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【読者地図】創作エッセイ―読み手と書き手の共犯関係の向こう側―「なぜ、その物語は届かないのか」  作者: Taku
読者編:『なぜ、その物語は届かないのか ―受容の地図―』

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第1話 【届かない理由】届かないという感覚 「作品は届いてる?」

6話完結。最後までお楽しみください。

“面白くない”のではない。

ただ、届く場所が違うだけかもしれない。


——もしそうだとしたら?


“面白くない”と言われるより、

“自分には合わない”と言われる方が、時に作家の心を削ることがある。


それは、作品の質というより、

自分の存在そのものが受け入れられなかったような、そんな感覚に近い。


今、私は「彼女の計画」というシリーズ作品を書いている。


けれど、自分の作品が、どこか届いていない気がしていた。


——この違いは、どこから来るのだろう。


もしかするとそれは、

“読む側の違い”なのではないか。


まったく読まれていないわけではない。

反応も、ゼロではない。

けれど、どこか手応えが薄い。


数字の問題なのかと言われると、少し違う気もしていた。

PVが伸びないこと自体よりも、もっと曖昧な違和感。


——これ、本当に「面白くない」のだろうか。


そんな疑問が、ずっと引っかかっていた。


もちろん、自分の作品を過大評価したいわけではない。

面白くない可能性だって、十分にある。


でも、それだけで片付けてしまうには、どうも納得がいかない。


読んでくれた人の感想は、むしろ逆だった。

「自分と重ね合わせて刺さった」

そんな言葉を、何度かもらった。


その言葉は、嬉しいと同時に、少しだけ引っかかった。


刺さる人には刺さる。


裏を返せば、刺さらない人には、まったく刺さらないということだ。


(それは、どういうことだろう)


考えてみると、これまで自分が読んできた作品の中にも、そういうものはあった。

評価は高いのに、自分にはまったく響かない作品。

逆に、多くの人には届いていなさそうなのに、自分には強く残る作品。


その違いは、どこから来るのか。


ストーリーの良し悪しだけでは、説明しきれない気がした。


(もしかして——)


そこで、ひとつの仮説が浮かんだ。


これは、作品の問題ではなく、

「読む側のタイプ」の問題なのではないか。


もしそうだとしたら。

自分の作品は、ある特定のタイプの人にしか届いていない可能性がある。


そして、そのタイプが、思っているよりも少ないのだとしたら。


——それは、「尖っている」ということなのかもしれない。


そこまで考えて、少しだけ腑に落ちた気がした。


面白いか、面白くないか。

その二択ではなく、


「誰にとって、面白いのか」


という問題だったのではないか。


そう考えると、次にやるべきことは一つ。


自分の作品が好きそうな人を、言葉にしてみる。


どんな人が、この物語を面白いと思うのか。

どんな人が、途中で読むのをやめるのか。


それを考えていけば、

「読者」という曖昧な存在に、少しだけ輪郭が見えてくるかもしれない。


そう思って、思いつくままに書き出してみることにした。


——この作品が好きそうな人は、どんな人か。

※『彼女の』シリーズ世界観のご紹介

挿絵(By みてみん)

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