23話『訪問弟』
「何しに来た糞兄貴」
「いや~エクソシストの人が君に会いたいらしい」
サターテは笑いながら部屋に入ろうとした。
「入ってくんな!! お前のせいでこんなことになったんだぞ!! それに何の嫌がらせだ! エクソシストを入れるなんて!!」
「大丈夫、たとえ襲ってきてもお前なら倒せるだろさすがに、人間だぜ」
そう言われてため息をつくサターナル
「で、いったい誰だよ」
「私だよ」
サターテの後ろからヒョッコリ顔をディビーが出した。
「なんか、お前にすでに苦労している顔をしている」
「分かるか!」
お互い手を握り合った。
「出会って間もないのに俺より早く打ち解けてやがる」
「そりゃお前は私の恋人を事故で殺したからね」
サターテはそれを聞いて少し顔を歪めた。
「兄貴はいつも考えなしに行動するからこうなるんだよ、どうせお前が魔界から追い出されたのを察知されて危険かもしれないと思われて攻撃されたのを反射的に殺したんだろ」
「何その洞察力、怖い」
言い当てられたサターテは棒読みで言った。
「それより、いったい何の用だよ」
「いやね、一応私エクソシストなわけだし、君が危険のない悪魔かを確かめたくて」
それを聞いてサターナルは少しムッとした。
「俺は悪魔だぞ、危険でない悪魔なんて存在するわけない! それに俺はこの糞兄貴と違って必ず魔界に帰ってみせる! そして父の信頼を取り戻して見せる! 絶対にな!!」
「そんなに親父のことを尊敬してるのに親父は何でこんなに健気な子を魔界から追い出したんだ!! 全く理解に困るよ!!」
それを聞いてサターナルはサターテの頭を掴み
「てめえのせいだろうガアアアアアアアアアアア!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
と言って思いっきり殴りつけた。
「イッテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
「おい、やめろよ馬鹿、危ないだろ」
「人間うるさいぞ」
頬を腫らしながらサターテは
「まあまあ、我が弟よ、落ち着け、結果がどうであろうとお前を追い出したのは親父だ、俺のせいではない」
「話は姉さんから聞いたけど、明らかにお前のせいだからな、一応にそのことを報告したら上層部はお前に監視として私を日本に配置したからな」
それを聞いてサターテは
「そうなんだ、今日からずっと一緒ってわけなんだね!! サターテ嬉しい!!」
「気持ち悪いんだよ、赤くしながら言ってんじゃねえぞ! この糞が」
ディビーは赤くするサターテに青ざめながら軽蔑するように言った。
「いいぞ、もっと言ってやれ」
サターナルは煽った。
「てか、今回のは事故だ……」
「「違うからな」」
「でも、俺のせいがあっても、事故も少しは……」
「「違うからな」」
「……すみませんでした、まさか不老不死を完成させるような馬鹿がいるとは思いませんでした。」
それを聞いてサターナルは
「まあ、今回は俺が契約していた人間が死ぬ前に発明したことが原因であるから親父にお前のとばっちりを受けた感じだな、本当にどうしてくれるんだバカが!」
「あれ、慰めてくれるように聞こえたのに最後は罵倒になった!!」
「いや、弁解する余地なんてないからね」
サターテは取り敢えず正座した。
「で、そういえば不老不死になった人間はどうなったの?」
「ああ、それなら俺の魔力で完全に粉微塵にして行動不能にしたから大丈夫、念のため魔力で別空間に封印したから生きてるけど出てこられないよ」
「天然で最も残酷な方法を取るのは兄さんらしいね、俺はそこだけは尊敬するよ、それに俺もその方法でいいと思うぜ、あのカスにはお似合いの最後だな」
それを聞いてディビーは
「お前ら仲良いな」
「いや~それほどでも」
「大っ嫌いではない」
それを聞いてサターテは
「あれ? 大っ嫌いではないってどういう意味?」
「嫌いであるって意味だよ、兄さん」
「まあ、それで妥当だと思うよ、私もそうだし」
サターテはショックを受けた。
「いいもん、マアリがいるもん」
「姉さんに変なことした瞬間聖剣で斬るからね」
「やったれ、やったれ」
そして、ディビーはサターナルに話を聞いた。
「それでサターナルだっけ? 今は何をしてるの?」
「人間、俺の名前をうろ覚えは許さんからな、まあいい、今は学歴がいらない職を探しながら内職をしている」
「ほう、サターテとは大違い」
「ひでえ」
サターナルはそれを聞いて
「まあ、弟の足を引っ張ったり、しょうもない理由で追い出されたり、責任のとれない出来事を起こしかねないどこぞのバカ兄貴とは違うからな」
「全く、どんな教育を受けて来たんだ、俺の方がまだいいぞ」
「思いっきりブーメランになってんぞ、サターテ」
そして、取り敢えずサターナルは
「まあ、おかげでもうすぐ職にありつけそうだ、なんかパソコンに文字を打っていく仕事らしい、エラーと言う者が多いから気を付けるようには言われている」
「それってプログラマーか、思いっきりブラック臭がするんだが」
ディビーは不安そうに言うと
「大丈夫だ、もう勉強済みだ」
そして、サターナルはプログラマーの本を大量に出した。
そこには付箋が大量についていて、中身を見ると大切そうな分はマーカーで引っ張られている。
「全く、買って満足するだけじゃだめだぞ!」
「いや、ちゃんと読んでんだろ、お前と作者と一緒にすんな!」
「おい、メタ発言と俺のディスるのはやめなさい」
「でも、大丈夫そうだな、じゃあ心配の必要はなさそうだ、何か問題が起きても私じゃあ対応できなさそうだしね」
それを聞いてサターナルは
「悪魔でもさすがにむやみやたらに人間界で問題を起こすようなことはしない、そんなことをするのはこのバカ兄貴と中級悪魔と下級悪魔という品性のない悪魔だ、俺は上級悪魔だぞ」
それを聞いてディビーは安心して
「じゃあ帰るわ」
と言った
「おい待ってよ」
サターテより先に帰った。
「あいつ、本当に兄さんを監視するきあるのか?」
サターナルは不安になった。




