表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/66

採掘

 森での戦闘は俺とカノンで問題なく進み洞窟の入口らしき穴が見えてきた。

 洞窟の中は薄暗く、石などで足場も悪い所だった。

 ちなみに盗賊団と思しき集団の場所と洞窟との場所が離れていたため盗賊団はスルーした。急ぐ訳でもないし帰りに近くにいたら倒せばいいか。


「目が慣れるまではゆっくり進むぞ。奥へ行かないといい鉱石が採れないからな」


 オヤジは洞窟の通路を把握しているのか、迷いなく先へ進んでいくが、時々俺達を気に掛け立ち止まってくれてる。

 この洞窟は道が細く複数での戦闘にはむかない場所だけど洞窟内には魔物がいないから助かった。

 俺達はゆっくり進んでいたが、だんだん目が慣れ始め普通に歩けるくらいになった。


「きゃっ!」

「っと、カノン大丈夫か?」


 訂正、足場が悪いので足元には注意が必要だ。


「は、はい。もう大丈夫ですから……その……手を」

「わっご、ごめん」


 俺は慌ててカノンを放す。

 咄嗟だったからカノンを支えるために伸ばした手が胸にいってしまった。

 こんなラブコメ的な展開は望んでないと言ったら嘘になるがこれは微妙すぎる。

 胸部を覆う皮の鎧のせいで感触が全然わからなかった。

 こんな中途半端なのは止めてほしい。もどかしいわ!


「…………」


 鎧があっても恥ずかしかったのかカノンは胸を押さえて俯いてしまった。

 う、気まずい……。


「ちちくりあってねーでさっさと行くぞー」

「別にちちくりあってねーよ‼ ……足元、気をつけてな」

 先を進んでいたオヤジが茶化してくるので早足で追いかける。




「ここら辺で俺は採掘をするがおまえさん等は帰りの護衛があるから適当に休んでてくれ」


 洞窟の奥まで来るとオヤジが言い出した。

 休んでもいいが俺も鉱石が欲しいしな。


「採掘って俺もできますか?」

「…………」


 オヤジは何も言わずに俺を見てくる。


「あんたみたいに変なことを言う冒険者は初めてだぞ。……はあ、俺の後でならつるはしを貸してやる。使い方は見て覚えろよ」


 変なことなのか? まあ冒険者はクエストやドロップで生計を立てているので金にならない仕事はしないらしい。

 カノンに聞いたが鉱石はなんの価値もない物が多いらしいからな。

 しばらくオヤジの作業を見てることにする。

 オヤジの採掘作業の後につるはしを貸してもらい、俺も採掘してみた結果。


 鉄鉱石×6

 鉄重石×2

 魔石(土)×2

 魔石(光)×1


 が出てきた。

 魔石は武器、防具の強化アイテムで属性ごとにステータスボーナスが付く石だ。

 ちなみに土属性はVIT、光属性はLUKのパラメーターが上がる。


「おいおい、こんな短時間で鉄重石だけじゃなく魔石が3つも出てくるなんて俺でもないぞ」


 オヤジは俺が掘り出した鉱石などを見て驚いている。

 おそらく採掘のドロップにもLUKが影響するのか、滅多に出ない魔石が複数手に入った。【幸運(大)】様々である

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ