ここから移動すれば会議室となります。くれぐれも他の最強に失礼の無いようにお願いします」


「オッケー」


「聞き慣れない言葉ですな…では」


視界が白くなり部屋が変わる。広い部屋に四角のテーブル。向かって右側に胸もとの開いた青いウェディングドレスの様な格好の目の下の隈(くま)を除けば美しく艶やかな女性、正面には黒いローブの白髪で年のとった男性、左側には無骨な武者鎧を着た右手が義手の男。


「こんにちは」


鋭い視線を受ける中挨拶をすると女性が口を開く。


「へぇ良い男じゃない…どう?私とヤってみない?」


早速の申し出、どうやら同じ穴の狢と言う奴らしい。


退屈せずに済みそうだ…。



執筆遅れています。申し訳ないです…

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