プレイヤー
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という物語を作ってみたんだ?どうだ?面白いだろう?
え?"面白くない"って?
全くもう、これでも結構自信作なんだぜ?
"うぬぼれるな?"・・・・・・あっそ、せっかく君のため作ってやったのに。
これじゃ骨折り損もいいとこだ。
やめだやめだ、こんな物語は途中で捨ててしまおう。
彼はそういうと描いた物語をゴミ箱に投げた、当然入らない。
「・・・・・・閉まらないなぁ......」
「というか何紙屑同然に扱ってるのよ、その物語の人物は少なくとも生きてる。」
さっき面白くないと言ったじゃないか?そうやっていつも俺のことを馬鹿にするんだ。
全く、何が生きてるだ......所詮夢話、なろう系小説もいいとこだよ。
彼は心の中でそう思いつつすべての紙を丸めて、ゴミ箱目掛けて全て投げた。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというべきだろう......一個だけゴミ箱の中に入った、彼はそれを見てガッツポーズをする。
「・・・・・・いつ見ても貴方はとてもつまらない人ね。」
「・・・・・つまらない人ってより状況が悪い、今日は本気が出ない。」
そう、全てはこの状況が悪いのだ。
彼はそう心の中で決めつけて、いや.....決定してことを進める。
「そんなんだからいつまで経っても、上手くならないのよ。」
彼女はそれだけ言い残し、その場を立ち去ろうとしたが。
それは無理があった。
「・・・・・・さっさとどきなさいよこの変態ロリコン野郎。」
「ちょっと無理難題過ぎないかい?"お嬢ちゃん"」
彼らは、今一つの椅子に座っている。
しかも男が上の状態でだ、これは誰がどう見ても異常なことだし危ない状況であることは火を見るよりも明らかだった。
もしこんな時に他の奴らが来たら......そう考えるだけでゾクッとする。
ちなみに俺は高校生、そして俺に座られている女の子は中一だそうだ。
「そもそもなんでこうなったんだ?」
「貴方が、私の呪いを解いて。........ご主人様だからよ。」
・・・・・・・なんでそうも大層にするかねこいつは。
そもそも俺達は離れるわけにはいかないだろう?ここは共同戦線といこうじゃねぇか?
もっともお前は俺から離れたらまたすぐに呪いにかかっちまうけどな。
死より苦しい呪いにな。
ん?"そんななろう系主人公みたいな補正を自分につけるのはやめろ"って顔してるなお前。
まぁまぁ日本流のジョークさ、これくらい俺達の生活に比べれば普通なもんだろ。
・・・・・・でももうそろそろ膝の上ってのも飽きてきた。
さて、降りようか。
「あ、そうそう俺は紛れもないロリコンさ.........いやシスコンかな?」
「・・・・・・このど変態が。」
俺は今ちょっぴりとお胸を触って膝から離れた。
その胸はどこか寂しいようだった、まるで紫のあのまな板みたいにスッカスカだ。
ラノベならここは俺が一発ぶん殴られる場面と言った所だろう。
全く世も末だな、暴力とはけしからん。
だがテンプレ故、その世界の法則的な何かはいくら俺であっても塗り替えることは不可能なんだ?OK?
え?おいおい嬢ちゃん、殴らないってマジで言ってんのかよ。
「・・・・・・自分の主人殴る奴がこんな世界まとめらんないわよ。」
「悪いな、いきなりないもん触って。」
「あんたやっぱり後で殺す。」
「・・・・・・・ああ、そうだな。でも殺される前に事故紹介くらいはしとこうぜ?」
「事故・・・・ねぇ......まぁいいわ、私の名前は古里津吹って言うのよ。」
「つぶき......ねぇ。ま、いい名前なんじゃないか?」
ん?またまた変な顔してるぜお前さん。
まるで"さっさと自分の名前も名乗れよ"って顔してやがるぜ。
「・・・・・・・しょうがないな、今回だけだ。俺の名前はAll sinsだ。」
「何よその名前、ふざけてるの?」
「趣味はボイロ実況を見るk「そんなことは聞いていない。」
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「おいおい、疑うのも大概にしろ。」
「・・・・・・そうね、悪かったわ。」
「判ってくれればいいんだよ。所でお嬢ちゃんこんなことを考えたことあるかい?」
「?」
「俺達がプレイヤーに操り人形のように操られてるってこと。」
「・・・・・・・言ってる意味が判らないわ?なんのことかしら」
さて、とやっと終わって一息ついた瞬間に外で銃声が鳴り響いた。