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#003

「うん? エヌエーか?」


銀髪のミディアムヘアの女性。


カーキ色の連合国軍の制服を着たエヌエーとアンが呼んだ人物は、大慌てで彼女のことを止めて来る。


アンは再び機械の手に手袋をすると、彼女に笑みを返した。


「久しぶりだな。こうやって直接会うのはアンプリファイア・シティのとき以来か?」


「うん、久しぶり……ってッ! なんで街中で電撃を放とうとしているんだよッ!?」


声を張り上げているエヌエー。


そんなアンとエヌエーと子供たちを見て、祭りで集まっていた周囲にいた者らがざわつき始めていた。


エヌエーはあわわと周りを見回していると、アンに向かって言う。


「ともかくこっちへ来て! ほら皆も一緒にッ!」


そう言ったエヌエーは、アンと子供たちを連れてその場から去って行った。


そして、場所を変えてようやく落ち着いて話をする。


二人が話している間も、子供たちはエヌエーと会えたのが嬉しいのか、彼女の身体にまとわりついていた。


どうやら子供たちのほうも、エヌエーのことをよく知っているようだ。


エヌエーがアンから子供たちがわがままを言いだしたため、少し懲らしめようとしただけということを聞くと――。


「もうっ……だからって、能力を使う必要ないでしょ」


アンのしつけに呆れるエヌエー。


だが彼女は特に気にすることなく、相変わらずの無表情だった。


それは子供たちも同じで、どうやらアンが本気で注意してくるときは電撃を浴びせてくるようだ。


それを聞いてさらに開いた口が塞がらなくなっていたエヌエーだったが。


気を取り直して、再び屋台のあるほうへと行くとアンたちを連れて行った。


はしゃぐ子供たちの手を引いて、前を歩くエヌエーにアンが言う。


「なあ、エヌエー。あまり甘やかさないでくれるか?」


エヌエーは屋台の食べ物くらい自分が(おご)ると言い出し、子供たちはご機嫌で彼女について行っていた。


アンは先ほどのこと――。


今から何か食べてしまうと、夕食を残してしまうと言うことを伝えただろうと、彼女を止める。


だが、エヌエーは振り返って微笑むだけだ。


「今日くらいいいじゃない。せっかくのお祭りなんだし」


「……実はな。ここへ来てからの数日間。毎日食べ歩いているんだよ。だから今日くらいというわけじゃないんだ」


淡々と言うアンに向かって、子供たちが再びブーブーワーワー喚き始める。


アンは表情こそ変えていないが、そんな子供たち向かって右手の手袋を外そうとした。


それを見たエヌエーが、大慌てて彼女を止める。


「わわわッ! だからそれはダメだってッ!」


「大丈夫だ。威力は最小限に抑えてある」


「そういう問題じゃないでしょッ!?」


「じゃあ、どうすればいいんだ?」


「ともかく電撃はダメッ!」


アンはあまり納得がしていないようだったが。


エヌエーと子供たちと共に祭りを楽しむことにした。

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