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事故死した元世界王者、全盛期に戻ったので伝説を塗り替えます~大場政夫のやり直しボクシング人生~  作者: 勇氣


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ポール・フェレリ「絵二枚」

ポール・フェレリはお金持ちです。

 1974年7月17日に世界バンタム級6位 ポール・フェレリは日本の自室でテレビを観ていた。大場政夫 VS NABF北米バンタム級王者ロドルフォ・マルティネス・エストラーダを観ていたポール・フェレリ(オーストラリア人)は不審に思う。


 「何でこいつら態々敵地に赴いて試合してんだ?フツー自分が得意な試合場所で試合するだろう?まさか適当に言いくるめられて敵地で試合することになったのか?だとしたら相手の交渉は上手いだけで大場政夫という選手は所詮応援に助けられただけなのではないか...?」


 テレビのアナウンサーが話す。


 「 日本の稲妻小僧ことMasao Ohba選手は現在バンタム級に入ってから無敗のようです。」


  ポール・フェレリは右手で持っていたコップの水を床にこぼした。


 「はっ!?何だって!?ジャパニーズ如きがバンタム級に入ってから無敗だと....!何かの間違いだろ!」


 「尚、Masao Ohba選手は日本大学講堂(日大講堂)ばかりで試合しているようです。これについて専門家のプラトンさんはどう思いますか?」

挿絵(By みてみん) 

 「応援されているとパフォーマンスが上がるというデータが実際にある以上、彼は応援によって今迄実力以上の力が出せて勝てた可能性が高いですね。これからは敵地で試合して欲しいですね。アウェーの中だと本来のパフォーマンスの半分迄しか発揮出来ないのは有名な話です。」


 認知心理学の専門家プラトンが饒舌に説明した。


 「そうさ!所詮ジャパニーズなんて応援してもらわなければ何も出来ない雑魚共だ!俺が証明してやるぜ!」


 そう言うとポール・フェレリはマネージャーのBushを呼び大場政夫選手とフェスティバル・ホール(メルボルン) / Festival Hallで試合を出来るよう頼んだ。


 ※当時、オーストラリアのボクシング興行において最も象徴的だった会場です。「House of Stoush(乱闘の殿堂)」という異名で知られ、1970年代を通じて数多くの国内・国際タイトルマッチが行われました。メルボルンのスポーツ文化の中心地であり、世界戦を開催するなら第一候補となる場所です。


 待っている間ポール・フェレリは子供部屋に入りソファに座った。


 「今打ち合わせが出来た。1974年11月14日(木曜日)なら空いているらしい。本当にやるか?」


 「やるぜ!」


 「承知した。」

挿絵(By みてみん)

 「今度は俺たちの聖地で戦おう。試合を楽しみに待っているよ。Masao Ohbaァアア!」


 「ワオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」

 そう叫んだポール・フェレリの声はどこ迄も轟き狼の鳴き声のようだった。隣にいたウルフドッグも吠えた。


 一方その頃大場政夫はバンタム級に入ってからは初めての海外出場で緊張していた。


 「正直海外の人は体格がデカイから怖い。それでもオファーを受けたなら断る訳にはいかない!」


 「ベストを尽くそう!政夫君なら出来る!それに1971年6月18日にアメリカ・テキサス州サンアントニオ(コンベンション・センター・アリーナ)でロッキー・ガルシアとフライ級 10回戦(ノンタイトル戦)で試合したことあるじゃないか!結果は9回 0分59秒 TKO勝ちで素晴らしい試合だったよ!政夫君ならまた勝てるよ!」


 桑田勲氏は信頼した顔でそう言った。

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