表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生しましたが、恋をするつもりはありません! 〜私はただ平穏に生きたいだけなのに……なんで私に構うんですか?!〜  作者: 空雨 依里


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/34

20 先生への仕返し

(きっと前のリオも、こうやって何度も黙らせられたのだろうなぁ……)


 ならば──


「え? このくらい暗算でもできますよね?」


 私はわざとあざとく、先生を挑発する口調で言った。

 決して、わざとを悟られないように。


「「「は?」」」


 まさかリオが立ち向かうと考えてなかったのか、それともそろばんがいらないで暗算できると言ったからなのか。先生だけでなく、さっきコソコソ言っていた人たまでもがきょかれたような顔で私を見た。


(あれ? なんでびっくりするんだろ?)


 そんな変なことを言ったのかな? ……まさか口調? お嬢様ぽっくなかった? え? いや、だって、お嬢様口調で相手を煽る表現の仕方知らないもんっ! しょうがないよね? これ。


「いよいよ頭が可笑しくなったのか?」

「……」

「ふん。ならあの問題を解いてみろ」


 うるさかった頭が急に冷える。馬鹿にするものの、私が自信があることを感じ取ったのか、みんなの前でリオに恥をかかせたいのか、先生は黒板を指したが、その声には驚愕のようなものが混じっていた。顔も、なんだか焦りがあるようにも感じる。


「160です」

「なっ?!」


 答えを流れるように言えば、先生は驚いた表情を浮かべた。

 そして、教卓の方に急いで戻っていく。


「ならこれは?」


 先生は黒板に問題を書きながら、今度こそ解けないだろうと自信満々な態度を顔に張りつけた。


(【25×4】か……。切りのいい数字で、私は好きだわ……)


「100です」

「ちっ」


 え? 舌打ち?! さっきも思ったけど……逆に生徒に対してその態度はどうなの?



◇◇◇◇◇◇



 何問か、先生が出した問題を私が全問正解していると、いよいよ先生の顔には焦りが出てきた。


「ふ、ふん。たまたまだろ」


 先生が自分に言い聞かせているような様子に、思わずこう思ってしまう。


(お好きに想像してください。あなたたちがリオをいじめていた時、リオも自分に言い聞かせていたよ? 先生よりよっぽどかわいそうだった。『自分が我慢すればいい』だから。……リオが自分に言い聞かせている気持ちが分かったかな……?)


 あんたもリオの気持ちをわかればいいのに……。期待はしないけど。


 一方で、こう考えている自分にひいている自分もいた。


(なんか……だんだんと性格がひどくなっているんだけど???)


 すぐにその考えを否定して、頭から消す。


 ……でも、しょうがない。リオにやってきたことを考えれば、当然だよね?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ