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ぱよ4 ぱよぱよとぱよぱよ

 私は何をすべきであるのか、その回答が見付からないままに、事態は急速に転落していった。これまで秘匿を続けていた軍部が、一転して特殊部隊の敗北とぱよぱよによる犠牲者を発表し、大統領に圧力をかけてきたのだ。この時の大統領は任期終了を丁度一年後に控えていたのだが、その人気はあまり芳しくなく、何とか功績が欲しいという思惑と軍部のゴリ押しが相乗効果を生み、このフローライトへの熱核攻撃が決定する。本来、そう簡単に通るような決定とは思われなかったが、軍の威信や沽券といった言葉をダシにして強権は発動され、多くの反対意見を押し切って作戦は敢行されることとなった。

 それにしても、このぱよぱよ達を核の炎で焼き払って、一体何を得ようと言うのだろうか。そこにあるのは子供染みた意地と、歪んだ独占欲だけだ。手に入らないのなら、自分達の思うようにならないのなら滅してしまえという、あまりに浅はかな感情しか感じられない。それこそ、権力闘争の末に生じたある種の見せしめ、あるいは誇示といった情けない道理が背景にあるようにすら見えた。いや、人間社会での決定など、大半がそんなところだ。

 いずれにせよこうなった以上、もう止めることはできない。それが例え血迷った末の判断や決定であったとしても、最終的には民意を受けた代表の意志である。それが正しい行為であるのかどうかなど、大して意味のない問答であると言えるだろう。そしてもちろん、大統領と軍部以外の人類全てが反対しているのではない。ぱよぱよという人間ではない存在に同胞を殺されたことを怒り、制裁を加えるのは当然であると声高に主張する者も少なくはなかった。人間は所詮、近いか遠いかでしかモノの善悪を計ることが出来ない生物であるのかもしれない。

 いつもと変わらない森を眺め、足元にいるぱよぱよを撫でる。その瞬間、背後で蛍石の破片を巻き上げてバギーが停車した。

「やはりここでしたか」

 ドアが開き、運転席からニコが顔を覗かせる。

「ニコ、まだ避難していなかったのか」

「それはこっちの台詞です。先生こそいつ避難するつもりなんですか? そろそろ時間的にも限界です。核攻撃が中止されることはありませんよ」

「わかっているさ」

「わかっているなら、さっさと乗ってください。もうシャトルは一機しかないんです。あんまりゴネると置いて行きますよ?」

「そうしてくれ」

「またそんなことを……」

「私はねニコ、罪滅ぼしをせねばならない。あの核攻撃は、私が招き寄せたものだ。ぱよぱよは痛みを強いられ、下手をすれば死滅してしまうかもしれない。本当は連中の暴挙を止めたいところだが、それは無理な話だろう。だからせめて、連中を人殺しにしてやるのさ。核攻撃で人間を殺す、その行為が最後に行われたのは地球時代にまで遡る暴挙だ。たった一つの命だが、奴らに悪名を与えるには十分だろう」

「そういうの流行りませんよ?」

「流行に乗るようなら、ぱよぱよの相手などしていないさ」

「悲しむ人だっているでしょうに」

「喜ぶ輩も多かろうよ」

「やれやれ……」

 大袈裟に溜め息を吐いて、ニコはそのままシートに埋もれる。彼の頑固さも筋金入りだ。ここで私が説得を始めたところで聞く筈はないだろうし、そもそも説得できる道理もないだろう。私は開きかけた口を閉じ、改めて森へと身体を向けた。

 途端に森が、というよりぱよぱよ達がざわつき始める。まるで大きな力に押しのけられるような形でぱよぱよ達の集団が割れ、そうやって作られた通路を一匹のぱよぱよが跳ねている。どうやらこちらに向かっているようだ。その背後に従うように何匹かのサファイアのようなぱよぱよが付き従っている。さながら、貴族か王様のパレードでも見ているかのような様相だ。

 いや、案外外れてもいないのかもしれない。

 そのぱよぱよは、鮮やかな青――懐かしい海の色をしていた。それもプラスチックのような鮮やかさだ。透明感はなく、明らかに他のぱよぱよとは違って見える。単なる予測に過ぎないが、彼らの王か、あるいはその子供というところだろうか。サイズが他のぱよぱよに比べて少し小さいところからすると、子供と考えるのが妥当なのかもしれない。

 そのぱよぱよは、私の前でプルプルと震えた後、ピョンと飛び上がって胸の辺りに飛び込んできた。ドッジボールで捕球するかのように慌てて抱きかかえると、今度はその周囲を固めていたサファイアブルーのぱよぱよ達が、ぐいぐいと私をバギーの方へと押しやっていく。その意図はあまりにも明確だが、私は認めたくなかった。

「待て。私は残る」

 ぱよぱよは止まらない。私はついにバギーのドアに背中を預けるような格好になった。

「センセ、観念して乗ってください。ぱよぱよ達が望んでいるのは、先生を道連れにすることじゃないんだ。抱えているその子、その新しい命を託したいんですよ」

「ニコ、このぱよぱよが子供だとどうしてわかる?」

「何となくです」

 そう言ってニカッと笑う。どうやら、ここは素直に敗北を認めるべき局面であるらしい。まったく、私はいつまで経っても他人の思いに鈍感でワガママな人間らしい。一人の人間としても、かつては夫としても、まだまだ至らないことが多過ぎるようだ。

「……わかった。負けたよ」

 ドアを開け、コバルトブルーのぱよぱよを抱えてシートに座る。

 もう迷いはない。ドアを閉めて窓の外を眺めると、まるで我々を激励するかのようにぱよぱよ達が跳ねていた。彼らが、これから先の出来事をわかっていない筈はない。それでも尚、祝福と共に送り出してくれる。

 私も強くなろう。苦境にあって輝きを放つ彼らのように。



 最後のグラビティシャトルに乗って、私達は海を越えた。安全を第一に考えるなら大気圏を出るべきであろうが、そういう訳にはいかない事情を抱えている。その事情とは、言うまでもなくぱよぱよである。私とニコはどうやってどこへぱよぱよを運んだら良いのか思案した挙句、バギーに乗せたままシャトルに搭載し、大気圏を出ることなく別の大陸へ移動しようと考えた。というより、現状ではそれしかない。ぱよぱよはフッ素の大気があるこの惑星でしか生きられないのだ。他に選択の余地はなかった。

 無論、熱核攻撃の影響を考慮すれば、確実に安全な策であるとは言い難い。しかしそれでも、私は希望を捨てるような真似は出来なかった。

 ぱよぱよは、この惑星でもあの大陸にしか住んでいない生き物である。それを別の大陸に移し、そこで新たなコロニーを作ろうというのだ。生物学者としては、いささか問題のある軽率な行動と言えるかもしれない。この惑星にも、この惑星独特の生態系は築かれている。いない筈のぱよぱよが現れることによって、そのバランスが崩れてしまう可能性は十分にあった。いや、むしろそうならない方が不思議だろう。しかし人間とは、いや生物とは、元々主観的かつ自己中心的なものである。私はぱよぱよに消えてもらいたくない。本音を言えば、それだけのことだ。

「センセ、そろそろ始まるようですぜ?」

 モニターで外の様子、というよりぱよぱよの森の様子を監視していたニコが、こちらを振り返る。監視用のカメラを最大望遠に設定した映像は、時折ノイズが走り抜けて輪郭も甘い。しかしそれでも、肉眼では全く見えない遠方の映像を確実に捉えていた。さすがにこれだけ距離があれば、仮にミサイルがあの森を焼いてもここにまで直接の影響が届くことはないだろう。ただ、何が起こるのかわからないという事実を無視する訳にはいかない。再度端末を確認し、爪が大地を掴んでいるか、アンカーがしっかりと突き刺さっているかを確認する。どちらも今のところ問題はなさそうだ。

 安堵してモニターに目を戻した瞬間、その映像に変化が起きる。

「動き出しましたね」

「あぁ……」

 頷きはするものの、私はただ驚くばかりだ。恐らく、相当に間の抜けた顔をしているであろうという自覚すらある。

 ぱよぱよは、まるで巨大な人間が上半身を起こしたように、森の真ん中で重なり合って山を作っていた。それも単なる山ではない。二本の腕のようなモノを備えた巨大な山だ。フローコーラルの巨木は五十メートル近い高さのものもあるが、その倍近い高さを誇示しているのだから、どれだけのぱよぱよが結集しているのか想像すらできない。しかも驚いたことに、二本の腕のようなモノを伸び縮みさせ、弾丸のような何かを撃ち出してミサイルを迎撃し始めたのである。それはさながら、二つの巨大なパチンコを操る巨人のようであり、子供の頃に夢見た幻想的な世界の住人にしか見えなかった。モニター越しであったことも、そういった感覚を増長させた原因の一端であろう。

 私はグッと、右の拳を握り締めた。

 輪郭が甘いのでハッキリとはわからないが、射出しているのはぱよぱよの塊に見えた。正確な色まではわからなかったが、少なくとも黄色と薄紫が入っていることは間違いないであろう。命中するだけでも進路を変えられる可能性はあるが、この二種類がいればミサイルに取り付いて破壊することも出来る。そして、すでに何機かのミサイルは進路を大きく外れ、海に落ちているようだった。

「やるなぁ、あと五発」

 レーダーとモニターを交互に確認して、ニコは感心したように告げる。衛星軌道上から投下されるミサイルの具体的な数はわからないが、二桁に乗ることはないだろう。何発か落ちて残り五発なら、もう飛んでくることはあるまい。政府としても、失敗したからもう一度などと言える状態にはない筈だ。背水の陣なのは、ぱよぱよも政府も同様だろう。

 無論、何の落ち度もないぱよぱよが背水の陣を敷く道理など、微塵もないのだが。

 ミサイルとの距離が縮まったことで、ぱよぱよの動きが変わる。二本の内の一本が射撃をやめ、その先端がグルグルと回り出した。その回っている先端を向かってきているミサイルに向け、その状態を維持したまま射出する。大きな、まるで回転するネットのような物体が固まって飛んでいる二発のミサイルを同時に巻き込み、そのまま渦を描くような軌道を描いて海に落ちた。これで片腕が無くなったような格好になったが、残るは三発である。そしてこの間に、相変わらず射出を続けていた弾丸の一つが命中し、その進路を大きく外していた。

「よし、これで残り二つ!」

 ニコが握った拳を小さく振る。あと二発、ぱよぱよの勝利は目前だ。しかしミサイルは更に迫っている。最早爆発の影響を免れない距離だ。しかも慣性式の小型弾頭とはいえ、重力による加速によってトップスピードに乗っている。もはや迎撃を当てることすら困難な筈だ。もちろん、そのことをぱよぱよがわかっていない筈はない。最終局面を迎えた彼らは残った腕を最大限に伸ばし、その先端を勢い良く回し始めた。見た目はぱよぱよの扇風機である。先程飛ばした回転するネットに近いが、回転する部分が大きく、羽の数も多い。土台となる部分がよく折れないものだと思うが、全体に白くなっているように見えるところからして、硬化している可能性は高い。いずれにしても多彩な能力だ。

 ただ、いくら伸ばしたとはいえ、爆発範囲を超えるほどの距離ではない。影響は無視出来ないながらも、可能な限り遠くで処理してしまおうという考えなのだろう。

 ミサイルが近付く。回転数は更に上昇し、最後の砦を磐石なものにして待ち構えた。残る二発の核弾頭は、ほぼ同時に着弾するようなタイミングだ。つまり、同時に絡め取る必要がある。

「大丈夫。大丈夫だ……」

 呟きの最中、画面上でミサイルが扇風機と被る。

が、一発は見事に絡め取ったものの、もう一発は掠るに止まり、ほとんど進路がずれることなくぱよぱよの山に迫る。すでに抵抗する力を失ったぱよぱよの山は、そこにただ佇むことしか出来ないでいる。そんな山の真ん中を貫いて、ミサイルはフローライトの大地へと突き刺さった。

 途端に襲う衝撃と、遥かに遅れて到達する轟音。モニターの映像は乱れ、ぱよぱよの森がどうなったのか、全くわからなかった。しばしの沈黙と大きな緊張が辺りを支配し、何もかもを凍り付かせる。何も言えず、動くことも出来ず、呼吸をすることさえも躊躇われた。

 そして映像が戻った瞬間、握り締めていた拳から力が抜ける。

 そこにはもう、荒れ果てた平野が残っているだけだった。



 フローコーラルの森で、ぱよぱよは今日もゆったり過ごしている。

 新大陸に渡ったぱよぱよは順調だ。すでに繁殖を開始して、その数は二桁に乗ろうとしている。彼らの繁殖システムにはまだまだ謎も多いが、やはり蜂や蟻のように王、あるいは女王のような存在から生まれるのは間違いないようだ。ただ、その増え方は子供や卵を産むというよりも、分裂をするような形に近い。一定の期間をおいて、イボの様に盛り上がった表面がある日突然離脱し、小さな個体となるのである。

 彼らの日常は極めて順調だ。このまま放っておいても心配はなさそうだが、預かった身としては心配でもあるし、何よりこんな観察の機会をみすみす逃す手はない。やはり私は、貪欲で自己中心的な研究者であったようだ。

 だが、そんな私であったからこそ、訪れた結末というのも存在するのだろう。

「センセー!」

 グラビティシャトルの着陸音がしたので、ニコの出現に驚くようなことはない。ただ、大きな手荷物を抱えているのは珍しい。主だった機材はバギーに積んだまま仮設居住設備ワンルームへと運び込む仕様になっているので、手荷物ということはプライベートな物品だろう。

「酒か?」

「それもありますが、奥さんの手料理ですよ。冷たい旦那さんですね」

「あぁ、なるほど」

 その意外な大きさに納得する。彼女の料理は、いつも大ボリュームだ。経済的と言える側面もあるが、残してしまった挙句に捨てられることも少なくない。

「たまには帰ってあげた方がいいんじゃないですか?」

「帰っているだろ、たまには」

 妻との復縁は、あのミサイル攻撃が終わって間もなくのことだ。テレビに露出していた私を見て近況を知り、ミサイル攻撃を受ける惑星に残ったと知って駆け付けたらしい。今は爆発の被害を大して受けずに済んだドーム施設の居住区で小さな売店を経営しながら、暇を見て『向こうの』ぱよぱよを見てもらっている。まだ多少の放射能汚染は残っているようだが、三度に渡る大規模な中和バクテリアの散布によって、汚染レベルは危険域を遥かに下回っている。フローコーラルの森はかなりの面積が失われたが、ぱよぱよにとって重要なのは昼間の陽光を避けるための日陰と、蛍石の発する燐光のみである。森そのものはゆっくりと回復していけば問題はなかった。

 むしろ意外という点で最も驚かされたのは、あの爆発でぱよぱよが生き残っていたことだ。彼らの生態からして、王である個体が生きていれば復活が可能なことは間違いない。問題は、どうやってあの状況で王を生き残らせたのかということだ。一発とはいえ、広大な森の半分を吹き飛ばしたほどの威力である。実際、あの巨体は間違いなく爆発の範囲内にあった。にもかかわらず、活動の中心にいなければならない筈の王が生き残っていたのだ。あるいは生き残っていた内の一匹が王になったのだろうかとも思ったのだが、そうではなかった。

 後になってシャトルに残っていた映像を解析してわかったのだが、あの巨体の天辺に当たる部分が、ミサイルの着弾直前に上空へと打ち上げられていたのである。さながら戦闘機の脱出システムのような様相だ。その後どうやって着地をしたのかについては不明だったが、いずれにしてもぱよぱよの王は生き残り、あの惨事の中を生き残った僅かな仲間と合流して、森へと戻ったのである。彼らも生きている。死ぬことなどは望んでいない。ただ、そのための最大限の努力が、私の想像を遥かに超えていただけの話だ。

 ちなみに直接対決の相手である連合政府は、核攻撃すらまともに成功させられないとの叱責を受け、アッサリと退陣に追い込まれている。もうしばらくすれば、裁判という形で責任を取らされることになるだろう。無論、軍部も人事ではない。今回のスキャンダルは、別の勢力からすればまたとない好機でもあるのだから。

 情けない話だが、人間というのはつくづく団結の下手糞な生き物であるのかもしれない。

「少しは気にした方がいいですよ。また別れたいんですか?」

「そう言われてもな……まぁ、料理を作ってくれている内は大丈夫だろう。量が多過ぎるのは玉にきずだがね」

「あぁ、それなら大丈夫です。今日は泊まっていく予定ですから、余った分は全て僕が受け持ちますんで」

「それは助かる」

 笑顔が交錯する。

 と同時に、ぱよぱよ達が一斉に細かく震え出した。あるいは、彼らも笑ってくれているのかもしれない。もちろん、実際のところはわからない。一人の人間として、あるいは研究者として痛感する。我々とぱよぱよとの関係は、まだまだ始まったばかりだ。

 分かり合える日は、遥か遠い未来の話になるかもしれない。

 だが、彼らが私を信じてくれたように、私も彼らを信じることが出来る。妻と再び分かり合えたように、私と他の人間だって信じ合うことが出来る。その先に待つ絆が、どうして絶望的な輝きを放っているように見えるのだろうか。

 私が見ると、コバルトブルーの身体が応じるように震えた。

 ここは惑星フローライト、蛍石とぱよぱよの星である。


 ちなみに青いフローライトの石言葉は、成功だそうだ。


長い話に付き合っていただき、ありがとうございました。

この作品をもって、空想科学祭2009の参加作品は終了です。

大変でしたが、とにかく楽しめました。

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