第四話 ギルドマスター
老人は受付の前に立つ。
「何があった」
受付が慌てて説明した。
「このFランクの新人が……スライム核を27個持ってきまして……」
老人は袋を見た。
そしてリンネを見る。
数秒。
沈黙。
ギルドマスターは言った。
「……ほう」
「お前が倒したのか?」
リンネは頷いた。
「ああ」
老人はもう一度リンネを見た。
頭から足まで。
じっと観察する。
そして小さく笑った。
「嘘ではなさそうだな」
周囲の冒険者は当然驚く。
「!?」
「え?」
「マスター?」
老人はゆっくり言った。
「お前たち」
「本当に強い者を見たことがないようだな」
空気が張り詰める。
老人はリンネに向き直る。
「小僧」
「お前、スキルはなんだ」
リンネは答えた。
「変身です」
ギルドマスターは眉を上げた。
「……変身?」
リンネはベルトに手をかけた。
「この際見せた方が早いか」「ま、まさか」「またやるんですか!?」
リンネは静かに言った。
「太陽よ、我に応えよ」
「変身」
『ピカーン! ソーラーナイト!』
『ソーラーソード! ソーラーシールド!光り輝く太陽戦士! ライダーリンネ!!』
光が広がる。
次の瞬間。
仮面ライダーのリンネが立っていた。
「「「!?」」」「出た!」「ま、また光った…」「何回見ても意味わからんぞ!」
ギルドマスターだけは動かなかった。
じっとリンネを見ている。
そして――
ニヤッと笑った。
「……面白い」
ギルドの中は静まり返っていた。
誰も言葉を出せない。
ミリスは震えながら言った。
「ぼ、僕魔法学校で少し勉強しましたけど……」
「あんな魔法見たことないです」エナもそれに続き言った
「やっぱすごい……」
ガルドも困惑して言った「いや、すごいで済ませていいのかこれ」
ギルドマスターは腕を組んだまま見ていた。
「……なるほど」
「変身、か」
リンネは剣を構えた。
「これが俺の力だ」
ギルドマスターは少し笑った。
「いいだろう」
「小僧」
背中の大剣をゆっくり抜く。
ゴゴ……
刃が床に当たる。
「ワシと一戦やれ」
ギルドが騒然となる。
「ええ!?」
「マスター!?」
「新人だぞ!?」
ギルドマスターは振り向かない。
「安心しろ」
「死ぬほど本気は出さん」
リンネは少し笑った。
「それはありがたい」
ギルドの中央。
受付の魔法で簡単な空間が作られた。
「マジでやるのかよ……」
周囲の冒険者がざわめく。
「ギルドマスターってSSランクですよね……」
ミリスが不安そうに呟いた。
見たことのない事態に、皆驚く。
エナは心配して言った「リンネ、大丈夫かな……」
リンネは剣を構える。
ギルドマスターも大剣を構えた。
空気が変わる。
重い。
圧力のようなものが広がる。
ミリスが震えた。
「な、なんですかこの感じ……」ガルドは言った。
「……これが本物の強者か」
ギルドマスターが言う。
「いくぞ」
次の瞬間。
ドンッ!!
床が砕けた。
一瞬で距離が詰まる。
「ソーラーソード!」
リンネが剣を振る。
ギィン!!
大剣が受け止めた。
火花が散る。
ギルドマスターが笑う。
「ほう!」
「新人にしてはやるな!」
リンネは跳び退く。
『ソーラージャンプ!』
バッ!!
天井近くまで跳び上がり剣を振り下ろす。
ドォン!!
衝撃が走る。
だが――
「甘い」
ギルドマスターは片手で受け止めていた。
「「「ええええ!?」」」
みんなは衝撃を受けた。それはもちろん、リンネも同じだった。
「なに……!?」
ギルドマスターは笑った。
「小僧」
「いい力だ」
「だが――」
大剣を振る。
ゴォ!!
衝撃波が走る。
リンネは咄嗟に盾を出す。
『サンシールド!』
ドォォン!!
リンネは吹き飛んだ。
床を滑る。
「ぐ……!」
ギルドが息を呑む。「やっぱマスター強すぎだろ……」
だがリンネは立ち上がった。
剣を構える。
ギルドマスターは笑った。
「まだやるか」
リンネ
「当然だ」
「まだ必殺技も使っていないしな」
ギルドマスターは呟く
「ほう、必殺技か、受けてたとう!」




