第101話 太陰太陽暦2035年1月20日、月曜日の放課後教室にて
国の名前はもう少し伏せるよー。
そして本編は一足先に2035年へ!
どうなっているの未来は?
「ゆきのんの叔父さんってぶっちぎりで滅茶苦茶だよね!チョー
カッコイイ!!マジ結婚したいわ〜。」
近代史の授業で私の叔父である大魔法使いの事を習い、そのあまりのフリーダムっぷりにテンションガチ上がりなのは隣の席のアイ・C・オオカタことあいちゃんだ。
赤髪ショートボブの美少女。カワイイ系なのにふとした瞬間に大人っぽい表情を見せる左目の泣き黒子がチャームポイントの美人さんだ。そして本人は少しコンプレックスなのだが低身長も彼女の魅力の一つとなっている。
「ねぇねぇ・・ゆきのんの叔父さんて普段はなにしてるのぉ〜?」
上目遣いでそう聞いてくる。
たぶん彼女の前世はサキュバスとかなのだろう。誘惑されたらコロリといきそうだ。笑
「叔父さんは年がら年中、世界各地を飛び回っているわ。家にいるところは数回だけ見たことがあるけれど、使い魔の世話をしていたり、料理を作ったり、昼寝してたりと、のんびり過ごしてるのが印象に残っているわね。」
叔父さんは世界中にあるパワースポットと呼ばれる場所の結界や封印が綻びてしまいそうな場所に行き新たに魔法を付与したりしている。またホットスポットになってしまった場所を浄化したり、決して表には出てこない名前の機関からの依頼も受けたりするので、この国にいることは少なく、何年も戻らないこともままあるらしい。。
私自身も最後に叔父さんと会ったのは三年前の夏である。
「あと、温泉が好きで日本各地に出張すると色々な温泉に入れるのが良いって言っていたわ。」
「なるほど〜!温泉すきなんだー!それなら箱根か伊豆にお泊まりで・・・」
なにかあぶない妄想がはじまってるよ〜あいちゃん!!
「ユキノちゃんの叔父さまが条例で捕まっちゃうよ〜笑。」
そう言って会話に参加してくるのは前の席のお淑やかな癒し系美少女。【才女】エリー・シャーロット・ヒロカワことエリちゃんだ。エリちゃんは美しい亜麻色髪のロングヘアーを靡かせて振り向きつつ続けざまにこう言う。
「それに叔父さまとあいちゃんでは年齢差がありすぎないかしら?」
「ぜんぜんアリだよー!むしろもうゼッタイに遺伝子残したい!そうしたら私の子供がいずれ魔王に・・・wktk。それにあたし枯れとか属性あるし〜。むしろ若さゆえの獣みたいな方が苦手ぇ〜!」
「・・・・・」
「ユキノちゃんの叔父さまは、今はなにをしてらっしゃるの?」
唖然としてフリーズしている私に気付いたのかエリちゃんが話題を逸らす。さすが【才女】機転が利くなぁ〜
「…三年前の夏に会った時は佐渡ヶ島に調査に行くって言っていたわ。たぶんまだ調査中だと思う。」
「「なんの調査?」」二人の声が重なる。
「この国と似たような体系の国を作るみたい。それを日本国主導で作るから叔父さんはアドバイザーとして呼ばれたのよ。治外法権を認めた自治区として運営して、いずれは日本の同盟国として独立する方針なんだって、、ってこれ国家機密・・・」
「「えぇ!?」」
やばい消される。
周りを見回すと、ユキノの発した言葉に反応する者は誰一人いない。
まさか放課後に中学生が国家のトップシークレットを喋っているとは思うまい。
軽い安堵を覚えつつ二人の顔を見る。
「よし!口止め料として、ゆきのんには増田屋の山盛りパフェを要求する!!」
「賛成!!」
あいちゃんの要求にエリちゃんも右手を挙手して乗ってくる。
私はその要求を飲まざるをえなかった。




