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16話『暴食』

サターテは嫌な予感がしていた。

「ああ、昨日はルシーフェが糞うざかったが、またなんか来そうだ、2度あることは3度あると言うが、あいつらの場合1度だけで何度もありそうだしなあ」


すると、


ピーンポーン


「よし、無視しよう」


だが、何度もチャイムを押される。

ピピピピピピピピピピピピピンポーピピピピピンポーン


「何だこのチャイムの鳴らし方、頭湧いてんのか仕方ない」


そして、サターテはドアをしかたなく開ける。


「遅いぞ、吾輩を待たせるな」

「ヘルブブかよ、どうせ人間界の大量に食べれるところを案内させる気だろ、一応調べといたけど、まさか傲慢の後に暴食が来るとはな」


ヘルブブは笑いながら


「吾輩が先にあいつから話を聞いたからな、まあ他にも大罪たちが訪れるみたいだから覚悟はしたほうがいいと思うがね」

「来るって、怠惰は無理だろう、そもそも動けないじゃんあいつ、ホルマリン漬けじゃんあいつ」


そして、ヘルブブは呆れて


「君は学校に行く際にあいつから何を託されて登校してたのだ」

「そうか、あいつパソコンとつながってそれで電子的に動いてんだっけ、え、まさか俺のパソコンにハッキングして割り込むつもりか! ふざけんじゃねえぞあいつ!」


サターテはキレながら言った。


「まあ、お前のパソコンがどうなろうと興味はないが取り敢えず飯に行こう」

「何でお前はそればっかなのに太らないんだ」

「悪魔に何言ってるんだ君は」


サターテは仕方なくヘルブブの食事に付き合うことにした。


「まあ、俺もついでに飯に行こうと思ってたからいいよ別に案内ぐらいなら、一軒だけじゃなく何件もだろうけど、ちなみにお前のおごりか?」

「いや、金は持ってきてない」


サターテは呆れながら


「お前は水だけでも飲んどけボケが」


と言って頭をはたいた。

その時サターテはあることを思い出した。


「そういや最近近くのラーメン屋とカレー屋とうどん屋が大食いチャレンジを始めたな、たしか大食いフェアとか言って食べ終わらなかったら10万払えとかいう、食べ終わったら逆に10万円くれるらしいが、でも10万円払える奴がいないから誰も挑戦できないらしいが」

「それは調度良い、吾輩の胃袋もこれで少しは満足するかな」

「無理だと思うぞ」


サターテとヘルブブはそんな会話をしていた。


そして、サターテはヘルブブと一緒にまずはラーメン屋に入って行った。


「へいらっしゃい! 大食いチャレンジですか?」

「大将、あんまり売れないからってお客さんにそれしか言ってないと思うよ」


大将が元気よく挨拶してバイトの女の子に呆れられていた。


「ごめんね、サターテ君常連なのに、大将もさすがに壊れ始めちゃって、何でこんなバカなこと他の皆と始めたのかと聞いたら、『俺のラーメンはカレーやうどんに負けることはない』とか言ってそれでみんな大量でも食べてくれる! ってなってこんなこと始めてみたいで、今では後悔が突きなさそうな顔をしてるってわけ」

「まあ、俺はべつに普通の頼むから興味ないんだけど、今回はヘルブブっていう俺の友人が挑戦するみたいっすよ」


すると大将は嬉しそうな顔をして


「やたああああああああああああああああああ!!」

と言い泣き崩れた。

バイトの女の子は


「大将、引きます」


と冷たい目で言った。


「俺は醤油ラーメンね」


サターテは普通のラーメンを頼んだ。


「はい! 大食いチャレンジ醤油ね!」

「いや普通の醤油ラーメンだから!」


バイトの子がサターテの注文を言い直した。

すると、


「吾輩は全種類の大食いで」


「「え!!」」


2人は驚愕した。


「何だ、何か問題かね、ラーメンの自信はその程度かね?」

「いや、そういうわけじゃないんだが、食べれんのかい?」

「そうですよ! 私見たんですけど、とんでもない量ですよ! お金は大丈夫なんですか!」


ヘルブブは笑いがら


「安心したまえ、金はこいつが払うから」

「俺は払わねえぞ」

「じゃあ付けにしとくから後で持ってきてねヘルブブ君だっけ?」

「分かった、まあ大丈夫だがな」


そして、サターテは普通のラーメンを食べていると特大のどんぶりにたんまりと盛られたラーメンが出てきた。


「ヘイ! お待ち! 最初の一品だよ」

「いただきます」


ズルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!


「ごちそう様」


「「は!!」」


一瞬のうちに知るもろともヘルブブの口の中に入っていき、中身は綺麗さっぱり無くなっていた。


「「どうやって食べた!!」」

「普通に食べた、早く次の品を」


それからと言うもの9品あるラーメンの大食いを全て平らげたヘルブブは


「まだ胃袋が泣いておるな」

「すみません、もううちのラーメンが無くなってしまって、今日は閉店ですわ、宝くじで当てた金も無くなってね」

「大将宝くじ当たったんですか!」


すると大将は笑いながら


「ああ! 200万円な! そのうち90万はこの大食い分だ!」

「「もったいな!!」」


サターテとバイトの女の子はドン引きしていた。


「分かりますよ大将、あなたは皆にいっぱい食べて欲しかったんですね、私はその心立派だと感じましたよ、また大食いは無理でも行きたい気持ちになりました、また食べさせてくださいね」

「ヘル君……嬉しいこと言ってくれるね! 年取ると涙もろくて仕方ねえ!」


こうしてヘルブブは90万もらった。


「だいぶ貰ったなお前」

「お前に全部やるよ」


サターテは笑いながら


「サンキュー」


と言って貰った。


結局、カレーとうどんも制覇したヘルブブはまだ満足はしていなさそうだった。


「料理はうまくて満足してはいるがな、空腹が満たされない、やはり私たちベルゼブブ家は一生空腹に悩まされる悪魔なのだろうか」

「まあ、そういう罪だからな、食べることの何がいけないんだろうか、全く神様ってやつは、ぶっ殺してやりたいぜ」


するとヘルブブは不気味に笑いながら


「それでは今から二人で天界に乗り込み神様ぶっ殺してこようか」

「それいいね、腹ごなしに運動は横っ腹痛くなりそうだが、1対2なら大丈夫か」


するとヘルブブは


「やめておこう、どうせ天使もいるしあいつらに邪魔されたら勝機はないからな」

「まったく神様も天使を盾にするとは下種の極みだな、この腐れ外道が!!」


「まあ、最後にこの店に入ろうかサターテよ」

「何ここ、俺も見たことないんだけど」


するとヘルブブは魔界雑誌を取り出して


「どうやら魔界の悪魔だけが知っている隠れ家的な店らしいぞ、吾輩ここに来たのはこれにも行ってみたいと思ったからだ、料理の種類も豊富だしセルフサービスもあるし60分間は5000円だし言ってみようではないか」

「まあ金をだいぶもらったら5000円ぐらい安いか」


そう言ってサターテはお金を出した。

そして、その店でヘルブブは好き放題食べまくった。

サターテはさっき食べたばかりなのでジュースをひたすら飲んでいた。

そして、サターテとヘルブブは出禁になってしまった。


「俺食べてないのに何で出禁なんだろうか?」

「すまないな、サターテよやはり吾輩を受け入れてくれる店は限られているようだな、お腹が膨れないのはやはり罪なんだろうな、分かっていてもつらいよ」


サターテはヘルブブの話を聞いて、


「まあ、あのラーメン屋の店主とカレー屋の店主とうどん屋の店主は嬉しそうにしてたけどな、まあ、今度来たときは定食屋に行ってみようぜ、学生が来る店はご飯無料でしかもおばちゃんも優しくていっぱい食べる人を見ると嬉しくなるって言ってる人だから、昔あることで大富豪になって金は腐るほど持ったけど自分には得られなかったもの今の定食屋にはあるって言ってるからあそこなら大丈夫だぜ」

「そんな夢のような人間がいるのか、神とは大違いだ、暴食するだけで悪者扱いするから吾輩は邪魔者なんだと思っていたが、それを喜ぶ人間もいるのだな」


ヘルブブは嬉しそうに言った。

すると、


「許さない……ヘル君を取ろうとするその女許さない! どうして私のお弁当じゃまんぞくしてくれないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


いきなり奇声を上げて、わめく女が座り込んでいた。


「「タンレビ、お前何やってんだ」」

「食べてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 私の一生懸命作ったガッツリ弁当ううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!」


ヒステリックを起こし、泣き叫ぶタンレビを見て2人は


「「はあ」」


ため息をついた。


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