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藪AI ~YABU-AI~  作者: KOJHIRO
EPISODE 0
1/15

あるガラケー利用者の場合

 前説明を省き唐突に本編が始まるので、あらすじ(作品情報)に目を通してからお読みください。


 また権限を許可してしまった。見返りに使用感が向上すると信じてだ。


 数日前のことだ。

 話題に上りつつあるアプリの情報を通勤の車内で耳にした。

 噂に踊らされるのはいやだという思い。ガラケーでどこまでやれるのかといった興味。いろんな感情に引き寄せられてダウンロードページに進んだ。

 今もガラケーだが使うのは機種変するまで使っていた、SIMを抜いてWiFi以外の通信手段のない一つ前のガラケーだ。外見は傷も多数ありくたびれてはいるが、拘って機能が多彩な機種だったので未だに電子手帳の予備として手元に置いていたものだ。

 ダウンロードページにいくと、灰色のボタンが並びブラウザ情報からプラットフォームの判別がされて、対応するアプリのダウンロードボタンが色づく。

 それにしか選択肢がないのだから押す。

 使えるようになるまで長くなるなどのクチコミもあったが気にせず待つ。ローダーだけの構成だったのか、以外と早く終わった。

 早く試してみたくてサイトを閉じ、目新しいアプリを起動させると謝辞を伝えるメッセージと質問が始まった。


”藪アプリをダウンロード頂きありがとうございます。当アプリはご利用者の端末を乗っ取るNTR系とは違いますが、新たなUIを提供する試みを・・・・”


 長い文章は、これは実験アプリで、UIだかAIだかを育てるための情報収集を行いたいから、協力してくれというものだった。

 いつでも任意に設定を変えることも削除したりすることも出来ると主張していたが100%信用はしていない。データのバックアップはとっているし、サブの端末なのでいつでも初期化できる安心感があった。



『理解して、ご協力してくれますか (はい)/いいえ』



『待ち受け画面に、アプリ専用キャラ(アバター)を置きますか (はい)/いいえ』



 いくつかの質問は、イエスノーの二択だったが、アバターは、複数回答だった。最初から組み込まれている物のほか性別・種族とか自分でチョイスしながら組み立てていくのがあり、まる一日悩んで妖精の羽をつけたJCなバニーガールにした。とても長くて短い戦いだった。『ラズリィ』と名付ける。


 古い端末なので僅かな本体メモリーでは、古インストできないからクラウド方式の一択となった。


 一連の初期設定が終わると、アバターに『お兄ちゃん』と呼ばれ半日悶絶して会社を休んでしまったのだが、マイク入力を解放したままで休暇申請をしたものだから知られてしまい「お前のせいだぞ」といいわけをすると『ぷんすか』叱られてしまった。おっしゃることは、確かにその通り、ごもっともです。

 お兄ちゃんが悪かったと独りで住むアパートの一室での出来事だった。


 クラウド方式を選択していたから、個人IDと認証コードで他の端末からもラズリィを呼び出すことに気づいて、10インチのタブレットを買ってしまったのは内緒だぞ。いいか、墓まで持って行けよ。


 藪アプリのバージョンアップでコレまでの行動をサンプリングして本人と見分けがつかない影武者ボット付きでSNS、MMORPGなどが利用できるようになった。

 MMOには、ログオンしていない間の自分の代わりとなる影武者ボット、サポート兼ナビゲーターのラズリィ、ポイントを溜て新たに獲得した、ラズリィの姉なラピスを加えて、剣と魔法の世界をスローライフに冒険している。

 ある日のことMMOのNPCとして協力してみないかと誘われた。えっ?と問うと、自分のコピーともいうレベルに達した影武者ボットの複製をNPCとして提供してほしいと。対価は藪アプリ群で使える「藪コイン」。 笑顔でサムズアップしたよ。


 短いですよね。次話を含めHWW3rdの後付けな一話とする予定だったものです。


 後日加筆予定にしておきます。


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