表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マンドラゴラ戦隊 声優たちの日常~収録現場は今日も賑やか~  作者: ゆめ@マンドラゴラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

第10話 解せないブルー

 田中の演じる「砂漠バナナマンドラゴラ」のキャラソンが完成したので、収録後に皆で聞いてみた。


(普通に、いい曲だったわ)


 なんていうか、自然と体が動き出しそうな感じの。


「聞いていると元気が出てくる曲でしたね」


 スタッフが素直に感想を口にする。


 今日は珍しく収録後に誰も仕事がなかったので、流れで皆で食事に行くことになったのだけど……本来なら、男性ばかりの中に可愛い女の子が一人、身の危険を感じるべきなんだろうけど、全く危機感が湧かないわね。

 それもこれも、全部、見る目がない連中ばかりなせいね!


「白藤さんには遠く及ばないものの、イエローらしいいい曲だった」


 監督が腕を組みながら頷いている。

 隣に座っているピンク役の白藤さんが、困ったようにはにかんで笑っている。


 監督の隣に座るのが自然すぎて、一瞬いるのに気付かなかった。

 いつの間にあんなに距離が縮んだのかしら。


(ふわもこセーターを着ていると、上品な女性というより清楚なお姉さんに見えるのよね。あの人、本当に男なのかしら?)


「……やはり白藤さんのあの一音の余韻が――」


 語り続ける監督。

 もはやお約束なので、白藤さん以外誰も聞いていない。


「ねぇねぇ、僕、ちゃんと歌えていたかな?」


 コソコソと田中が聞いてくる。

 どうやらレッド役に聞いても、白藤さんに対する監督のように全肯定なので、いまいち信じられないらしい。


(気持ちは分かる)


 でも私も誰かに全肯定されてみたい。

 コロッといく自信しかない。


「大丈夫だったわよ。全体的に元気が出る感じだったし」


 正直に答える。

 ただ、あの曲を作ったのがあのキラキラ王子と信じられないだけで。


「本当? よかった~」


 ほっとしたように笑う田中。


「だから大丈夫だっつったろ」


 横から入る低い声。

 田中専属イエスマンのレッド役だ。


 そのやり取りを少し離れた所で、グリーン役が楽しそうに見ていた。


(嫌な予感しかしない)


 突然の腹痛起こして、私だけ帰っちゃダメかしら?



スタッフ:複数人いるけど、モブなのでほぼ背景。

最近、監督の世話はピンク役に任せている。

ブルーの悲哀より現場が大事。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ