十九話:プイさんは光を見たくない(4)
「=--=!」
逃げて!と強く言われた。
言われなくともそうしたいのだが、逃げれない。
私の足が動かない。見てみると足がゲソで固定されていた。
「っ!こんなに賢くなってるなんて………」
「ーー=~-=!」
あの子の声に私は瞬時にかがんだ。そして頭の上を四匹の死光の渦、そしてそれを追う巨体が頭の上を通り過ぎた。
どうやらあの子とは会話できるほどの距離にいるらしい、しかし姿は見えない。そして安堵したような声が聞こえてくるので私は言った。
「違う。戻ってくる」
四匹はクルリと体を翻して、今度はこちらに向かってきた。先ほどよりも低く、私に体当たりしそうな位置だ。
「~==~ー=~-==-」
「ええ。もちろん。分かってる」
私はゲソをほどこうとするが、かなりきつく縛られていて一向に取れない。
「ー=~~==-」
心配する声が聞こえる。
「さすがにまずいかも…………」
そうしている間にもどんどんと迫ってきている死光の渦と巨体。
「ー=~-~--~」
「え?助けにいくって、いや!だから………」
言い終える前に私の体が宙に浮いた。あの子が私を持ち上げてくれているみたいだ。緑色の体が見える。緑といっても先ほどとは異なりかなり屈強だ。
「でも、これじゃあ、あなたも追われ…………」
「ー=-」
「へ?」
突然緑色の体が動き始めた。とても早く逃げているのがこちらにとてつもない速度がかかる。私がいた場所を見ると四匹の死光の渦がちょうど巨体に追いつかれて姿を消している最中であった。
「助かった…………?」
半ば諦めていた私じゃ今頃どうなっていたことやら。
鼓動がとてもうるさく聞こえる。
「あ………あのさ。ありがとう」
「>-<………………=~=」
「は、はぁ!?そんな訳ないじゃん。さすがにそれは私をバカにし過ぎだって!」
「=ww=」
「まったく……………」
正直赤面。まさかあんな事言われるなんて………やっぱり侮れない相手だ…………。
「絶対言わないでね」
「・_・?」
「エイガに、絶対言わないでね」
「^^」
「そう………ゼッタイだからね!」
やっぱり侮れない相手。
警戒心を持ちつつも、私の動悸が静かになる事は無かった。
この子の暖かさと、背後の冷たさを感じて。
続く!




