64話『何気ない』
「ああ、疲れた~」
サターテは転移で帰ってきた。
「え、お前転移で来たっけ?」
「え、まあそれなりには……」
サターテはディビーに聞かれて答えた。
「展示物って何を見に行ってたの?」
「ベルーラ」
「え、今なんて?」
マアリの質問を答えた瞬間ディビーに質問された。
「ベルーラだよ、お前が殺したと思ったらどうやら展示物にされてたみたいだ」
「いや、誰が売った? 最悪じゃん! エクソシストが必死になって殺したのに?」
「そんなことは館長に行ってもらえませんかね? 俺に言われても、まあヘルブブが全部食べちゃったから証拠もないけどね」
と言った。
「そんな簡単に、ひでえ」
がっくりしながらディビーは言った。
「本当にまあ殺せだろうけど、初代悪魔もベルーラに乗っ取って大変だったような雰囲気を出すのに大変だったよ」
「へ、そっちが大変なの? 普通は倒すのが大変とかじゃないの?」
マアリはなんとなく聞いた。
「下級悪魔の体乗っ取った如き普通に倒せるぜ、俺一応は上級悪魔だからね、それに息子の中で永遠の2番手だし」
とサターテは笑いながら言った。
「でもよかったわ、ちゃんと帰ってこられたみたいで、お母さん安心!」
と当然のようにいた。
「……一部化してて本当に分からなかった、いつからいたの?」
「いや、サターテが帰ってきたときからだけど、最初にお帰りと言ったのも私だよ?」
「え、マアリじゃなかったの? あの声?」
「まあ、その後に言いましたよ」
と言った。
「ごめん、母さん、最初の挨拶聞こえてなかったみたい、疲れたせいで」
「全く、初代悪魔も酷いわね、そんな雰囲気を醸し出さないような状況を作るなんて」
という会話をした。
「ねえ、お姉ちゃん、私がおかしいのかな? 雰囲気を醸し出すために浸かれるって」
「まあ、仕事でも雰囲気が大事ということがあるからそれと同じではないでしょうか?」
「いや、それとこれを一緒にするのは酷いと思うよ? 全国の社会人たちに……」
と呆れながら言った。
「まあ、人それぞれですよ!」
とマアリは笑顔で言った。
「そうだぞ、ディビーよ! 自分の尺度で測るのはお前の悪い癖だ! 臨機応変に生きろよ!」
「お前にだけは臨機応変とか言われたくないよ」
と言い返された。
「え~せっかく注意してあげたのに、酷いな~」
「酷くねえと思うがね」
マアリは笑顔になりながら
「家族が増えて楽しいわね」
と言った。
「……はあ、まあそうね、楽しいッちゃ楽しいし、バカでもこんなバカみたいな子と言い合えるのは楽しいことかもしれないね」
とディビーはサターテとサリーナを見て言った。
「2人悪魔混じってるけど……」
「「ひでえな」」
と2人は言った。




