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東を目指して

初回ですので5話連続投稿3/5

「ほらよ、これが作った剣だ」


「おお、サンキュー。これお代な」


「おう、毎度あり」


何々、断頭兎の剣(ヴォーパルソード)か。


断頭兎の剣(ヴォーパルソード)

ヴォーパルバニーの素材から作られた剣。首や頭を狙った攻撃に補正が入る。


へー、強そうじゃん。癪だけど。まあ要するにクリティカル攻撃に補正(頭部のみ)ってところだな。効果自体は凡庸性が高い訳でもないけど普通に武具としても強いからな。あ、そうだ。気になってたことがあったんだった。聞いてみよう。


「ねえおっちゃん、双剣とか刀とか作れねーの?」


「双剣は大体の鍛冶屋で作れると思うが、刀は東の島国のトヨーシハの奴らにしか作れねえと思うぞ。少なくとも俺には作れねえな。ガハハ」


いやガハハて。まあいい情報をもらった。


「サンキュー。ありがたいよ」


「おうよ」


そう言葉を交わして街の門の方へ向かう。東、東ねえ。東ってなんかあったっけ。まあいいや、飯落ちも兼ねて1回現実(リアル)で調べてみよう。



◇◇◇



「なるほどねー。面白そうなの結構あるじゃん」


古代都市遺跡に港にユニオンの目撃情報がある草原ね。いやあ、そろそろユニオンとかと戦ってみたかったんだよ。始めたばっかだけど。よし、じゃあ東を目指すことにしよう。そうと決まったら善は急げだ、さっっそく行くとしよう。


「透真〜?今ゲームから出てる〜?ご飯よ〜」


…まあその前に飯だな。栄養補給は大事だ。



◇◇◇



それじゃあ今度こそ出発だ。歩いて行くのも面白そうなんだけど、馬車があるみたいだしそれで行こう。のどかな風景を見ながら馬車に揺られるってのも風情があるし、俺もそういうまったりしたりするのは結構好きだ。


「馬車に乗る人はこちらへ〜」


お、あっちか。


「よいしょ、っと」


おお、すごい作り込みだな。壁のシミの感じとかどうやって再現したんだ?座席の座り心地とかも現実と大差ないぞ。馬車の揺れとかも、適当に揺らしてるんじゃなくて道にある凸凹に合わせて、物理法則に従って揺れている。こんなに細かく再現しているとか正気の沙汰じゃない。世界の誕生からずっと世界をコンピュータの中で演算していたと言われた方がまだ信憑性がある。というかそうなのか?そう思うと怖くなってきた。これ以上のゲームを作れます!とか言われても信じられなくなりそう。

というか、他にプレイヤーが誰も乗っていない。やっぱり馬車は遅いし人気が無いのか。

それはともかく、外の景色が綺麗だ。風が顔に当たる感じとか。もうユニオンとかどうでも良くなってきた。この世界の中で永遠にスローライフを送りたい。あー、なんか眠くなってきたな。現実に戻って寝ようかな。…いや、だめだだめだ、何のために馬車に乗っているんだよ。あ、誰かがホーンラビットと戦ってる。がんばれー。初心者かな?ははは、やはりこういう場面を見ると微笑ましく思ってしまう。俺も初心者だけど。


そうやって馬車に揺られること30分ほど。


「敵襲!敵襲!ゴブリンの群れだ!戦えるやつは前に出ろ!」


と、御者の声が聞こえてきた。え、まじか。戦おう。景色もいいけどやっぱ戦ってた方がゲームやってる感があっていいんだよな。


「はーい、俺戦えまーす」


「おお、それはありがたい。悪いがゴブリンたちを倒してくれないだろうか」


「はいはーい、了解でーす」


ゴブリンの数は…20体くらいか、まあすぐ倒せるだろう。俺は断頭兎の剣を装備して、相手に切り掛かる。


「よっ、ほっ」


まずは手前のゴブリンAとBを倒し、次にその後ろにいたCとDとEをそれぞれ1発で仕留める。左右から襲いかかってきたFとGを交わして、ヘビーピアスを使ってまとめて串刺しにする。まあその後の戦闘はご想像にお任せするが、サクサクとゴブリンAtoZを倒して馬車に戻る。


「おお、ありがとうございます。もう終わりかと思いました。あなたは救世主だ」


おお、えらく感謝されたぞ。やっぱ人助けっていいな。


「ああ、やはり金をケチって護衛を雇わなかったのがいかんかったか…。まあ今回はこうやって助かったし、金も払わなくて良いのだからラッキーだった(ボソッ」


前言撤回、今ボソッと聞こえたぞ、お前そんなこと思ってたのか。あーあ、こいつなんて助けるんじゃなかった。クソ兎の次に嫌いかもしれない。後で仕返ししてやろう。そう思って馬車に乗ると、「ありがとうございます!あなたのおかげで助かりました」「ありがとうねえ」「お兄ちゃんありがとう!」なんて声をかけてもらった。さらに前言撤回、まあ今回は許してやるとしよう。相手がNPCだとわかっていても感謝されるのは良いものだな。



そうして、俺は第二の街に降り立つのだった。

馬車は、基本的に景色を楽しんだり、昔風な雰囲気を楽しみたい人が使います。走る方が早いので。

また、戦闘中は言ってないだけで結構スキルを使っています。



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