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挑戦、妹萌え、玉砕。下

 しかしそれで、朱里が袴で舞を舞うことになったわけではない。

 朱里と北海道からの来訪者が会ったのは空港のレストラン。飛行機がまるでベルトコンベアに運ばれてくるように次々と着陸するのを展望できる場所だ。

 座った席の場所もいい。というか、男がその場所を予約したらしい。それでなくても値段の高そうなレストランだ。高級そうな椅子が、いつも安いものしか食べてない朱里の腰には落ち着きが悪い。

「こっちに来て、うまく会えるか心配だったけど、めるを見て一瞬で分かったよ」

 対面して座るのは三十半ばだろうか。しゃれた黒のジャケットを着る、眉毛のラインのハッキリした男だった。美男とは言いがたいが、作者がこういう場面でよく好んで使う、二目と見られないようなゴリラではない。

「名前を聞いてもいいかな」

「えと……朱里です」

「朱里ちゃんか、いい名前だね。どう? 惚れそう?」

「は……?」

「ホラ、チャットで言ってたよな。「性格はもう百パーセントわたしの好みだから、会えば多分惚れる」って」

「……」

 あの馬鹿兄貴……あのまま切腹させた方がよかったんじゃないだろうか。……朱里は顔を伏せて、蒼谷に心の中でハラキリをさせた。

「どうしたの?」

「ご、ごめんなさい。わたし、本当は恥ずかしがりやなんです……」

「ははは、そうか。ごめんな。いきなりヘビーだったかな」

 食事のコースはイタリアン。前菜に魚介がふんだんに使われたマリネが運ばれてきたが、一口も食べられなくていいから、できることなら今日の夜にタイムスリップしたい。

「そういえば三国志のドラマを毎週見てるんだっけ?」

「ぶっ!!」

「あ、どうしたの?」

「ごめんなさい。ちょっと風邪気味なんです。咳き込んじゃって……」

「僕も見ることにしたんだよ。シーズンⅢの二話まで見た」

 三国志は兄の趣味だ。何で日本人がそんなに中国の歴史に詳しいのかと思うほどに詳しいのだが、朱里には全然分からない世界だし、ドラマも一つも見ていない。

 ので、ここから先がしばらく地獄となる。

「官渡の戦いのシーンはすごかったよな。中国版桶狭間っていうか……」

「は、はぃ……」

「あの、淳于瓊の俳優がいい味出してて好きだったな俺は」

(なに"しゅんうけい"って……烏骨鶏うこっけいなら知ってるけど……)

 会話は終始朱里の作り笑顔で彩られているが、彼は気づかない。

「あの時の曹操の配下の……なんだっけ、あの軍師」

(知らないよぉぉ……)

 明らかに朱里に答えさせて話題の調子をつけようとしてるようだが、朱里にとっては遠い宇宙である大マゼラン星雲の出来事を聞かれているようなものだ。

「なんでしたっけ……?」

「おや珍しい。三国志で答えられないことなんてないめるめるなのに」

「あの……実はわたし今大学の試験中で……一生懸命勉強詰め込んだら、それ以外の知識が、ぽろぽろって……」

 頭をかしげて、こぼれるしぐさを手で行う朱里。それが彼のツボだったのか、その後の朱里のとぼけがすべて容認されてしまった。

 それにしたって終わらぬ三国志の話題。まるでちんぷんかんぷんな話題を分かっているかのように聞かなければならないのは相当のプレッシャーである。出される料理の味など分かったものじゃない。


「それは……大変だったねー」

 ずずっと茶をすすった櫻花が、やけに神妙に言った。朱里が踏んできた薄氷を、櫻花も感じ取ったらしい。

「はい。それはもぅ……」

「結局、怪しまれずに通せたの?」

「途中、その"赤壁の戦い"っていうので戦ってたのって毛沢東ですよね? っていうのが一番の大失言でしたけど……」

「それは怪しすぎるね……」

 さすがの櫻花も三国志に毛沢東が出てこないことくらいは知っているらしい。

「でも、普通に帰ったわけね」

「はい」

 この物語のことだからひょっとしたら身の危機が……とも思ったらしいが、そういうところでは彼は紳士だった。

「じゃあ解決じゃないの?」

「それが……」

 一目みてわかる。まったくの未解決らしいことが。

 櫻花はもう一杯、自分と朱里の湯呑に茶を注ぎ、要するに「また会ってくれ」と言われたのであろう展開を聴くことにした。


めるめる「この間はありがとうございました」

にこらす「こちらこそ。実物は写真よりもかわいくてびっくりしたよ」

めるめる「にこらすさんも思った以上に素敵な人でした」

にこらす「料理はおいしかった?」

めるめる「はい! 是非機会があればまたご一緒できればと思います!」

にこらす「よかった。正直言えば奮発したんだよ。あのコース実は二人で十六万」

めるめる「えぇ!?」

にこらす「でも後悔してないよ。めるにはそれ以上の価値があったから……」

 以後、歯が浮きそうなやりとりが延々……

「お兄ちゃんはもう切腹ーーーーー!!!!」

 ……空港でのやりとりから数日が経ち、再びばつの悪そうな表情を浮かべて朱里の部屋に現れた兄、蒼谷は、妹に突き上げをくらいまくってその後のチャットのやりとりを公表したわけだが……

「これじゃわたし! また会いたくてたまらない人だよ!!!!」

「いやだってしかたないと思うんだけど。十六万だよ? 十六万。食べたのお前だろ」

「そうだけど! なにこれは!!!」

 ログの印刷の一行を貫くくらいの息緒で指差す朱里。


めるめる「ありがとうございます! もうわたし、好きになりすぎて会うだけで濡れちゃいそうです!」


「変態女みたいに思われるでしょーーー!!!!」

「いやもう、しかたないんだよ。たまにこういうこと言うと、この人喜ぶんだから」

「初めてじゃないの!? もしかして!!!」

 兄がネカマでもオカマでもナカマでもサカナでもそんなのは勝手だが、自分をモデルに品のないことを言われるんじゃ、たまったものではない。

「こんなの基本的人権の侵害だよーーーーー!!!!」

 実際どうなんだろう。基本的人権はともかく、他人の写真を使って人格を誰かに信じ込ませ、本人の人格から逸脱した発言を繰り返すと、名誉毀損罪などになるのだろうか。

 真剣に頭によぎる朱里だが、さすがにこの程度で実の兄を訴える気もないので、それ自体には口をつぐみ、別のことを言った。

「それで? ちゃんと事情は話してくれたの!?」

 ここまで読んでも答えはわかりそうなものだが、朱里は聞かずにいられない。

 案の定、兄は胸を張った。

「話せるわけないんだけど」

「誇らしげに言うなーーーーーー!!!」

「っていうか、そこよりもあとを見てほしいんだけど」

 彼はログを指差す。印刷された黒い印字から香る雰囲気はまるでイチャイチャのカップルのようだ。女の自分でもこんな言葉思いつかないのに、よくぞここまで女が演じられるものだと思う。

 半ば(大いに)呆れながらログを読み進めていく。ふと、その長大な会話劇の一節で、朱里は目を留めた。

「え……?」

 話は巫女の話に及んでいた。

 アルバイトで巫女をやっていること。そこで体験しているいろいろなこと……。

 何のかんの言っても仲のいい兄妹である。まぁ朱里は櫻花相手でもそうだから、もともと人懐っこいのだろうが、兄に話したさまざまな体験談が、会話に織り込まれていた。

 それはいい。すべてウソはないし、朱里が神楽神社に抱く感情から、その発言は逸脱してない。

 一つ、気になる展開。……舞を見せてほしいという。

 もちろんただの興味本位であれば一も二もなく断る。朱里にとっての神楽は人に見せるためのものではなかったし、第一、二度と会う気もないのだから。

 が……

「これ、見せたい人はお父さん……?」

「そう言ってるね」

 彼の母親……すでに死に別れているらしいのだが……は、巫女だったらしい。

 そして彼の父親。こちらは日に日に認知症が進んでいるらしく、息子の顔も忘れることが多くなってきたそうだ

 その父親が、最近しきりに母親の神楽を見たがるらしい。

 必死に、死んだはずの妻を探している。それがたまにいたたまれなくなるのだ、と、彼の唇をかむ思いが文字を通して伝わってくる。


にこらす「元気なのが当然だった時は親孝行してやりたい気持ちもなかったんだから、都合のいい話なんだけどな」


 その言葉はどこか寂しげで、今までにぎやかだった朱里の部屋に、すっと白い風が入り込んできたかのようだった。

 話題は、めるめるの「ちょっと考えさせてください」を最後に切れ、お開きになっている。


「なるほど」

 両手で湯呑を包み、一口含んだ櫻花が小さく納得した。

「どうしたらいいんだろうって思って……」

 櫻花に相談したのは、神具や袴を借りなければならないのもそうだが、このような状況で舞うことについてどう思うかの伺いを立てたいと思ったからだ。

 彼女が一蹴すれば、やめるつもりだった。

 彼女の言葉を聞こうと身を乗り出す朱里。櫻花は、茶を飲み干し、飲み口を指先で拭いてから言った。

「朱里はもう、答えだしてんじゃん」

「え?」

「舞うんでしょ?」

「……櫻花さんはどう思いますか?」

「舞いなさい」

「え?」

 あまりの即答に朱里の方がきょとんとしてしまう。その正面で湯呑を盆に戻した櫻花は、たたずまいを正して朱里を見据えた。

「たまに、神様はそういうことをするのよ。お金をせびってみたり、今回みたいに何かを要求してみたりね。本人にとっては損でしかないことなんだけど、それをしてもなんとなく嫌な感じがしない時……それは、神様が朱里を見に来た時なの」

 櫻花の正座は背中に板が入っているかのようで、見るたびに非常に高い格式を感じさせる。それが真剣な面持ちで説教を始めると、まさに神がかる。

「だから、そういう時はやってあげなさい。それが八百万の神の国で生きるあたしたちが、神様と共に生きてくってことなのよ」

 くだらないプライドとか、安い筋立てとか、自分の都合ばかりを優先すれば、神様だって力を貸してほしい時に力なんて貸してはくれない。異国の神の事情は知らないが、日本の神と人間は、持ちつ持たれつなのだ。それほど偉すぎないのが、日本の神の特徴なのである。

「わかりました……」

 朱里もうなずく。

 舞うことはやぶさかではなかった。父親の話、ウソではないだろうことは文面から伝わってきたし、ウソならその際軽蔑すればいい。

 が、繰り返すが櫻花がこの話を聞いて「やめなさい」といえば、やめるつもりだった。緋袴も神楽鈴も、おもちゃではない。

「北海道に行くの?」

「……そんな気がしてきました」

 スケジュール的には大丈夫だろう。なにせ大学は春休みだ。……なぜか三年目の大学二年の……。

「じゃあ、袴を貸してあげる代わりに条件がある」

「はい?」

「熊の木彫り、買ってきてね」

「……」

 まさかその熊の木彫り、次回朱里がバイト代交渉をした時のためのものではあるまいか。


 二月の函館は、めったに雪の降らない街に住んでいる朱里にとっては別世界だ。

 よく晴れた今日の函館の彩りを見て、"白い風景"というと、地元の人たちには大げさに映るだろうか。

 しかし朱里にとって、その白さはとても新鮮だった。

「本当に来てくれたんだね。ありがとう」

 空港まで車で出迎えた"にこらす"はダウンジャケットでもこもこの朱里に会釈をすると、「少しドライブをしよう」と言って函館市街を回り始める。

 坂の多い港町。起伏から遠くまでを見渡せる街は広大で味があり、歴史を感じさせる建物が立ち並ぶ。レンガと石畳が雪を被って静かに呼吸をしている様はとても幻想的でなんとなく現実味がなかった。

 一度ゆっくり歩いてみたい……朱里の気持ちが表情に出たか、運転席から声がかかる。

「朱里ちゃん。ホント泊まってかなくていいの? 街案内するよ?」

「大丈夫です」

 立場が微妙すぎて、しかも相手は自分のことを勘違いしている男だ。厚意には甘えづらい。

 そういえば……。

「わたし、まだにこらすさんの名前を聞いてないです」

「あぁ僕? ニコラス圭司けいじだよ」

「うそぉ!!」

「ホントに。ハーフだし」

「うそぉ!!!」

 どう見ても日本人顔だ。それに俳優のニコラスケイジ氏のニコラスは名前であって苗字ではない。

 まぁ、この物語に深くツッコむのは無駄の極致なのだが。


 家は函館市郊外にあった。

 古い造りの一軒家で、朱里はその広さに驚いた。神楽神社の拝殿くらいある。と思った矢先、圭司の言葉でまた驚くことになる。

「実はここ、神社だったんだよ」

「え?」

「お袋が巫女をやってたって言っただろ? 爺さんの代まで神社だったんだけど……ちょっといろいろあってな」

 ……その理由が、三十畳はあろうかと思われる一室に通され、彼が一台の車椅子を引いてきた時に、ほんの少し分かった気がした。

 車椅子に乗る翁の造詣は明らかに日本人ではない。さっきニコラスがハーフといっていた通り、苗字も名前もカタカナの人なのだろう。彼女は深く座礼をしながらこの神社で起きたことを思った。

 つまり、巫女であるこの家の娘と結婚はしたが、彼が継がなかったか継げなかったのではないだろうか。

 ニコラスはその老翁に顔を近づけ、耳元で普通の声を上げる。

「ほら、お袋が舞を見せてくれるよ」

 そう、今、手を膝の前で斜め内側について、部屋の真ん中で平伏をしているのは圭司の母親なのだ。朱里もそれを了承している。顔を上げてしまえば別人だということは分かってしまいそうなものだが、「それでも頼む」とお願いされてしまった。

 ……ところで、巫女神楽にもいくつもの種類がある。

 櫻花はその多くに精通していて、おまけに白拍子の歌や舞まで舞うことができ、また、オリジナルで舞を創作することもできた。

 朱里もそんな彼女に習って三年目。舞うだけなら今やちょっとしたものだ。サザエさん効果とやらで一見時が経っていないようにも思えるが、三年目の大学二年生は決して伊達ではなかった。

 今日舞うのは神の憑依を企図した儀式用の巫女舞ではなく、歌を伴う、人間たちのために舞う舞である。これも櫻花の提案で、

「多分、その人が見せてきたのは普通の神楽じゃない」

 どういう洞察かは知らないが、櫻花はそう言いきった。加えて彼女は伴奏も振り付けも詩もすべて朱里のために書き下ろした。

 それを舞う。これもニコラスは了承済みであった。


 おもてを上げた朱里が軽やかに立ち上がる。神楽鈴がシャンと鳴れば、音楽再生機から笛の音が流れ始めた。五色布が風を纏い、朱里の舞に合わせてふわりと揺れる。

 どこか悲しげな、それでいて優しい旋律が広間に満たされ、朱里の歌声と交じり合う。歌といっても現在のようなものではなく、和歌の如く七五調に拍子をつけたものだ。

 内容は、若くして死に別れた妻が、それでも夫を想っているというもの。意訳すれば、


 <瞳を通じ合わせてお話することが

  できなくなってから長い年月がすぎた今でも、

  貴方のことを想い続けております。


  限りなく遠く離れていても

  すぐ隣に寄り添っている夜空の星たちの光のように、

  私たちは永遠の距離を超えていつもすぐそばにいます。


  雨が降り雷が鳴って川が氾濫しようとも、

  星の光を打ち消すことはできないように、

  私の想いは変わることはありません。


  たとえこの別れが千代に続いたとしても

  いつまでもお慕い申し上げております>


 ……失われた妻からの恋文ラブレター定家仮名遣ていかかなづかいで詠まれた詞を歌う朱里の姿はまるで平安や鎌倉時代のから舞い降りた使者のようで、彼女を通して遠い過去に息づく言霊を召喚しているかのようだ。

 やがて舞は最高潮に達し、神楽鈴と巫女衣装の白い袂が、まるで何かを呼んでいるかのように一度大きく広がって、なめらかに降りてゆく。それを最後に、何かに魂を預けていたかのように一心不乱だった肉体が、再びの座礼を持って静かに朱里に返された。

「以上でございます」

 そして顔を上げれば、視線の向こうには車椅子に腰を落ち着けた異国の翁が、じ……と、こちらを見つめている。

 それから……長いときがすぎた。朱里は座礼の格好で見上げたまま、翁はそんな朱里を見下ろしたまま……。

 認知症が進んでいると聞いていたが、彼の目には舞がどう映り、認識したのだろうか。

 あるいは何も分からなかったかもしれない。ただ目の前で、一人の巫女が舞を興じただけであったのかもしれなかった。

 ……それでも仕方がない。朱里自身が納得できるほどに、舞い始めに目に入ってきた翁の表情は、朱里を見てはいなかった。

 そんな彼の、しわの多い頬が、やがてわずかに揺れ始める。

「……アリガトウ。サチエ」

 片言の日本語が、シャボン玉のようにふわりと広間に浮かんだ。

「アリガトウ……アリガトウ……」

 夢を見ているようにふわふわと、翁は片言の礼を何度も繰り返す。

 彼の目に今、なにが映っているのかは知らない。しかしその頬に静かにこぼれる涙を見て、朱里は、舞ってよかったと思った。


「本当にありがとうな。朱里ちゃん」

 空港。帰りの航空券と、ころころキャリー付きのバッグ、そして熊の木彫りを持って、ニコラスのほうを見上げている朱里がいる。

 彼は言った。

「おかげで親孝行できたよ。ありがとう」

「いえ、それより熊の木彫りまで買ってもらっちゃって……」

「せめてそれくらいはしないとな」

 ちなみに飛行機代も彼が持っている。当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、それでもその額は決して安くはない。

「じゃあほんと、気をつけて帰ってな」

「はい」

「後はまたチャットで」

「……」

 朱里はうなずけない。目を泳がして少しもじもじし、「あのーぅ」という掛け声を呼び水にした。

 兄には悪いが、これ以上の勘違いはそのうち悲劇を呼ぶに違いない。背の高いニコラスを見上げ、目が合えばその表情のまま、口を開く。

「実はアレ……わたしじゃないんです」

「知ってるよ」

「ええええ!?」

 目の前で笑っている男に、朱里はただひたすら泡を食った。

「さすがにいくら試験中だからって三国志に毛沢東はないだろ」

「ぅゎぁ……」

 わかってて、蒼谷と会話を続けてたということか。

「あそこで分かってることバラしたら、絶対今日、朱里ちゃんはここにはいないだろ」

「……」

「いいんだ。おかげで朱里ちゃんと会えた。あのさ……」

 ニコラスがポケットから、チェックの包装のされた小さなプレゼントを差し出して言った。

「あらためて、俺と付き合ってくれない?」

「えええええええええ!!!!!」

 まって!!今回そんなオチなの!!?

 ……叫びたい朱里が呆然と彼の顔を見上げたところで、妹萌えを追求してみて見事玉砕した今回のお話はお開きとなる。

実際に妹がいると、真剣に妹萌えが理解できない気がする・・・

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