27.再開
とにかく鍛えまくる生活を初めて一月程経って学園が再開した。
帰ってきたユリウスから話を聞くと、国内の調査、王宮や学園、その他重要建造物や土地の防衛システムの強化等を行い、ひとまず王都周辺までは終了したらしい。
授業の日程は少し座学の授業の割合が増えたり、実技の授業での人員が増えたりした。
放課後はユリウスとダンジョンに潜り、ポーション類が減ったら錬成部で作る。
その繰り返し。
ダンジョンもユリウスの実力がメキメキと上がっているため四階層にも行けるようになった。
クレア先輩とも話したりもするが今までに比べると頻度が少し減った気がする。
クレア先輩は公爵家を出てから髪や肌の艶も良くなっている。
聞いたところによると、前まではクレア先輩が綺麗な格好をしていると、次女が文句を言ってきたり、手を出してきたりしてくるから、わざと目立たないようにしていたらしい。
元公爵令嬢で現侯爵令嬢、容姿は整っているし成績優秀、錬金術師としての腕もかなり高い。
そのせいか、先輩の近くに男どもがまたウロチョロし始めたので、軽く散らしておいた。
そんな生活に戻りしばらくして、8月も近くなり夏の長期休暇の時期になる。
その前にテストがあったが特に問題なく普通に1位だった。
長期休暇は基本実家に帰るのだが、バイデルの件があったせいか、警備のしっかりした学園に残るものがかなり多いらしい。
俺やクレア先輩も学園に残る。
ユリウスは王宮に戻り、ちょっとした仕事をするとの事。
所謂公務と呼ばれるものだ。
長期休暇が始まれば1日自由になる。
そうなれば今まで以上に鍛えることができる。
ただ一月近くソロでダンジョンに潜るより実力のある者と四階層まで行きたい。
が、問題がある。
同学年で実力者となると基本的にネームドキャラになる。
ただでさえストーリーがどうなっているのかが分からないのだからこれ以上不確定要素を増やしたくないというのが本心だ。
だがなかなかそう思い通りにならないのが人生である。
「なぁ、今時間あるか?」




