盤面は二転三転①
時間は飛び、イベント開始五分前。
イベントの詳細はこうだ。
・ソロで挑むバトルロワイヤル
・チーミング禁止
・参加条件はメインサブともにレベル10以下のプレイヤー
・徐々にエリアが狭くなっていく
・開始から五十分で他のプレイヤーの場所が見えるようになる
・プレイヤーによって参加するマッチは違う場合がある
一位から十位までとキル数の上位三名には報酬がある。報酬を求めて、戦いを求めて、プレイヤーたちはバトルロワイヤルに参戦した。
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彼……リーフカッターもこのイベントに参加していた。
「ここならいけるか」
彼のメインジョブはソロでの戦いに適さない。だから彼はサブジョブで挑んだ。
彼の作戦は潜伏。そして塔の麓に隠れた彼に近づく者がいたら。
「じゃあな「瞬張」」
「え」
彼のスキル『瞬張』は相手に対して踏み込む速度が三倍になるという代物だ。
元々、使用するのにかかる時間は二秒だ。ただ二秒前に使うと決めたところに敵が来るとは限らない。だから彼は……『クイック』を合成した。
「この作戦は通用しそうだ」
でも、この作戦には弱点がある。それは、数に弱い。いくらチーミングがダメにしても、塔は動く上での最重要事項だ。
「塔を拠点にして動こうか」
そういっている中戦士が近づいてくる。『瞬張』のクールダウンはまだ終わっていない。よって最善の選択は……隠れる!
「一旦「サーチ」」
スキル『サーチ』は人がいる方向が分かる。つまり……
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サーチに反応があったので、その方向に行ってみると、不自然な箱があった。一旦壊してみようと叩いたら、中にいたプレイヤーも死んだ。
「塔の屋上ってもう人いるかな」
彼……リュウジはハンマー使いの中戦士だ。彼の作戦は塔のどこかの部屋に隠れながら、あるスキルを使うこと。
スキル『自己統一』は自分の職業ステータスで一番高い値を十分間だけ他の一つの職業ステータスにコピーできる。
これを使うには五分間の瞑想が必要だ。その間に邪魔されたら中断されてしまう。だから、安全に瞑想できるところを探していたというわけだ。
五分後、彼はステータスを強化し終え、部屋の外に満足げに出て……いつのまにか後ろにいたアサシンに殺された。
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彼を殺したアサシンはフィールドの一点にとどまるということをせず、ずっと動き続けている。アサシンのキル数はもう……100に到達していた。




