act.2 世界事情
説明多いです。
ご指摘や感想などありましたら、よろしくお願いします。
再編集しました。追加説明があります。
「それでは、授業を再開する」
前を見ると、教師が壇上に立って黒板に何やら書き始めている。どうやら、あの中年教師は歴史の授業をしていたらしい。今は、どうやらこの/世界の成り立ち(```````)について説明している。眠気もさっきのやり取りのおかげでなくなってしまったし、偶には真面目に受けとくか.....
「まず、大きな前提としてこの世界全体は数多の異世界と、その中心にあるこのマホロバで形成されている。さて、ここマホロバは、高天原、地階、黄泉の三つに分断している。
大雑把に説明すると、高天原は神々が住まい、地階には人間、亜人など多くの命在るものが暮らしている。そして、黄泉だが.....あまり把握されていない。昔は、死後の休息の地として機能していたらしいが、四百年前に/大逆(``)が起こり、黄泉の地は両階と決別した。当時の出来事や黄泉について書かれた書物は、全て異端認定を受けているため、詳細を知ることは御子様以外不可能とされている。
まあ、ここまでは初、中等部までの復習だな」
それから、教師はぐるりと顔を巡らす。いやな予感がする。
「では星宿、世界創造について説明しろ。初等部でもやったことだろうから、お前でも答えられるだろう」
あ、当てられた。どうやら、あの中年教師は先程の事をまだ根に持っているようだ。そんな陰湿な性格してるから、奥さんにも逃げられるんだぞ。そんなことを考えながら、渋々口を開く。
「ー遥か昔、そこには二柱の神と一つの世界が存在あった。
二柱の神は協力し合い、その世界に命在るもの達と神々を創り出した。この始まりの世界こそ、我らの世界マホロバである。
マホロバを創り上げた後、数多の世界も創り出してそこでも命在るもの達と神々を創り出した。そして最後に、マホロバと数多の世界を繋ぐ世界樹を産み出し、それをマホロバの中央に置いた。
こうして、二柱の神は世界創造を果たしたのである」
「よろしい。流石なお前でもこのくらいは答えられるか。先生は安心したぞ」
教師の言葉で、教室のあちこちから失笑が起きる。煩い、余計なお世話だ。少々やさぐれた気分の俺を尻目に、教師は次の獲物を見定める。
「では、御子様について詳しく説明せよ、大林。お前だったら、このくらい簡単にできるだろう?」
「はい。
世界を創造した後、二柱の神は永い眠りに就くことにしました。しかし、命在るもの達と神々だけでは心許なかったので、自分達に代わり導く者を造りました。これが御子様ですー
御子様は、天の御子、地の御子、海の御子、陽の御子、月の御子、そして星の御子と6名いらっしゃり、それぞれ不老不死の身体と強大なチカラをお持ちでいらっしゃいます。御子様は血によって継承されるのではありません。故に、見出すことは非常に困難です。
現在、おはします御子様は3名、地の御子様、天の御子様、月の御子様です。残りの半分の方々は、現在見いだされていらっしゃいません」
「流石、優等生だな。こんな説明でも非常に分かりやすい。皆も見習うように」
そう教師が告げた直後に授業の終わりを告げる鐘の音が鳴り響いた。
ーたしか、次は武術の時間だったかなぁ・・・
ようやく、ファンタジー要素出せた・・・
ここから2話くらいで世界観が分かっていただけるように頑張ります。
次回の更新は月曜日です。