番外編・後日談
投稿することにした番外編。これで本当に、本当に完全完結です。今後はこんな事のないようにします。ご迷惑をかけて申し訳ございませんでした。
ただのおまけだが。長い。
季節は移り変わり、冬。あの三度目の誘拐事件から早数ヶ月。私は一人デパートでショッピングを楽しんでいた。
…あ?ぼっち?ウルセェ。友人らは全員彼氏とランデブーだよ。クリスマスシーズン真っ盛りの今週にリア充組はスケジュールギッチギチなのである。
どうせ私は独り身さ独りでカラオケするような奴さハンッ!大体なぁカレシなんていいいいいいいいら……ウルセエェェ!!
それはともかく、今日一人はるばる寂しく虚しくもデパートなんかにこのクソ寒い中買い物をしに来たのは他でもない。
実は今日、なんと愚兄の誕生日なのである。
今日で一歳歳をとる…兄も人の子だったのだ。妙な感動が自分を襲った。
だが断じてプレゼント選びに来たわけではないわけで。ていうかプレゼントあげないし。
というのも今年の分は去年既にあげたのだ。去年は何が欲しいか聞くと、『じゃあ我が敬愛する妹の時間が欲しいなあ』とモジモジしながら言ってきたので『わかった10秒ね、はいイーチニーイサーンシー』と了承したにも関わらず文句を言ってきたのだ。
何が不満だったのだろう解せない。
すると図々しく『せめて一日は欲しいなあ…』とか吐かしたので来年の分も入れるならと渋々、本当に渋々渋々頷いたのであった。
別に誕生日くらい…とか思うだろうが奴に時間を渡すことは悪魔に魂を売り渡すことと同義なのである。
渡すが最後、こちらの精魂尽き果てるのも構わずあちこち連れ回され次の日全身筋肉痛と言う地獄が待っている。
お前たかが筋肉痛とか思うな舐めるなよ筋肉痛全身だぞ?全身がつってるのと同じだぞ筋肉が皮膚の下で動き回るんだぞ恐怖だよっ!
肉離れのブチッて音が聴こえないかと数日ベットの上でビクビク怯えながら過ごしたんだ…。
そしてその間始終周りに花を咲かせながら嬉しそうに甲斐甲斐しく世話をする屑兄。唾吐き付けてやろうかと本気でやりかけた。それをしたら女子としての何かがを失いそうだったので寸前で耐えた私は偉い。全ての元凶は兄である。
本ッ当にプレゼントは兄が絡むと碌なことがない。
というわけで胸糞悪いプレゼントの話は終わるのだが、今年分は渡し済みとはいえさすがに何もあげないのは些か忍びない。
弟は一応準備はしているらしいのに、私だけその光景を眺めるだけというのは人徳的にどうかと思うのだ。主に兄の悲劇光線攻撃を受ける私の。
なので今晩の夕食をいつもの倍の倍豪華で手の込んだ料理にしようと思う。もちろん兄の好物尽くしである。なぁんて優しくて健気で兄孝行な妹なのでしょう。皆私を女神と崇め讃えるべきね。
ああ、兄はいらないむしろヤメて欲しいキショいから。
…それにまあ、なんだかんだ言って感謝はしてるしね。
と、このような経緯からデパートの地下食品売り場略してデパ地下で食材を吟味している私なのであった。
傍から見たらアレだね主婦だね…私一応JKという属性持ちの筈なんだけどなあ。何が悪いんだ…どこを直せばボーイフレンドってできるのだ…。顔?性格?兄?
全部だ無理だ。
そう言えば疑問に思うのではないだろうか?
私はつい数ヶ月前に誘拐された身、しかも三回目であってその上強姦未遂の被害者でもある。一人で出歩いで大丈夫なのかと。
ぶっちゃけ未だ恐怖を拭い切れていない。証拠に食材を物色しながら歩き回っている今、全く人と目が合わせられないしなるべく近づかないよう周りと距離を置いている。中々挙動不審になっているのは言わない約束だ。見るなよ畜生周りのリア充滅びよ……!
リア充に八つ当たりする程虚しいものはない。
だが対策は十分にとってある。コートの下には防犯ブザー(兄特注)を裏面5個ずつ計10個を完備。護身用の折り畳み式ナイフを腰に計4本、ブーツの革底にある隠しナイフ計2本も完備済み。
そして極め付けに私の半径10メートル以内に必ずいる黒服グサラン筋肉ダンディー系ボディーガード他の場所で待機している人員も合わせて計20人。
完全鉄壁である。そして完全にやり過ぎである。
これを付けさせたのは言わずもがな兄である。兄がそのまま一人で買い物に行かせてくれる訳がない。黙って行くという選択肢もあったが後が怖くて実行は不可能であった。半狂乱状態の彼奴の説得には苦労した。弟が一緒になって説得に加わってくれた時には涙さえ流した。
結果的に付いて来られるよりかは遥かにマシだったが…。お約束過ぎる過保護で何より、妹は重みに耐えられず倒れこみそうです肉体的にも精神的にも。ていうかそんな雇う金はどこから…ああ知らなくて良いわやっぱ。
帰りたい…これが朝からの本音である。だが私はこの食材選びという重大な任務を完遂しなければならない。
兄の為……ではなくむしろ弟の為にだ。
この春無事に私の高校の後輩として進学してきた弟は、再び我が家で共に暮らす事になった。この事には素直に嬉しく思った。弟には兄と同じ位迷惑をかけていた。これからはもっと姉らしく振舞い付き合っていきたいと鼓舞していたのだが…いかんせん頼りっぱなしなのが現状である。主にというかほぼ兄絡みで。
そして何より、何より最近の兄のストーカー行為が微妙に緩和してきたのは他でもない弟のお陰である。弟様々なのである。本当に頭が上がらない、世話になりっぱなしの私には彼に感謝しても仕切れない日頃の恩があるのだ。
もう弟なしでは生きていけないと切実に思う今日この頃。という訳で私の中では兄の誕生日の前に弟への感謝の宴の意味合いが大きい。そして我が心身の騎士と崇めよう。もう超良い子過ぎて泣きそうだ。これは決定事項である。
帰りたいと内心嗚咽混じりに泣きながらも弟の為…となんとか自分を奮い立たせ重い体を引きずる私。朝に兄の説得した時の徒労による疲労と相余って沈んだ空気と共に、買い物を着々と終わらせていたのであった。
周りから浮いてる事なんて、今更。もう、知らないわ…。
そして買い物リストの食材を全て揃え、会計を済ませていざ我が家へ直行…っ!
という時だった。
「あら那津じゃない。ていうか独りなの?アンタ周り見なさい場違いよ?」
何故にいるママン。
**********
神の気まぐれか、偶然仕事帰りの母と出くわした私はお茶をしようと半強制的に誘われた。荷物は黒服のボディーガードさんに一旦預け、母と共にデパートを出た。
入り組んだ路地を抜けた所で案内されたのは、人通りの少ないこじんまりとした喫茶店だった。
こんな所に喫茶店があるなんて初知りだ。少し年期を感じるがそこもなんとなくオシャレだと思った。私はね。
母がドアの取っ手を引くと小さな鐘が高い音で鳴り響く。そのままカツカツとピンヒールを鳴らしながら奥へ進む母の後に続く私。
中の家具はアンティーク調に揃えられていて、特に大きな開き窓の上に壁の両端まで貼られていたステンドグラスは綺麗だった。
カウンターに立つ渋いお兄さんが「いらっしゃいませ」と優しく微笑んでくれた時には私は本気で泣きかける。その純粋な笑顔は荒んだ心に沁みた。何この癒し。
いつもの、と一言お兄さんに言うと勝手に窓際のテーブルに向かい、ドッカリと革張りの長椅子に足を組んでふんぞり返る母。どうやら行きつけの店のようだ。てか少しは自重しなよ外だぞ。
すみませんとヘコヘコしながら毅然微笑むお兄さんに謝りつつ、横暴が席に着くテーブルへと向かう。
「それで?晴君とはどこまでいってんの?」
「おっしゃる意味が解りません」
突然何を言い出すんだこの人。すると顔を顰めて「はぁ?」と有り得ないものを見る目で見つめてきた。こっちの台詞だこっちの。
「あんたら付き合ってんじゃないの?」
「なんでそんな発想に行くんですか。ていうかまず兄妹なんですけど」
「あんな日常的に痴話喧嘩してる姿見たら誰だってそう思うわ。それに所詮義兄、血ィ繋がってないんだから別に良いんじゃない?ギリセーフセーフ」
「アウトだよ。待って母、そんな適当に娘の将来決めないでください」
「それにあんな自分を犠牲にして尽くしてくれる男そうそういないわよ?基本外面も良し内面も良し経済的にも良し、三拍子じゃない。こんな優遇物件逃すつもり?」
「私と兄の気持ちガン無視ですか」
確かに一脱した変態行為を除けば巷で言う…言い方は悪いが…優遇物件と言われる者に値する人だろう兄は。だからと言って仮にも兄を勧める母はオカシイ。どんな神経してるんだ我が母ながら本気で理解できない。
私の言葉にキョトンと一瞬惚ける母はやがて額を片手で抑えながら深いため息を吐いた。だからこっちがしたいわ。
「一体誰に似たんだか…本気で言ってんの?」
「本気も何も一般論でしょう」
「…まぁいいわ。ちゃんと育ててあげられなかったあたしが悪いし、丁度良い機会か」
何か吹っ切れたように顔をあげる。何故か馬鹿にされた様な気がするのは私の気の所為だろうか。暫く何も言わない静寂が続いた。
ここで会話の切れたタイミングを見計らったお兄さんが近づいて来て、カップを二つ置いた。真っ黒な珈琲が薄い湯気立てている。香ばしい薫りが鼻腔をくすぐる。
あのさー、と湯気を見つめながら気の抜けた口調で告げる母。
「あたし、本気で晴君と…何なら明君とくっ付いてもイイと思ってんのよ」
「ちょっと母、そんな悪い冗談いつまで…」
「だってあたしなんかよりずっと上手く育てられてたし、ずっと守ってあげられてたでしょ?」
続けるつもり?と言おうとして暫し、私は呆然とした。自分を自嘲する母の姿を初めて見たからだった。
いついかなる時も堂々と自由に振舞っていた母の、初めて見る弱気な姿だったのだ。
「あんたも十分過ぎるくらい分かってると思うけど、あたしって自分優先でしょ?仕事と子どもどっちを取るって聞かれたら迷わず仕事選ぶような母親としては最低な部類でしょ?男も取っ替え引っ替えしてフラフラ遊んでたしさぁ。まぁ男か子どもだったらギリギリ子どもが上かしら。あんたのこと放ったらかしにしてたのは事実に変わりないけど」
「…今更。それに本当に最低限だったけど母親らしい振る舞いはしてくれたし。仕事も少しは私の為もあった筈でしょう」
「ホントあんたグレなかったのが奇跡よね。それも志紀さんと結婚した甲斐あったってことかしら」
真っ赤なネイルが施された爪を弄りながら頬杖をつき憂い顔で窓の外を眺める母。その真っ黒な瞳は過去を思い返し、その場面が見えているのだろう。
そこでふと違和感を覚える。何だろう、その言い方。それじゃまるで…。
「私の為に結婚したってこと?」
「…結果的にはそうね、それも無くはないわ。全部じゃないけど。勿論結婚だもの、それなりの愛はあったわよ。ある日偶然出会って共通の話題で意気投合した男がいた、それが志紀さん。あの人もなかなか最低の親の部類でね、話聞いてて人の事言えないけど結構引いたわ」
「あーまぁ、想像に難くないけど…」
「色々あったのよあの人も。けれど何があれど子どもを放置する理由にはならない。分かっていても構ってやれない、向き合うことが出来ない。どんどん子どもが歪んでいくのを黙って見てるだけ。
だったらいっそのこと互の子どもを引き合わせてみるか?って事になってね。同じ子ども同士何か感じるものがあるかもしれないって」
「それで結婚?兄弟にする意味がよく…」
「新しい環境を作りたかったのよ。一種の博打みたいなものだったけど、大当たりね。…あんたが誘拐されて心の傷を負った時、実の母親なんかより大きな支えになってたんだから」
「……母さんだって、一日休み取ってくれたし」
「一日と毎日じゃあ全然違うでしょー?覚えてるあの晴君の献身っぷり?あの努力、根気強さ…もう母さん感動して涙出たわ!」
そこでやっと笑みを浮かべる。うん、母にはあんな鬱顔は似合わない。それに私自身そんなに母が最低だとは思わないのだ。結局なんだかんだ言って不器用なりに甘やかしてくれるのだから。
私の世界でたった一人の肉親なのだから。
「という訳で付き合っちゃえば?結局あんた達イイ意味で影響し合ってたし、相性も悪くないじゃないの。色んな意味で安泰よ?」
「まだ言うか。だから無理ですって」
「あんたも頑固よねぇ…いい加減潔く諦めなさいよ」
「だーかーらーそれは私の台詞ですからぁ!」
「__________一ついい事教えてあげるわ、那津」
また唐突に雰囲気をガラリと変える母。今度は初めて見る表情なんかではなく…むしろ良く目にする方で。
紅い唇で弧を描き、流し目でこちらに視線を向ける女性は極上に妖艶な笑みを見せるのだった。
それは正に、『女の顔』で。
「恋はね、落ちるものじゃないの。
自力で鷲掴んでもぎ取るモノなのよ」
妙に説得力のある名言を残したのであった。
うんだから人の話聞けや。
**********
「ああナツ!良かった、本当に良かった無事で!!一体どこを寄り道してたのさ?なんか途中電波の悪い所行って反応が無くなったから何かあったんじゃないかって…電話も繋がらないしもう心配で心配で心配で」
「…おかえり、姉さん」
「いつもありがとうねアキ、この暴走者を止めてくれて本当にありがとう…っ」
急に次の仕事が入ったと言う多忙な母と別れ帰宅後、盛大な迎えに辟易しながらも食事の準備をする。荷物は始終近くで待機していた黒服さんが全て持ってくれた。有難かったがずっと背後に無言で付いてこられるのも中々キツかった。助かったけども。
「晴君におめでとうって伝えといて」と微笑みながら軽快に去っていった母は、去り際悲しげな顔で「こんな親達でごめんね」と呟いた。
言葉が出ず反応出来ない内に次の瞬間には「まぁ開き直ってるけどねー」とケラケラ笑っていたけれども。怒りを通り越して呆れしか出なかった。
「なぁナツ本当にどこも怪我してないか?我慢してるんじゃないのか?お前は優しいから、俺に遠慮して抱え込んでるんじゃないか?」
「大丈夫だよ兄さん。今まで姉さんが僕達に遠慮した時なんてあった?」
「………ないな!」
「何が言いたいテメェら」
しかし五月蝿い。こっちは夕食作りに忙しいのに真面目に邪魔だ。キッチンにまで付いてきてオロオロウロウロされる身にもなって欲しい。
リビングでソファーに身を埋める弟に視線で助けを求めたが、彼は今日はもう機能停止したらしい。身体全体から尋常じゃない疲労が滲み出ている。…私はスっと視線を逸らした。
早く精の出る料理を食べさせてあげようと包丁を握る手に力を込めた。
と、突然両脇の下から伸びてきた腕に包まれる私のお腹。…この野郎。
「おい…危ないから包丁持ってるときには触るなって日頃から」
「家に居て欲しかった」
そして人の話を聞かず遂には遮って喋り始める兄。脈絡もなく語る変態はいつも唐突過ぎて意味不明である。だが何時になく何か真剣なものを感じた私は大人しく口を噤んだ。
「豪華な料理なんていらない。家事も何もしなくて良いから家で過ごして欲しかったよ、俺は。もうプレゼントはあげ済だったろ。律儀なことはしないで今日くらい飯も寿司とか頼んでさ、適当でよかったんだ。俺は文句言うつもり一ミリも無かったよ」
「私がそんな性分じゃないって知ってる癖に」
確かに、そう言って喉を震わせて笑う兄は私の肩に頭を乗せてきた。なんか近い…どうしたんだこいつ。
「でも怖かった。また俺の目が届かないところで攫われたりなんかしたら…今度兄ちゃん何するかわかんないから」
「怖っ…ちょ…リアルに力がある時点で怖いんすけど!」
「あはは大丈夫大丈夫。そんな事になる前にどんな小さい可能性でも潰すしね」
「いやいや何する気?ねぇ最近義父さんの仕事手伝ってるって聞いたけど何してんの?冗談抜きで何してんの?」
「_______護るよ。この先ずっと、例えお前が必要ないと拒絶しても。俺の人生全部、お前に注ぎ込んでやるんだからな。こればかりはいくらナツでも譲ってやれないよ?」
だから、そばに居させてくれ。
距離感ゼロな耳元で柔らかく囁かれ、動揺する。無意識に顔に集まる熱。あ、いや、重い。妹に告げるにはとてつもなく重い気持ちを伝えられたんだけど…このシチュエーションに、この言葉。
これじゃあまるで……
____________恋人に捧げる、想い………
「そういやナツ太った?」
プニッ…途端無遠慮に摘まれる、我が脂肪。
「…………あ"?」
「なんか前より腹周りがプニプニして」
ブチッッッ
私は静かに包丁を置いた。そしてクルリと回れ右して兄と向き合うと胸元を掴みそのまま共に横に体ごと回転。空いてる手で何故か偶然にも近くにあったクリームたっぷりのパイに手を伸ばす。
疑問符を複数浮かべる兄ににっこり微笑み返し、改めて胸倉を掴む手に力を入れ直した。
「歯ァ食いしばれや」
片足を後ろに大きく引き構え。
兄の顔を引き寄せ。
片手を大きく振りかぶり。
それは風雷の如く、光の速度を超え、標的へ吸い込まれていく真っ白な飛来物。
「こンの乙女の敵がああぁぁぁぁぁ!!!」
「えナツまっグヴブッッ」
無神経な変態に正義の鉄槌をと、顔面目掛けてブチ込まれ見事敵を地へと沈めたのであった。
例えば私が転けて倒れて消えてしまいそうなとき。私の兄はこの先ずっと手を引いて抱き締め留まらせてくれるのだろう。そして今では他にも伸ばされる手があるのだと気付かされて。
だから巫山戯る兄や呆れる弟と居る時、不意に思うのだ。
私が見失わない限り、ココに居られるのだと。この優しさで包まれた空間に。
そこに加わる母と父は、ずっと並んで笑って居られるのだと。
今の私にはその空間が一番の幸せに思える。だからと言ってこの先ずっとそうで在れる確証は無いし、もしかしたら私にとっての幸せの形は変わってしまうかもしれない。
ただ、この瞬間は。目の前が溢れる雫でぼやけるくらい温かい時の中では。
思うのだ。
笑顔を守ってくれてありがとう。
幸せを守ってくれてありがとう。
________『家族』でいてくれてありがとう。
想うのだ。
因みに、のちに静観していた弟は語った。
「平和だなリア充爆発しろ」
と。
弟「そして空気な僕」
ただただパイ投げが書きたかった。
以上を持って本当に、本当に本当に完結とします。言い訳がましくてすみません。読んでいただきありがとうございました。
加筆修整しました。