表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
886/1410

第881話 競い合う二人

◇◆森蘭丸◇◆


 常陸様も、お人が悪い。

我々のように競い合いそうな二人を同じ艦隊にするとは。


と、隣を航行する伊達政宗の戦艦を見て思っていた。


しかし、伊達殿は歴々の戦いにも参加なされておる。

常陸様の厚い信頼がある・・・・・・ここは競い合わず同調が第一。

伊達殿はわかっているのだろうか? 


先ずは、コンスタンツァの前田殿に情勢を聞き、食糧・水の補給をしなくては。


◇◆伊達政宗◇◆


 常陸様も、お人が悪い。

我々のように競い合う二人を同じ艦隊にするとは・・・・・・。


と、隣を航行する森蘭丸の戦艦を見て思った。


これは競い合えという事か?


ならば、急がねばなるまい。


「者どもよく聞け、韋駄天の伊達の名に恥じぬ迅速な戦いをするぞ」


「おーーーー!」


と、家臣達は雄叫びをあげた。


「全速でコンスタンツァで補給、オデッサまで進んで、港に艦砲射撃を行う」


と、指示をして、森蘭丸の艦隊より一歩前に出てコンスタンツァに入港した。


◇◆前田慶次◇◆


 御大将はなにを考えているのか?

このように御大将、黒坂常陸守真琴を慕う二人に艦隊を率いさせては、どちらかが抜きに出ようとするもの。


ふむふむふむふむ、これは伊達政宗がそう考えているな?ならば、儂が乗船しよう。


「石田殿、町の再建なら大丈夫ですね?」


「はっ、私はそのような政治のほうが得意、お任せ下さい」


と、石田三成は筆をはしらせ、算盤をパチパチとはじいて次から次に政務をこなしていた。


儂の家臣団も、おいていけば大丈夫だろう。

よしよし。

そうこうしていると、森蘭丸艦隊も補給に到着した。


「伊達殿、一緒に乗船させていただきますぞ」


「なんですと!」


「っとに、あなた方二人にしておいたら、せっかくの艦隊はバラバラ、個々に攻撃されて大打撃を受けてしまいます」


と、言うと、森蘭丸は、


「私はその様な事は」


伊達政宗は図星のようで、口ごもっていた。


「軍監として乗せていただきます。良いですね?それとも御大将に連絡して、命じて貰いますか?」


と、二人に言うと、どうやら納得のようで反論はなかった。


「では、補給をしてオデッサに向かいます。先頭はそれぞれ小型船を前に出し、敵潜水艦に注意しながらゆっくりと進みます」


と、言うと、どこか不満げな伊達政宗だったが、口を出すことはなかった。


ここでの海の戦いは、明らかに儂のほうが経験が多い事を尊重したのだろう。


御大将の義兄弟を名乗るなら、冷静さを持ってほしいものだ。


そう思いながら艦隊をまとめ進ませた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍版案内】 13巻2026年2月25日発売 i1090839 i928698 i533211 533215 i533212 i533203 i533574 i570008 i610851 i658737 i712963 i621522 本能寺から始める信長との天下統一コミカライズ版☆最新情報☆電撃大王公式サイト i533528 i533539 i534334 i541473 コミカライズ版無料サイトニコニコ漫画
― 新着の感想 ―
[気になる点] 伊達殿は「歴々」の戦いにも参加なされておる。 ↑ この用法はいいのかな? あまり聞かない用例でよく使うのは「数々」「幾多」などですが。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ