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第四十六話 もう、いいだろ

予定より早く完結させようと思います。

この後で展開していったら、確実にまたエタるのでね。

なんで、ラスト2回、しっかり書きたいと思います。

 もう、この際だから美空に言ってしまおう、俺はそう決めた。


「………美空、もう、いいだろ………」


「なんで………!? 私はよくなんて………!!」


「……元はといえばよ………お前がしたことじゃねえか………確かによ、美空の気持ちは本心かもしれねえ、けれど………それ以上に俺の気持ちをよぉ………何も考えてねえんじゃねえのか?」


美空の言葉が出なくなる。


俺としては、俺の感想をそのまま伝えただけにすぎないのだけど。


「………正直忘れたくてもよ、何度も何度も蘇ってくるんだよ………そこにお前の気持ちなんか関係ねえよ………たとえどう思っていようがそれは変わんねえ。」


何故かは分からない、なのに俺の心の中で、葛藤が渦巻いていた。


俺は最後に、美空に告げることにする。


感情を吐露し、勘づかれるのを防ぐために。


「………もうお前と関わる理由なんかねーよ………だからもう………俺のことは忘れてくれ………」


俺は足早に美空の元から走り去った。


そのあと美空が泣き崩れる声が聞こえてきたのだが、俺は振り向くことはしなかった。


けれど腐っても幼馴染なのはそうなんだろうな、と実感したことがある。


美空から完全に俺の姿が消えたタイミングで、俺もコンビニのトイレで嗚咽を漏らしていた。


悪い思い出ばかりじゃなかったのも事実だったからこそ、なのかもしれない。


ただ、もう美空のことは思う存分忘れよう______その一心だった。


だって俺にはもう、夏菜という大事な恋人がいるのだから。




 翌日。


目のクマが取れていない俺を見たのか、桜田が声を掛けた。


まあ、俺もお疲れモードなので、いつものツッコミは冴えないのだけども。


「さ、沢城………どうかしたのか………? 目のクマすげえぞ??」


「………どーでもいいべや、それは………考えすぎて寝れなかっただけだっつの………」


「あー………お気持ちお察しするわー………和吹さんと喧嘩したわけじゃ、ねーんだべ?」


「それは違う。断じて違う。」


………幾ら気心知れた桜田といえど、俺の過去のことを振り切った、そう話すのは気が引けた。


だが桜田は、持ち前の明るさで笑い飛ばす。


「心配すんなって、沢城。俺はお前の味方だ、ウジウジ考えたって仕方ねえべ? 気楽に行こうぜ、気楽に。」


「………なんだよ、それ………まあでもよ………悪い気はしねえな………」


正直桜田には何回も助けられたし、俺としては………なんて言うか、桜田自身はどう思ってるかはさておき、『親友』とでも呼べる間柄になっていたのは事実だ。


桜田の励ましに、俺は苦笑いではあるにせよ、自然と笑顔も綻んでいた。






 月日が流れ。


あれから数年が経過した。


俺と夏菜は無事結ばれて、これから新婚旅行に行く………というところまで来ていたのであった。

次回、最終回。

俺としては早めに終わらせたかったんですけどね。

美空との関係が終わった後、どう繋げるかが僕の中で想像不可だったんでね、この形を取らせてください。

穏やかに終わればいいな、という感じです。

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