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第四話 智志のドキドキ人生初デート?

日曜日の朝、九時半頃。

神辺宅玄関先。

「私服姿の榛子ちゃんも、とってもかわいいわね」

「ありがとうございます、おば様」

 榛子は鶯色の秋用ワンピースを身に着けて、智志を呼びに来ていた。

「智志、デート、思いっきり楽しんで来なさいよ」

「母さん、デートじゃないって」

 智志は照れくさそうに否定する。彼はデニムのジーパンに、グレーと白の縞柄セーターという格好だった。

「じゃあ行こう、智志くん」

「うっ、うん。今日は晴れてよかったね、ちょっと寒いけど」

それほど派手な服装ではないそんな二人は、最寄りの私鉄駅へと向かって歩いていき、

「ここに智志くんと二人きりで来たのは初めてだね」

「確かに、そうなるね。今までは僕のお母さんか榛子ちゃんのお母さんに連れられてたから」

阪急電車を乗り継いでお隣兵庫県の県庁所在地神戸の中心地、三宮にある大型デパートまでやって来た。

智志達の通う高校ではゲームセンター、ボウリング場、カラオケボックス等遊戯施設への立ち寄りは保護者同伴でない限り禁止。デパートへは生徒達だけで立ち寄っても良いが、その場合も校則で事前に計画書を出さなければならないことになっている。実際、それを忠実に守る生徒はほとんどいないが、榛子はきちんと守っていた。

一階出入口を抜けて館内に入ると、

「それじゃまずは、婦人服売り場に行くよ」

 榛子はこう伝えた。

二人はその売り場がある五階へ、エスカレータで移動していく。

「小学校の時はエスカレータ逆走して遊んでたなぁ」

「智志くん、それ見つかって店員さんにすごく叱られてたね」

「そっ、そうだったかな?」

 移動中、二人はこんな会話を交わしながら楽しい思い出に浸る。

 榛子に強引に連れられて来た婦人服売り場の一角。

「伸びてきてるのが多くなったから、パンツ買わなきゃ」

「あの、僕、五階の本屋さんで待ってるから」

 智志は商品棚から眼を背けようとする。

 ここは男には非常に居辛い女性用下着類の売り場なのだ。

「ダメだよ。私のそばにいなきゃ。迷子になっちゃうよ」

 榛子は困惑顔になった。

「わっ、分かった」

 智志はすぐに観念して床に視線を送る。

「レッサーパンダさんのパンツ、かわいい! これ買おう」

 榛子は他にもリス、ウサギ、ゾウといった動物柄や、いちご、キウイ、ミカンといった果物柄のパンツも物色する。

(早く、別の所へ行きたい)

智志は大変気まずそうにしていた。

「智志くん、ブラジャーどの色がいいと思う?」

榛子は智志をからかおうと言う気は全く無く、至って真剣な様子だった。白の他、紫や黒といった派手でアダルティーな色のブラジャーも見せつけて相談してくる。

「しっ、白かピンクでいいよ。榛子ちゃんに、そんな派手なのは似合わないから」

 智志はブラジャーから目を逸らしながら即答した。

「じゃあ私、これにするよ。選んでくれてありがとう」

 榛子は白のブラジャーを籠に詰めた。

「そっ、それじゃ、早く、ここから出よう」

「智志くんのパンツも買ってあげるよ。トランクスかブリーフ、どっちがいい?」

「べっ、べつに、いらないよ」

 智志は照れくさそうに答えたが、

「いいから、いいから。この間のお礼がしたいし」

 榛子に半ば強引に、同じフロアにある紳士服売り場へと連れて行かれてしまった。


「榛子ちゃん、僕、これで」

 智志は迷うことなく自ら柄を選んだ。

 榛子に自分の穿くトランクスを選んでもらうのは、非常に情けないと感じたからだ。

「智志くん、このおズボンも穿いてみて」

 榛子は青色の半ズボンを差し出した。

「やっ、やめとくよ。半ズボンって、小学生みたいだし」

「まあまあ、そう言わずに。試着室あそこにあるよ」

「じゃっ、じゃあ、着てくるね」

 智志は半ズボンを受け取ると自ら試着室へと入り、シャッとカーテンを閉めた。

 それから三〇秒ほど後、智志は再び榛子の前に姿を現す。

「智志くん、よく似合ってるよ」

「どっ、どうも」

「この服も智志くんにも似合いそうだから、二つ買っておくね」

 榛子は紳士服売り場に隣接する、子ども服売り場にあったと思われる可愛らしいタヌキの刺繍がなされたセーターも手に取って、智志の目の前にかざしてきた。

「榛子ちゃん、それ、女の子向きでしょ。僕が着るの、めちゃくちゃ恥ずかしいよ」

「智志くん、ジェンダーの固定概念を持ち過ぎるのは良くないよ。この間、現代社会の授業で先生が言ってたでしょ」

智志は嫌がるも、榛子はその商品をレジへ持っていってしまった。

(僕、そんなの絶対着ないからね)

 その間に、智志は試着したズボンから今日着てきた長ズボンに履き替え、試着した半ズボンを商品棚に戻しておいた。

女の子のお買い物に付き合うと、本当にくたびれるよ。

 智志は今、そんな心境だ。彼はデパートに入ってからかなりのカロリーを消費してしまったようである。

「もう十一時半過ぎだね。そろそろお昼ごはんにしよう」 

 榛子は、館内にあった時計を眺めながら提案した。

「そうだね。正午過ぎになるときっと込んでくるし、僕もおなか空いてきた」

 智志は快く賛成。

「この喫茶店でクレープ食べよう」

 榛子は店内パンフレットの案内図を指差す。

「クレープかぁ。まあ、いいけど」

 智志はあまり気が進まなかったが、榛子の希望とあって断れなかった。

 こうして二人は該当する場所へと向かっていく。

 

「二名様ですね。こちらへどうぞ」

お目当ての喫茶店に入ると、ウェイトレスに二人掛けテーブル席へと案内された。

向かい合うように座ると、榛子がメニュー表を手に取り、

「サトシくん、一緒にこれ食べよう」

 いちごクレープを指差した。

「おっ、同じのにするの?」

「うん」

 榛子は嬉しそうに言い、ウェイトレスに注文する。

「いちごクレープお一つずつですね。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

「はい!」

榛子は嬉しそうに答えた。

「では少しだけお待ち下さいませ」

 ウェイトレスは確認し終えると、爽やかスマイルでカウンターへと戻っていく。

 それから五分ほどして、

「お待たせしました。いちごクレープでございます。ではごゆっくりどうぞ」

 注文したメニューが一緒に運ばれて来て、二人のランチタイムが始まる。

「智志くん、はい、あーん」

 榛子はクレープの一片をフォークで突き刺し、智志の口元へ近づけた。

「いや、いっ、いいよ。自分で食べるから」

 智志は左手を振りかざし、拒否した。彼はお顔をストロベリーのように赤くさせ、照れ隠しをするように、おまけで付いてきたミルクコーヒーに口を付けた。

「智志くん、かわいい。あの、智志くん、この後は映画を見に行こう」

「……映画か。べつに、いいけど」

昼食を取り終えデパートから外に出た二人は、すぐ近くの映画館へと向かっていった。


「智志、榛子ちゃんとのデート、楽しんでる?」

「かっ、母さん! なんで、ここに……?」

 映画館入口前でばったり出会い、智志はかなり驚いた。

「生徒達だけで映画館に立ち寄ってはいけないって生徒手帳に書かれてたから、おば様に同伴してくれるように事前にお願いしておいたの」

 榛子はにこやかな表情で淡々と説明する。

「そっ、そういうことか。でも、確かにその通りけど、それを忠実に守る必要は、ないと思うけど……」

「榛子ちゃん、とってもいい子ね」

 母はにっこり微笑む。

「僕は、非常に気まずいんだけど」

 智志は当然のようにそう感じた。

「榛子ちゃんは、どの映画が見たいのかな?」

「あれです。おば様」

 母に尋ねられると、榛子はいくつかあるポスターのうち対象のものを指差す。

「えっ! あっ、あれを見るの?」

 智志は動揺した。

「よかったわね、智志が好きそうやつで」

 母はくすっと笑う。

「智志くん、女の子がいっぱい出るアニメ大好きでしょ?」

「確かに大好きだけど、こういう、こども向けのじゃなくて……」

「私も大好きなの。私が今日、智志くんを遊びに誘った理由は、一緒にこれが見たかったからなんだ」

 榛子はとても嬉しそうに打ち明ける。

 それは、本日公開されたばかりのキッズ向けアニメだった。

チケット売り場にて入館料金を支払うと、受付の人がチケットと共に入場者全員についてくるオマケのおもちゃセットをプレゼントしてくれた。

「二人とも映画が始まるまでに、おトイレ済ませておきましょうね」

「そうですね、おば様。映画一時間半くらいあるし」

「言われなくても分かってるよ、母さん」

 幼稚園児の子に言うような口調の母に榛子は喜ぶが、智志は呆れ返った。

「智志くん、幼稚園の頃、ド○えもんの映画一緒に見に行った時、途中でおしっこ行きたくなったのに我慢して漏らしたでしょ」

 榛子はにっこり微笑みかけ、女子トイレへ。

「あの、榛子ちゃん、その話は、止めてね。僕、行って来るよ」

 智志は頬を火照らせた。決まり悪そうに男子トイレへと向かって走っていく。

 二人ともトイレから戻ってくると、

「はいどうぞ。落とさないように気をつけてね」

「ありがとうございます。おば様」

「……僕はべつに、いらなかったんだけど」

母はチケット売り場向かいにある売店でポップコーン&ドリンクを買ってあげた。

こうして三人、お目当ての映画が上映される5番ホール内へ。薄暗い中を前へ前へと進んでいく。

「榛子ちゃん、なんか周り、幼い女の子ばっかりだから、僕達は入らない方が……」

「まあまあ智志くん。気にしなくてもいいじゃない。たまには童心に帰ろう」

 智志は否応無く、榛子に右手をぐいぐい引っ張られていく。

「昔と一緒ね」

 母はその光景を微笑ましく眺めていた。

 前から五列目の席で、智志は母と榛子に挟まれるようにようにして座った。座席指定なのでそうなってしまった。

(視線を感じる)

 智志は非常に気まずい面持ち。

 他に五〇名くらいいた客、七割くらいは小学校に入る前であろう女の子とその保護者であったからだ。

上映時間八〇分ほどの映画を見終えて、

「とっても面白かった。オマケのおもちゃももらえたし」

榛子は大満足な様子で映画館から出て来た。

「思ったよりも良質な映画だったわ。智志もそう思うでしょ?」

 母もお気に召されたようだ。

「まあ、思ったよりは……子どもの騒ぎ声がうるさかったけど」

「智志も昔はあんな感じだったのよ。榛子ちゃんは大人しく見てたけど」

「そっ、そうだったかな?」

 母に突っ込まれ、秀はちょっぴり照れた。

「私、子ども向けアニメ大好きなの。アン○ンマンとかド○えもん、今でも毎週欠かさず録画もして見てるもん。あの、私、これから本屋さんに寄りたいです」

「そこは、二人だけで行って来てね。そこは生徒達だけで行っていい場所でしょ」

 母は微笑み顔で言う。

「確かにそうですけど、おば様は、ついて来ないんですか?」

 榛子はきょとーんとした表情で尋ねた。

「うん。夕飯の準備もしなきゃいけないからね。それに、智志も榛子ちゃんもう大人よ。お母さんがいなくても大丈夫でしょ?」

「確かにそうですね。ではおば様、私、智志くんと一緒に本屋さん行って来ますね。行こう」

「わわわ」

 智志は榛子に腕を引っ張られていった。

「いってらっしゃい」

 母は笑顔で見送り、帰路につく。

智志と榛子はさっきいたデパートへ戻り、五階大型書店を訪れる。智志は絵本・児童書コーナーへと誘導された。

「この絵本も買おうっと」

 榛子はとても楽しそうに商品を物色する。

「榛子ちゃんは、こういう本が今でも好きなんだね」

 智志は少し居辛そうにしていた。高校生は普通立ち寄らないであろうコーナーだからだ。

「うん、私、ちっちゃい子ども向けの本、今でもいっぱい買い集めてるの。私将来は図書館司書さんか、保育士さんになりたいんだ。だから、絵本や児童書をいっぱい読んで、こどもの気持ちを理解出来るようにしなくちゃって思って」

 榛子は満面の笑みを浮かべ、幸せそうに将来の夢を語る。

「榛子ちゃんならきっとなれるよ」

 智志は優しく励ましてあげた。

「智志くんは将来、何になりたいの?」

「うーん、僕はまだ何も考えてないよ」

「そっか。智志くんは理科の先生とか似合いそう」

「そうかな?」

「あの、智志くん。私、おトイレ行きたくなったから、この荷物持ってあそこで待っててね。あそこから動いちゃダメだよ」

 榛子は店内設置の休憩用ベンチを指しながらこう告げて、女子トイレへと向かっていった。

 智志は紙袋を受け取ると、ベンチに腰掛け紙袋を横に置いた。

(早く、戻ってこないかなぁ)

 気まずい面持ちで榛子の帰りを待つ。

 紙袋の中には、動物柄&果物柄ショーツとブラジャー、生理用ナプキンという、男性が持っていたら変質者扱いされかねないグッズが詰められてあったからだ。

「あらっ、智志ちゃん」

「おう、サトシンじゃん」

「智志お兄ちゃんだぁーっ!」

「あっ、サトシくん」

「智志さん、意外な所で会いましたね」

 智志がベンチでくつろいでいたところ、由利香さんと生徒四人とばったり出遭った。

(まっ、まずい。榛子ちゃんといることがばれたらいろいろ面倒だ。お姉さんは、僕と榛子ちゃんが知り合いってこと知ってるからまだいいけど)

 智志は反射的にこう思った。

「サトシくん、一人?」

「いっ、いや、けっ、啓太と来たんだ」

 亜紗の質問に、智志は慌て気味に答えた。

「そっか。ワタシ達は、さっきアニメ映画見てたんだよ」

「すごくよかったよ」

 伸実はとても嬉しそうだった。

「幼稚園児が見るようなアニメなんだけど、ノッポが見たいって聞かないから」

 千陽はにこにこ顔で伝える。

(あの映画だ……確かに小学生低学年くらいまでだよな、対象年齢)

 智志はすぐに勘付いた。

「べつにいいよね? 小学五年生が幼稚園児向けのアニメ見たって。周りに一人だけで見に来てる四〇歳くらいのおじちゃんもいたし」

 伸実は強く主張する。

(……大きなお友達と呼ばれる人達だな。僕や榛子ちゃんもそうなっちゃうけど)

 智志は心の中で突っ込んだ。

「そうそう。智志ちゃん、今度の土曜、この子達を連れて八日から泊りがけで旅行に行くの。一日目にナガシマスパーキングランドでゆっくり過ごして、二日目が京都で紅葉見物よ」

「ユリリンがポケットマネーで泊りがけ旅行に連れてってくれるんだぜ」

 千陽はとても楽しみにしているようだった。

「よかったら、智志ちゃんも来てくれない?」

 由利香さんは誘ってくる。

「サトシン、来て、来てーっ」

「智志お兄ちゃんも一緒がいいーっ!」

「サトシくん、一緒に行こう」

「わたしも、出来れば、智志さんに来て欲しいです」

「どっ、どうしようかな?」

 生徒の四人からも強くせがまれ、智志は困惑してしまう。

「明日までに、考えておいてね」

「まったねー、サトシン。旅行の日に会おうぜ」

「智志お兄ちゃん、バイバーイ」

「サトシくん、絶対参加してねーっ」

「智志さん、さようなら」

由利香さんと生徒達は別れを告げて、エスカレータで下の階へと降りていった。こうしてまた智志一人になる。

(あっ、危なかったぁ)

 智志は安堵する。

「智志くん、お待たせー」

 それから三〇秒ほどして、榛子が戻って来た。

(本当に間一髪だったよ)

「榛子ちゃん、そろそろ帰ろうか?」

「そうだね、真っ暗になる前におウチ帰りたいし」

 二人はその後すぐにデパートから出て、まっすぐ家へと帰っていった。

        ☆

 智志は帰宅後、

「智志、旅行にぜひ参加して、現実の女の子と触れ合って来なさい」

「えっ、母さんなんで旅行のこと知ってるの?」

 母にいきなりこう命じられ、ちょっぴり驚いた。

「さっき由利香ちゃんからお電話がかかって来たから」

「あっ、そういうことね。その日は啓太とポンバシ行くつもりだったのに。声優さんのトークイベントがあるんだ」

智志はかなり嫌そうな顔をする。

「智志、そんな変なとこ行ったら、ますます二次元オタクになっちゃうわよ」

「べつにいいだろ」

「引き受けなかったら、今度の資源ごみの日にあんたのお部屋にあるジャ○プ、全部捨てて来月からお小遣い半分にするわよ」

「分ぁーかったよ母さん。やればいいんだろ」

 母に脅され、智志はしぶしぶ了承した。


「……そういうわけで啓太、ポンバシ行けなくなっちゃったよ」

『ハハハッ、残念だったな、さとし。けど京都にも行くんやろ? け●おんとた●こまーけっとの聖地やからいいじゃん。なんか土産買ってきてくれ』

 夕食後、自室に戻った智志は啓太に沈んだ声で事情を伝える。啓太が哀れに思ってくれている様子が電話越しにでもよく分かった。

「うん。分かった。生八つ橋でいい?」

『ああ』

「じゃ、切るね」

 智志はしょんぼりしながら電話を切ったのであった。


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