ファ?
「これは・・・・・とても悲惨な状態としか言いようがないね。」
「・・・・・・私ちょっと行ってくるわ。」
そう言って黒色の髪をした少女は飛び出した。
しかし、それは状況からみると無謀にも見えるだろう。この街の至る所のマンションなどの住宅が爆発している。
・・・・・・あいつらがついに動いたということ、ここで止めなければ古里は死ぬだろう。
しかしこの男、All sinsは止めようとしない。
「・・・・・・・・ま、死んでも生き返らせるしいいや。」
彼は死んだ魚のような目をしながら古里の家に勝手に戻った。
その十分後の梨乃から電話が掛かってきた。
どうやら一人で戦闘中のようだったが、一人生き返らせてほしい奴がいるらしい。
「・・・・・・はぁ.....判ったよ、他の誰でもない梨乃の頼みだ。」
・・・・・・・・・電話を切られた、愛想がないというか人付き合いが悪いというか......まぁいいか。
さて、古里の能力を使ってさっさと向かおうか......な?
「あ、古里どっか行ったんじゃん忘れてたわ。」
・・・・・彼はその約束を放棄した。
一方その頃、Allが言っていたあいつらが古里を囲んでいた。
いや、正確にはあいつらではなく、組織。
その組織の隊員たちが古里を囲んでいたのだ、名前を付けるなら藤村隊とでも呼んでおこうか、リーダーはこう思った。
この仕事は一歩間違えれば自分の仕事先がなくなる一大事な仕事だ、ミスなどは絶対できない。
「・・・・・・もはやこれまでかしらね?のん〇んびよりで言えば」
「・・・・・・・・・・・」
相手は油断しているのか、何か考えがあるのか。
怪我人と一緒にお気楽にお話ししようとしている、当然その怪我人は声も出ないくらい怯えてるわけだが。
これではこのおもちゃのナイフも全く意味をなさないな。
彼はおもちゃのナイフを胸ポケットにしまった、そうしまったはずなんだ。
しかしそれは古里の手に渡っていた。
それどころか隊員の銃、ナイフ、スタンガンなどのすべての武器が古里の後ろに重ねられていた。
「ふぅ~、ラノベ主人公は疲れるわ。」
彼女はそう言って怪我人の手を取って、どこかに消えた。
「ど、どうします隊長......逃しただけなら追いかければ済む話ですが武器まで取られてしまったら。」
「・・・・・・・・・・ま、人生の終わりが速くなっただけだな。」
「・・・さっきから仕事をそんな風に適当にやって、ふざけているのか!!!藤村ァ!!!!」
「おいおい、そんな事で目くじらを立てるなよ。」
隊長である藤村は爪切りを鞄の中から出して、爪を切り始めた。
呆れたのか、大柄な男は”チッ....こんな奴ほっといて俺達は任務に集中しよう”と藤村を置いていった。
「・・・・・・いい天気だ。」
藤村はふと、空を見上げる。
そこには今までで見たこともない青空だった。
真っ青、見るものが見れば吐いてしまいそうになるくらいの青色だ。
「ふふ・・・・・ふはははは!!!マジでいい天気だなぁ!!!!ハッハッハッハッハ!!!!HAHAHAHAHAHAHA」
彼は正直に言って、この状況に対して怒っている。
怒り過ぎて、逆に笑えてくるのだ。
うん、冗談
「・・・・・・さて、あいつら武器無しで戦う気なんかね。まぁ俺は仕事クビにどうせなるだろうし関係ないな。」
隊長はこういう場面に慣れていた。
隊員がどっかへ行ってしまうこの状況に、昔は頼もしい奴がいたが今となっては過去の話。
とりあえず適当にもうワープ機能使ってどっか行きますか。
彼は組織の装備を勝手に使ってワープした、その後10秒もしないうちに私服に着替えた。
そしてワープ機能がまだ生きてたため居場所がばれないようにもっと遠くへ逃げた。
「・・・・・ド田舎じゃん。」
彼はド田舎に来てしまった。
そこらを見れば山や畑、そして牛を連れて歩いてるおじさん。
・・・・・・はは、こりゃきついことになりそうだな。
彼は途方に暮れたのか、その辺にあった木に座り込んだ。
そのまま寝た。
一時間後
「・・・さん・・ぶ?」
「・・・・・ん?」
何か聞こえたような気がするな・・・・・なんかやけに寒いな。
ま、夢だ夢だ。
「お・・さん・丈夫?」
・・・・あー、夢じゃないわこれ現実だわ~。
任務失敗してるわー、目を覚ましたくないわ現実見たくないわ~~~~~。
「・・・・・んあ?」
「・・・・・やっと目を覚ましたね!!!!お兄さん大丈夫?」
・・・・・・元気な高校生だなぁ......
「大丈夫だよ、それよりほらこんな夜遅くまで何してるんだい?」
「いやそれこっちの台詞だし、てかそもそもここ私の家の前だし。」
・・・・・・え?マジで?
後ろを振り向くと立派な家があった。
・・・・・・和風は嫌いだ。
「・・・・・貴方様の家の前だったとは、これは申し訳ない。」
「うーん・・・・・お母さん許してくれるかなぁ?......まぁでもいいよ!!!!あたしが許す!!!」
「それにあんたの気持ち、わかってやれないとは言えないよ。この木寝心地いいもんね。」
「・・・・・・はい、とてもいい木ですね。」
この木恐らく軽く1000年は生きてるだろ、すげぇな。
「この木の良さが判るとは......あんたなかなかやるね。」
「・・・・・・・いえ、見知らぬ人が家の前で寝てて平然と会話をする貴方が異常だと思います。」
「・・・・・・ふむ、言われてみれば確かに.......まぁでもここで会ったのも何かの縁さ!!!あたしんちおいでよ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・ファ?」




