バレンタイン・珍妙恋模様
さてさて、バレンタイン間近なある日。
①小動物系後輩×男前な先輩
一緒に勉強をしている。
男「せ…っ、先輩! あの、ちょ、ちょ、ちょ…」
女「ん?」
男「せっ、先輩は! どんなチョコが好きですか!? あ、あの。今後の参考に! …したいな~、なんて」もじもじ
女「親子丼が好きだな」
男「…はっ?」
女「ふんわりとろとろのタマゴ。ひきしまったあっつあつの鶏肉…。部活の後に食べるカツ丼はたまらないな!」
男「…結局、何でもいいんじゃないですか…」脱力
女「そんなことはない! どんぶりにゴハンが入っていればいいというものじゃあないんだ!!」
男「はいはい。ほら、先輩。口元にアイスついてます」
女「えっ。どこ?」
男「ここです」チュッ
女「…くっ。飼い犬に手を噛まれるとは、このことか…!!」だんっ
男「…なんでそんなに悔しそうなんですか…」呆れ
②普通の男子×クールで無口な女子
付き合って3ヶ月。今日も一緒に下校するふたり。
男「あー、あのさ。そろそろ、バレンタインじゃん?」
女「…そうね。貴方は楽しみなの? バレンタイン」
男「…ま、そりゃちょっとは期待するさ。今まで義理チョコしかもらったことないからな~」ちらっ、ちらっ
女「…。そう。」目をそらす
男「こほん」
女「…あ。猫…」
猫の鳴き声
男「あっ!! あのさ、そういえばもうすぐバレンタイン…」
女「義理チョコにするわ」
男「…えっ」
女「本命チョコが、貴方にどんな影響を及ぼすかわからない。本命チョコは、とても危険なものなの…。貴方にはまだ、早すぎる…」悲しげ
男「い、いや、ほら、大丈夫。俺、頑丈にできてるから…」
女「…。そう。じゃあ、試してみることにする。本命チョコが、貴方にどんな影響をもたらすのか」
男「! あっ…、ああ!」
女「なんてね」
男「ええっ!? ちょっと、あのー、おーい、…おぉーいっ!?」
女、去ってゆく。
③硬派すぎる先輩×無防備な後輩
女「せっ、先輩! あたしっ! チョコ作ったんです! よかったら食べ…」
男「チョコなどいらぬ」
女「…えっ」
風の音
男「俺が求めるのはただ、強さのみ。愛などいらぬ」
女「…あっ、あの。あたし。そんな先輩のことが…」
女「好きです」
間
男「…承知した」
女「…えっ?」
男「よかろう。貴様が成人したら迎えにゆく」
女「…えっ、えっ? せ、先輩…?」
女「(あたしが想像してたのは、普通の恋愛っていうか…!! 放課後に一緒に買い食いしたり、お休みの日一緒に遊んだり、一緒に勉強したりとか、そういう…!!)」
男「嫌か?」
女「…は、はぁ。まぁ、まずはお友だちからお願いできますか?」
男「ーーフッ」
女「えっ?」
男「強敵と書いて「とも」と呼ぶ。つまり貴様は俺に対し、そのような関係を望んでいるということ…!! ゆくぞっ!」
女「どこに!?」
男「まずは校庭10周! 基本を教えるのはそれからだ!」
女「なんの!?」
男「ふふふ、楽しみだ。貴様がどれほど強くなるのか…!!」
女「先輩、落ち着いて! 落ち着いて下さーいっ!!」先輩に引きずられてゆく。
(幕)
某「こえ部」さんにて、バレンタイン企画台本として使う予定だったもの、その②




