セリーヌ様
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m
先生に諦める様子がないのを見て、まだ続くのか……と、思わず思ってしまう。
(掛け算と割り算は楽しいけど……先生相手だと、なんか……心? なのか、精神のが疲れてくるんだよね……)
まあ、リオのためなら諦めるつもりは、こっちもさらさらないけどね。
そうやる気をアップさせて問題を解こうとした時だった。
威厳のある声が教室に響いたのは。
「これは何事です?」
静かだけど、凛としていて、確かに有無を言わせない圧を含んでいる。
声の方を向くと、そこには凛とした声と同じように凛とした美しい女性が立っていた。ピンと伸ばした背筋にドレスのような正装のような制服のようにも見える服を着ていて、その人が纏う雰囲気に合っていた。
(新しい先生……? なのだろうか)
その一方で、数学の先生は、さっきの態度から全く予想のつかない表情をしていた。
「あ……こ、これは、セリーヌ様」
さっきの偉そうな声は全く、誰が見ても顔が真っ青になっていた。
「挨拶はいいのです。それで? この状況はどういうことです? なぜ、リオ嬢がさっきからずっと答えているのかを聞いているのです。それも、まだ習っていないものを」
「い、いえ……これは、違うのでして…リオ……嬢が暗算でできるからと言うので……」
(今、呼び捨てにするのをやめた……?)
何者なのだろうか……
「暗算……ですか?」
セリーヌ様と呼ばれていた女の人が信じられないように呟いた。
(ん……? 何その反応……。私、なんかやらかした? え? 先生を挑発するだけのつもりだったのに……?)
「リオ嬢、この問題を解いてみてくれませんか?」
そうセリーヌ様が指したのは、【100÷2】だった。
先生に出されたものよりは……簡単な、やつだと思う……。けど、どういうつもりなのだろうか……?
考えてもわかるはずはなく──
……まだ何が起きているのかわからないけど……セリーヌ様は、ちゃんと敬意を持って、リオに接していることは分かる……。
そんな考えが浮かんで、問題の答えを口にした。
「50、です……」
そう答えると、やはり信じられないような表情をされたのだった。




