44話『目的地はまだ』
ディビーたちは仲間を1人失ったが取り乱さずに遺跡へと向かった。
「まあなんだかんだであの悪魔の時みたいな被害は出したくないですね、あれで半分は死にましたからね……隊長?」
「うっうん、そうだだね」
(サターテから聞いたけどあれって下級の強い方の悪魔だったんだよね、皆には言わないでおこう、まああの時は私も聖剣もってなかったし今はどうか分からないけど)
そんなことを考えながら森を進んだ。
「あがああ、あがああ」
「酷いですね、喰われて生きたままほったらかしですか」
「近づかないでね、さっきみたいなことだけは避けたいから」
『了解』
木に体を食いちぎられた状態で痛みと恐怖に震えている村人がいた。
「さて、殺してあげるべきかな」
「どうしてですか?」
「いや、苦しんだまま放っておくのも悪いし、それにこのままだと悪魔として私たちを後ろから襲うかもしれないし」
「そっそうですよね」
1人の部下が苦しそうに言った。
「じゃあ、まあごめんね」
グサ!
「ウグウウ!」
少し悲鳴を上げて肉体が消えて行った。
「そう言えば何で聖剣で殺したら人が消えるんですか?」
1人の部下が質問した。
「本当は悪魔しか消えないけど多分体を悪魔の肉体にされてしまったのか、それとも子供を宿されてしまったのかだね、どっちにしてもやばい悪魔たちが揃ってるってことだな」
「え、さっき斬った僕たちの仲間も消えたってことはあの一瞬で悪魔化したんですか!」
「どうだろうか? そこんとこも調べないといけないでしょうし」
ディビーは部下にそのことを伝えてそして
「取り敢えず皆離れないでついてきて、そして悪魔に出逢ったら複数で対応すること」
「でも隊長さっきから聖剣で独壇場決めてませんでした?」
「死にたいのなら別に個人で動いてもいいよ、悪魔化したら敵とみなして斬るから」
「申し訳ございませんでした」
「あの、もう案内を続けてよろしいでしょうか? 早くしないと村の人たちが襲われるかもしれないので」
「「はい、すみません」
2人は謝った。
更に道を進んでいくと
そこには複数の悪魔たちがいた。
「様子見に言ったあいつ死んだ」
「俺たちのご飯」
「うまそう」
「喰いたい、喰いたい、喰いたい」
「ベエエエエエロオオオオオオ」
「……ガア」
ディビーは聖剣を構えた。
ユリーは
「取り敢えずハル―ちゃんは私たちと離れないでね」
「はっはい!!」
「隊長、どうします」
ユリーはディビーを見ながら聞いた。
「取り敢えず皆で無理をせず助け合いながら悪魔たちを倒していこうか」
「了解です」
そう言って複数の悪魔たちをエクソシストたちで襲い掛かった。
そして、
「「「「「「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」」」」」
犠牲者を出さずに倒すことが出来た。
「これなら隊長が契約した悪魔に任せていた方が体力温存できたんではないでしょうか?」
ユリーはふと思って聞いた。
すると、ディビーは
「あいつは、本当にピンチの時にしか召喚しないようにしてるんだ、多分面倒なことになる」
そう言いながらディビーは道を進んだ。
ユリーは不思議そうな顔をしながらディビーについて行った。
「隊長は何で渋ってるんでしょうか」
「分からないの? きっととてつもなく強い悪魔と契約してしまったんだと思う、きっと聖剣をもってしても制御できないんだよ、だから私たちに気を遣って元気を装っているんだと思うよ」
ユリーは悲しそうに言った。
(隊長、私はどこまでもついていきます)
「ヘックション!!」
「あら、サターテ君風邪?」
「悪魔は病気にならないよ、多分」
そんな会話をサターテはしていた。
「ディビーさん、まだまだ道はありますが我々でも一日ではいけません、なので今日はここで野宿しませんか?」
「うっうん、分かった、皆は疲れを休んで、交代で見張りをしましょうか」
『了解』
そして皆はテントを張って食事を用意した。
「カレーか、キャンプを思い出すような料理だな」
「隊長のために丹精込めて作りました! 食べてください!」
「うん、食べるよ、でもみんなの分も渡そうか」
「……はい」
(なぜ、がっかりする!)
ディビーは気まずそうにユリーを見ていた。
他の部下たちは
(ユリーの奴は相変わらずだな、緊迫の空気の中でも)
と思った。




