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兎はいずこ

さーて、本格的に兎探しをするとしますか。ここの草原では兎自体がレアエネミーだからな、確率が低い中の特にレアな1匹なんだから根気強く探すとしよう。



「うーん、やっぱりそう簡単には見つかんねぇよなあ」


ソナー的な魔法とかないのかな?ありそうだけど今ここでゲットするのは不可能だし…。まあ無い物ねだりしても仕方ない。地道に探そう。



「飽きたー」


流石に適当に調べるのも限界かもしれない。現実に戻って兎の行動の特徴とか巣の作り方とか調べてみるか?



◇◇◇



一旦、クソ兎はアナウサギを参考に作られていると仮定して調べよう。


「へえ、そうなんだ」


調べてみると、なんでも兎は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という性質を持っているらしく、完全な夜行性ではなく朝方や夕方に最も活動が活発になるんだとか。

そりゃあ探しても見つからんわけだ。夜行性ってこと自体も知らんかったし。最初の森ではその辺りも調整されていたのかもしれない。

また、アナウサギは地下にウォーレンと呼ばれる巨大な巣を作り、さらに高度な社会性を持っていて、明確な序列があるらしい。


「まあ要するに夕方から朝まで探すかウォーレンを見つければ良いわけだ」


さらにいえば、序列が高いやつの方がウォーレンの中心部に近いところにいるわけだから、ウォーレンを見つけて深くまで潜っていけばいいと言うことだ。草原に巣があって、そこから狩りに出かけた時にちょうどプレイヤーと出くわして仕方なく倒したってところだろう。

そうと分かればあとは簡単だ、気乗りはしないけどウォーレンを探せばいい。そして、夜中に他の兎たちが狩りに行っている間に奥まで潜ってユニオンに喧嘩を売ればいい。



◇◇◇



まあ、何を探せばいいか分かってもそんな簡単に見つかるわけないよな。でもここは根気強く探すしかない。



「見ーつーかーんーねーよー」


だめだ、全然見つからん。直径10〜15センチくらいの穴のはずなんだけどな。よーし、こうなったらあの技を使うしかない。そのためにはちょっと準備が必要だ。
























「うおおおおおおおおおおお!!」


「ブモォオオオオオオオオオオオ!!」


俺がなぜ大量のマッドブルに追われながら爆走しているかだって?理由は単純、俺がマットブルを煽ったからだ。マッドブルが突進したあとは草が刈り取られるから、禿げた地面を見れば巣穴の位置は一目瞭然。こんなにも素晴らしい作戦が他にあるだろうか。最後はその辺りにある木か岩に突撃させればドロップ品の山に早変わり!まさに一石二鳥である。スタミナ回復薬の飲みどころミスると死ぬけど。


ブモォオオオオオオオ…ドゴォオオオオオオオン!!


「さあて、どこにクソ兎どもの巣があるかな?」


おお、結構穴があるな。でも全部1〜5センチくらいしかない。これでは裏の出口用としても使えないじゃないか。だめだな、一旦牛たちが遺していった遺品(ドロップアイテム)を漁るとしよう。


「ん?なんだこの穴」


牛たちの遺品の中でぽっかりと何もなくなっている場所があったため、覗いてみるとそこには1().()5()()()()()ほどの穴が空いていて、奥の方へ少し斜面になりながら続いていた。


「ビンゴ!」


いやあ、まさかこんなにでかい穴だとは思わなかった。しかもジャストで我らがマッドブルの突撃した木の根元にだ。なんであんなにでかい根が縦にうねりながら地表に出ているのか不思議だったが、そう言うことなら説明がつく。

他にも茂みとかがあった場所を探ってみると50センチほどの穴が空いていた。遠目からじゃ小さく見えたがちゃんと見ればあるもんだ。めでたく穴の位置がわかったから、あとは穴に潜入するのみ。それが一番大変なのだが。そうと決まれば夜まで待とう、準備もしないとな。


まずは剣の強化だ。


「おっちゃん、この剣にこれとこれ合わせて強化して」


「おう、分かった。今日の夜取りに来い」


「オッケー」


よし、次は仕立て屋だ。


「おばちゃん、これで防具作って」


「はい、わかりました。今日の夜取りにきてちょうだいね」


「ありがとう」


最後は道具屋だ。


「お兄さーん。HPポーションとMPポーションとスタミナポーションちょうだい」


「はい、これね。お代は5000ディルだよ」


よし、それじゃあ後は夜まで待つのみだ。



◇◇◇



「よーし、そんじゃ行きますか!」


俺の断頭兎の剣は草原の三凶剣(ヴェルト・ベインズ)に生まれ変わった。こいつで攻撃すると、その部位に毒の状態異常がつく。防具は殺人蜂(キラービー)シリーズに一新した。あとはプレイヤースキルでなんとかするしかないだろう。


「ここか」


おお、結構な数のヴォーパルバニーたちが出てきているな。この行進が終わったら突入するとしよう。








…5分後


まだ終わらないな、結構な数いるのか?










…さらに5分後


多すぎじゃね?










…さらにさらに5分後


ようやく終わった。え、この草原毎晩毎晩こんな数のヴォーパルバニーが潜んでんの?怖すぎるだろ。これで中にまだ同じ量のヴォーパルバニーがいます!とか言われたら俺死ぬんだけど…え、流石にいないよね?いいや迷いは捨てろ、もうどうにでもなれっ!


「潜入作戦開始だっ!」

草原の三凶剣って言うのは、ヴォーパルバニーとウルフとキラービーがこのエリアの中で一番強いことから来ています。



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