表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【読者地図】創作エッセイ―読み手と書き手の共犯関係の向こう側―「なぜ、その物語は届かないのか」  作者: Taku
読者編:『なぜ、その物語は届かないのか ―受容の地図―』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/37

第3話 【共犯関係】共犯が「深まる」条件――なぜある本では刺さり、ある本では刺さらないのか

では、これらの共犯関係はどのように深まるのか。いくつかの条件を考えてみる。


条件①「信頼」――書き手への信頼感


まず、書き手への信頼が必要。「この書き手は、私をがっかりさせない」という確信。それは、これまでの読書体験の積み重ねから生まれることもあれば、冒頭の数行で感じる「言葉の手触り」から生まれることもある。


もしこの信頼がなければ、読み手は「余白」を「説明不足」と感じる。創造する共犯は成立せず、物語はただの「わかりにくいもの」になる。


条件②「覚悟」――読み手自身の姿勢


次に、読み手自身の覚悟が必要。「騙される」ことを受け入れる覚悟。「わからない」ことを受け入れる覚悟。答えを出さなくてもいいという覚悟。


この覚悟がなければ、読み手は「答えを早く教えてくれ」と焦る。対話する共犯は成立せず、物語はただの「もどかしいもの」になる。


条件③「タイミング」――自分の現在地


そして、最も見落とされがちなのが「タイミング」。同じ作品でも、読むタイミングによって共犯の深さは変わる。疲れているときは、観測する共犯で十分かもしれない。でも、心に余裕があるときは、対話する共犯や創造する共犯を求める。その「現在地」によって、読み手が求めている共犯のタイプは変わる。


だから、もしある作品で「共犯できなかった」と感じても、それは作品のせいではない。ただ、タイミングが合わなかっただけかもしれない。時間を置いて、もう一度開いてみる。そのとき、共犯が深まるかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ