27 意識する以前の問題
言いづらそうに切り出したジークに思わず否定する。
「いやぁ……ジークさんはなんていうか……」
「男として意識されていないか?」
「いいえ? 違いますけど、違わないこともないって言いますか……」
そう、異性として意識しているかいないかの以前の問題だ。これは。
「誤魔化さないでくれ。聞いているこっちがモヤモヤしてくる」
「でも言ったら失礼……と言いますか……」
同じ会話の形式になるが許してほしい。ここはしょうがない。うん。しょうがない。
「今更だ」
「うっ」
(ジークさん……なかなか痛いところにつきますね?)
「いや、あの、ジークさんはなんて言うか……」
意を決して言うことにする。どうジークに言われるかはさておき。
「初めて合ったときに、ジークさんが意味不明なことを言うから。……幽霊だと勘違いしまして? ……だから、今は性別がどうのこうのではなく、生きている人で認識してしまったみたいなんです」
気まずくて視線を逸らす。
(だって! だって! ジークさんが変なことを言うからだもん!)
必死に近い、ムキになって、心の中で言い訳を叫ぶ。
その価値観で固定された感じだから、決して私のせいではないはずだ。
「……はぁ。つまり、俺を幽霊だと思った挙げ句、生きている人か……」
「えぇ……まぁ……」
「はぁ……」
出会ってから、ため息ばかりしているから、ため息するの好きだな! と意識を逸らしたくてツッコミを入れたくなる。
絶対に声には出さないけれど。
「そうか……」
しばらくして、ジークが分かったように呟いた。
(なんか、無理やり納得した……自分にさせた? 感がある……)
「そして、もう一つ気になってたんだが……」
話の消化が仕切れないから、一旦置いといて、他の思った疑問を聞こう。みたいな口調と表情をしながら、ジークが聞いた。
「はい」
「人違くないか?」
「え?」




