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グラウェの困惑
前話
ルズベグ信用できないムード
~カプラーン大森林中央部~
「次回の物資は何名で運ぶ予定ですか?」
グラウェは指揮官に尋ねた。
既にルズベグ家の従者が町に先触れとしてオーガが希望した物資を調達するべく、先行して帰還している。
となれば最低限の兵士のみで物資を受け取って集落にとんぼ帰りし、大半の兵士は帰還となるだろうとグラウェは予想していたのである。
「グラウェ殿、もう仕事を切り上げる気になっているのでは困るな。これからが仕事の本番だというのに」
ルズベグとひげの従者は笑みを浮かべていた。
「当然、同じ七十七名ですよ。グラウェ殿」
「そ、それは失礼しました。かさばるものも重い物もそうはなかったので、大人数も必要ないかと思いました。違うのでしょうか」
「ここからが『聖掃』の醍醐味だというのに」
「は、はぁ……」
ルズベグの提案はグラウェを驚かせるに充分なものであったが、断られたにも関わらず「これからが仕事」だの「醍醐味」だのと話すルズベグはさらに彼を困惑させた。




